杵淵 文夫

　東北学院大学文学部の歴史学科の教員をしています。主にヨーロッパ近代史を担当しています。ドイツとオーストリアの近代史を中心として以下のテーマを研究しています。

１．20世紀初頭の「中欧（Mitteleuropa）」
　第一次大戦前の「中欧」をオーストリア＝ハンガリー側の視点から研究しています。具体的には当時ドイツ、オーストリア、ベルギー、ハンガリーで設立された「中欧経済協会」を対象としています。いわゆるカプリヴィ通商条約の更新問題をめぐるオーストリアの経済団体の活動を検討し、「中欧」が追求されるに至る過程および背景等を研究しています。

２．第一次世界大戦の勃発要因

　第一次世界大戦がどうして起きたのか、主に「七月危機」を対象として研究しています。現在は、「七月危機」初期の「白紙委任状」問題を検討しています。