基本情報

所属
横浜市立大学 附属病院 臨床検査部 助教
University of Mississippi Medical Center Department of Medicine, Division of Cardiology Affiliate Faculty
学位
博士(医学)(2012年3月 横浜市立大学)

連絡先
daisukekmmrgmail.com
通称等の別名
MD, PhD, SJSUM, FAHA
J-GLOBAL ID
201201062185352713
researchmap会員ID
7000002442

専門医など

・日本内科学会認定内科医、総合内科専門医

・日本循環器学会認定循環器専門医

・日本心臓リハビリテーション学会認定心臓リハビリテーション指導士

・日本超音波医学会認定超音波専門医、指導医

・日本臨床検査医学会認定臨床検査管理医

・Fellow of the American Heart Association 

・ミシシッピ大学医療センター客員教員

 

*研究内容   

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/myncbi/collections/mybibliography/

(1) 拡張機能障害あるいは拡張期心不全(HFPEF)に関する研究

①ダールラット拡張期心不全モデルを用いた基礎研究:拡張期心不全の新しい治療ターゲットの探索をしています。

②心エコー:拡張機能障害の病態評価、拡張期心不全の病態解明に関する臨床研究を行っています。                                   

③疫学研究:拡張期心不全の危険因子の探索をしています。                                                                                            

拡張期心不全の治療戦略は年々少しずつ進歩してますが、現在までにまだ十分に確立されていません。 私はこれまでの研究の中で、拡張期心不全モデルの心臓組織において、骨代謝と関連するWnt-βCateninシグナルやOsteoprotegerinの発現レベルが亢進していることを論文あるいは学会報告として報告しています(J Cardiovasc Pharmacol 2016)。また、大規模コホート研究のなかで、血清中のOsteoprotegerinが左室心筋重量係数や左室スティフネス指標、BNP値などと関連していることを論文として報告した(J Cardiovasc Med 2017)ほか、心不全の発症と関連することを学会報告し(AHA2021)ています。また、骨代謝と関連する Vitamin Dの血清中濃度が収縮期心不全の発症とは関連せずに、拡張期心不全の発症と関連していたことを論文として報告しました(J Card Fail 2023)。このように私は現在骨代謝と関連する因子と拡張期心不全の病態との関連性に着目し、新しいターゲットとならないか探索をしています。

 

(2)身体活動性(Physical Activity)に関する研究

身体活動性(Physical Activity)は個人的に関心を持っており、身体活動性と心血管疾患との関連性についても私の大事なテーマとして研究しています。これまでに、大規模コホート研究の中で、日常の身体活動性が左室心筋重量係数と、特に高血圧や肥満がある対象者の中で負の関連性を示すことを論文として報告しています(Am J Hypertens 2017)。また、日常の身体活動性が全身の炎症マーカーと負の関連性があることを学会報告しているほか、冠動脈石灰化指標、冠動脈疾患の発症と負の関連性があることを論文として報告しています(Mayo Clin Proc 2021)。現在はHFpEF患者における身体活動性の効果についての研究(Current Problems in Cardiology 2023)や身体活動性と心房細動発症の関連性についての研究(AHA Epi 2023)に携わっています。

 

(3)心電図、心エコーと関連した研究

心電図、心エコーの読影は現在の主たる臨床の仕事であり、それらを用いた研究について以下のような報告をしています。

①大動脈弁狭窄症の重症度評価においてAcceleration time (Time to peak Velocity)の有用性を報告 (J Am Heart Assoc 2016)。

②収縮機能の保持された大動脈弁狭窄症の患者さんにおいて、左室スティフネス指標と心不全の有病率との関連性について報告 (J Card Fail 2017)。

③大動脈基部径と心血管イベントの関連性について、General cohortでは大きければ大きいほど心血管イベントのリスクとなることを報告 (J Am Heart Assoc 2017)。

④大動脈基部径と死亡の関連性について、心不全患者では小さければ小さいほどリスクとなることを報告 (Hypertens Res 2014)。

⑤LVEFが50-55%と正常下限であっても心不全発症のリスクとなり、心不全のサブタイプとしては7割近くがHFrEFとなることを報告 (Am J Cardiol 2020)。

⑥左室スティフネス指標が心不全の発症と関連することを報告(J Cardiol 2017)

⑦拡張早期Suctionに関する研究に共著者として携わらせていただきました(J Am Soc Echocardiogr 2015,J Card Fail 2016)。   

⑧左室スティフネス指標とプロテオミクスによる各種血漿タンパク濃度との関連性を検討しています(J Cardiovasc Med 2017,Hypertens Res 2018)。

⑨心エコーで検出されるFalse tendonは左室のリモデリングや機能と関連していたことを報告(Am J Med Sci.2017)

⑩QRS-T挟角異常と左室の線維化についてのCommentary(Am J Cardiol. 2023)

⑪12誘導上で出現する陰性T波の誘導が将来発症するHFpEFとHFrEFでは異なっていたことを学会報告(ACC2023)。

 また陰性T波の誘導が左室形態と関連していたことを学会報告(AHA2023)。

 

 


論文

  42

MISC

  31

書籍等出版物

  1

共同研究・競争的資金等の研究課題

  6