小川 史洋

臨床研究では、原発性肺癌術後症例における肺年齢と術後合併症・再入院についての研究を行った。

2010年大学院入学後、呼吸器外科医という特性を生かし、肺癌研究に没頭。基礎研究ではマウスを用いた肺癌転移モデルおよびノックアウトマウスを用いたpremetastatic nicheの解明、ヒト気道上皮基底細胞に対する喫煙が及ぼす細胞分化に対する影響につき遺伝子レベルで解析し、癌再発・転移、および喫煙関連疾患に対する治療アプローチを研究していた。
2014年よりアメリカ・ニューヨーク Weill Cornell Medical College, Department of Genetics (Ronald G. Crystal Lab)においてKRASのヒト正常気道上皮細胞に対する機能解析を遺伝子レベルで解析し、特殊培養系(Air liquid Interface)を用いて報告した。
現職では、救急現場における前向き試験を準備しており、また基礎研究において急性呼吸窮迫症候群(ARDS)における分子レベルからの革命的根本治療の開発とARDS発症と喫煙との関連性についての研究を行なっている。