安部健太郎

J-GLOBALへ         更新日: 17/05/31 17:53
 
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研究者氏名
安部健太郎
URL
http://kntrb.org/ResearchJP.html
所属
東北大学
部署
大学院生命科学研究科
職名
教授
学位
博士(生命科学)(京都大学)

プロフィール

 生物の遺伝情報ととしてDNA(デオキシリボ核酸)が重要ですが、ヒトなどの種では、DNA上の情報のみでは生存し、子孫を残すことはできません。ヒトにおいては家族や社会を通じて受け継がれる言語や文化などの情報も遺伝すると考えることができ、このような世代を超えた知識の蓄積が今日の現代人類の繁栄をもたらしていると推測されます。一方で、言語など、ヒト固有と考えられている後天的な能力の多くは、適切なモデル動物の不在からその神経メカニズムなど多くの部分が分かっていません。
鳥類の多くを占める鳴禽類(スズメ目)は、「歌」と呼ばれる複雑な音声シーケンスを用いて他個体とコミュニケーションをとります。さらに、鳴禽類の一部の種は生後にそのような音声シーケンスの使い方を学習して獲得するなど、鳴禽類の音声コミュニケーションとヒトの言語コミュニケーションとはいくつかの似た特性を持つことが知られています。私は、鳴禽類が音の並びを指標に音声情報を識別する能力の情報処理のメカニズム、およびそれを可能にする神経メカニズムとその生後発達のメカニズムを明らかにすることにより、ヒトの言語理解など、高次音声情報処理に関わる神経メカニズムの生物学的基盤を明らかにすることを目的として研究しています。さらには、これらのメカニズムを人為的に操作することで、後天的能力の獲得を促進するような教育システムの構築を目指しています。
http://kntrb.org/ResearchJP.html

研究分野

 
 

経歴

 
2017年4月
 - 
現在
東北大学 大学院生命科学研究科 教授
 
2013年6月
 - 
2017年3月
京都大学 大学院医学研究科 講師
 
2010年10月
 - 
2016年3月
科学技術振興機構 さきがけ研究者(兼任)
 
2007年12月
 - 
2013年5月
京都大学 大学院生命科学研究科 助教
 
2007年4月
 - 
2007年11月
理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター 研究員
 

論文

 
Abe K, Matsui S, Watanabe D
Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America   112(24) 7599-7604   2015年6月   [査読有り]
Ishiyama N, Tanaka N, Abe K, Yang YJ, Abbas YM, Umitsu M, Nagar B, Bueler SA, Rubinstein JL, Takeichi M, Ikura M
The Journal of biological chemistry   288(22) 15913-15925   2013年5月   [査読有り]
Abe K, Watanabe D
Nature neuroscience   14(8) 1067-1074   2011年6月   [査読有り]
Abe K
Development, growth & differentiation   50(4) 261-271   2008年5月   [査読有り]
Abe K, Takeichi M
Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America   105(1) 13-19   2008年1月   [査読有り]
Abe K, Takeichi M
Neuron   53(3) 387-397   2007年2月   [査読有り]
Takeichi M, Abe K
Trends in cell biology   15(4) 216-221   2005年4月   [査読有り]
Abe K, Chisaka O, Van Roy F, Takeichi M
Nature neuroscience   7(4) 357-363   2004年4月   [査読有り]
Cadherin regulates dendritic spine morphogenesis.
Togashi H, Abe K, Mizoguchi A, Takaoka K, Chisaka O, Takeichi M
Neuron   35(1) 77-89   2002年7月   [査読有り]

競争的資金等の研究課題

 
神経活動依存的な遺伝子発現システムの構成的解析
日本学術振興会: 科学研究費助成事業 基盤研究(B) (特設分野)
研究期間: 2016年7月 - 2019年3月    代表者: 安部健太郎
生体脳内の転写因子活性の可視化と制御
日本学術振興会: 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
研究期間: 2016年4月 - 2018年3月    代表者: 安部健太郎
後天的な音声コミュニケーションの神経機構とその発達メカニズムの解明
科学技術振興機構: さきがけ「脳神経回路の形成・動作と制御」
研究期間: 2010年10月 - 2016年3月    代表者: 安部健太郎
文部科学省: 科学研究費補助金(新学術領域研究(研究領域提案型))
研究期間: 2013年 - 2014年    代表者: 安部 健太郎
多くの動物の発生・発達はゲノム上の情報である「先天的な情報」により自発的に成し遂げられるが、キンカチョウなど鳴禽類に属する一部の鳥類はこれらに加えて「後天的情報」、特に生後に接する社会環境に依存し、獲得する音声能力の質に違いが出ることが知られている。このように、社会環境依存的に動物の能力の発達が影響されるメカニズムを明らかにすることはヒト幼児の成長や発達、人格形成、またはヒト成人においても経験依存的な技能獲得を明らかにするために重要である。本研究では、キンカチョウ幼弱固体において生後の社会...
文部科学省: 科学研究費補助金(若手研究(B))
研究期間: 2010年4月 - 2012年3月    代表者: 安部健太郎