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| 2009/10/12 |
| ![]() | 固定リンク | by:yoshi_kasa |
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社会理論・動態研究所の紀要=査読誌である『理論と動態』の2号に拙稿「肯定的自己定義と連帯—フィリピン・ケソン市の住民運動を事例として—」が掲載され、先頃刊行されました。
社会理論・動態研究所ウェブサイト
拙稿「肯定的自己定義と連帯」概要
本稿の目的は「貧困層」と呼ばれる人々がどのように連帯できるのかということを、具体的事例から明らかにすることである。本稿は、貧困層の所得などの客観的指標ではなく、貧困状況をスティグマと捉える内面に焦点を当てる。そのスティグマを乗り越え「貧困層」という表象とは異なる肯定的な自己定義を行うことで、連帯が可能であるか、という問いに対してフィリピン・ケソン市の具体的事例を紹介することで答える。事例として、タタロン地区の土地所有権抗争とタラヤン・バランガイの廃棄物回収を挙げる。共通の敵や不満を打倒するための運動で作り上げられた連帯は、運動の過程で瓦解しやすく、他の人々との協働への道が開かれていない。一方で、そのような強い目的を持たない緩やかな繋がりは、持続的な連帯をもたらし、事例で示されたように貧困状況の改善のために日常生活の上で積極的に取り組むための強さを生む。
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同誌は広島に拠点を置く同研究所が年に一度発刊しています。昨年、創刊号が出たときに読んで「ぜひここに投稿したい!」と当時から思っていました。2号では、自由投稿論文での掲載は拙稿だけですが、より認知され、多くの自由投稿論文が掲載されることを執筆者の一人として願っています。
概要はCVにも書きましたが、下にも載せておきます(「概要を読む」からどうぞ)。修士論文では理論的枠組が必ずしも明確ではありませんでしたが、今回の拙稿では貧困層の内面に着目して「共通の敵を作るような連帯モデルは持続性・実効性に欠ける」ことをフィリピンの事例から明らかにしています。
拙稿執筆後、共通の敵を作る住民組織化のモデルは Saul D. Alinsky の「対立・闘争(Conflict and Confrontation)」モデルが、未だにフィリピンでは根強く残っていることによるものだという仮説に基づき、アジア太平洋平和学会(2009.9@Taiwan)で、鈴木理紗と連名での報告を行いました。
結果、会場にいたフィリピンの研究者とコミュニティ・オーガナイザーからも、この仮説におおよその賛同を得られました。
拙稿を読んで下さる方は、抜刷を郵送いたしますのでご一報いただければ幸甚です。
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| 『理論と動態』第2号に拙稿掲載 | 2009/10/13 05:20:13削除 |
今回の記事は,内容的にResearchmapに投稿した記事と重なりますが,しばらくこういう感じで続けます.ちなみに,Researchmapに興味がある研究者(大学院生含む)で,招待が必要な方はご連... | |


