角田 奈歩

J-GLOBALへ         更新日: 17/06/15 02:34
 
アバター
研究者氏名
角田 奈歩
 
ツノダ ナオ
eメール
tsunoda037toyo.jp
所属
東洋大学
部署
経営学部
職名
准教授
学位
博士(人文科学)(お茶の水女子大学), Master 2 (Histoire économique)(Université Paris 1), 修士(文学)(東京大学)
科研費研究者番号
10623209

プロフィール

大枠ではファッションはどのように生まれるのかに関心を持っている。服飾を巡るファッションは,衣服を作り売る者,衣服を着る者,メディアの三者のうち,歴史的に誰が主導権を握ってきたのか。それを明らかにするため,服飾と商業,わけても小売業との関係を分析している。その中で,ショッピングの娯楽化,工業製品としての衣服,万人がアクセス可能なファッションといった現代では当然となっている服飾や流行を巡る概念,事物がどのように成立したかも考えていきたい。
そのため,現在は,百貨店とオート・クチュールの誕生に至るまでの18~19世紀パリにおける服飾品小売業について商業史の観点から研究を進めている。大衆消費社会は大規模小売業なしには成立し得なかったものだが,最初の大規模小売業が成立するまでの小売業の歴史の中で,服飾という部門が果たした役割を明らかにするため,現在は次の課題を設定している。

1. アンシャン・レジーム末期~19世紀半ばのパリの服飾品小売業。特に,18世紀に特異な位置を占めたモード商marchands de modesと,19世紀初頭パリに登場した新物店マガザン・ドゥ・ヌヴォテmagasins de nouveautésについて。彼らの活動と百貨店やオート・クチュール成立までの経緯を明らかにする。またこれを「モード都市パリ」の成立過程として捉え,オート・クチュールが成立し,パリが世界のファッションの中心地として確立されたのはなぜなのかを考える。

2. 18世紀末~19世紀前半のパリの商業都市としての様相。特に,服飾品小売店が多かったパレ・ロワイヤル,グラン・ブルヴァール,パサージュなどが,商業空間としてどのような役割を果たしたか。ヨーロッパ及びヨーロッパ外諸都市の類似施設・建築物と比較しつつ考察する。

3. 18世紀末~19世紀パリの既製服小売の展開と,古着取引との関わり。仕立服・古着・既製服という軸から,ファッションの伝達構造を捉える。また,既製服の発展がヨーロッパからの注文服製造工程の変化や古着輸出の拡大に及ぼした影響も併せて考察する。

4. 「奢侈」あるいは「半奢侈」としてのファッションについて。また,奢侈とファッションの関わりの中でのパリ・モードの歴史的特異性について。それと関連して,ファッションという概念を歴史的経緯を重視しつつ学術的に定義したい。

5. 既製服成立の過程で生じた衣服の複製可能性について。パリのデザインがアメリカなど海外市場でどのようにして複製され,その複製という行為が衣服が工業製品化・商品化するにあたってどのような意味を持ったか。捺染,ミシン,パターンの利用などの技術的な問題と,メディアによる情報拡散,ライセンス・ビジネスなどのシステム的な問題を併せて分析する。

また,研究データの共有に強い関心を持っており,データ共有の場の構築,デジタル・ツールの作成などに貢献できるよう,現在,いくつかの具体的計画を考えている。

研究分野

 
 

経歴

 
2017年4月
 - 
現在
東洋大学 経営学部 准教授
 
2016年9月
 - 
2017年3月
共立女子大学 非常勤講師
 
2016年4月
 - 
2017年3月
法政大学 比較経済研究所 兼任研究員
 
2014年9月
 - 
2015年3月
立教大学 文学部 非常勤講師
 
2014年4月
 - 
2016年9月
首都大学東京 都市教養学部 非常勤講師
 
2013年9月
 - 
2017年3月
立正大学 文学部 非常勤講師
 
2013年4月
 - 
2016年3月
日本学術振興会 特別研究員PD (受入機関:東京大学大学院人文社会系研究科→東京大学東洋文化研究所)
 
2013年4月
 - 
2015年3月
お茶の水女子大学 生活科学部 非常勤講師
 
2011年10月
 - 
2013年3月
お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科研究院 研究員
 
2011年10月
 - 
2012年3月
東京国際大学 経済学部 非常勤講師
 
2011年4月
 - 
2012年3月
お茶の水女子大学 生活科学部 教育研究協力員
 
2010年4月
 - 
2014年3月
東洋学園大学 非常勤講師
 
2006年4月
 - 
2007年9月
日本学術振興会 特別研究員DC2
 
2005年4月
 - 
2006年3月
お茶の水女子大学 生活科学部 アカデミック・アシスタント
 
2004年5月
 - 
2005年2月
お茶の水女子大学大学院 人間文化研究科 ティーチング・アシスタント
 

学歴

 
2004年4月
 - 
2011年3月
お茶の水女子大学大学院 人間文化研究科 比較社会文化学専攻博士後期課程
 
2007年10月
 - 
2009年6月
パリ第1大学 09学部(史学) 経済史専攻Master 2課程
 
2002年4月
 - 
2004年3月
東京大学大学院 人文社会系研究科 欧米系文化研究専攻西洋史学専門分野修士課程
 
2000年4月
 - 
2002年3月
東京大学 文学部 歴史文化学科西洋史学専修課程
 
1998年4月
 - 
2000年3月
東京大学 教養学部 文科III類
 

論文

 
角田 奈歩
Fashion Talks...   (3) 12-20   2016年6月   [招待有り]
角田 奈歩
Costume and textile : journal of costume and textile   12(1) 13-19   2012年   [査読有り]
角田 奈歩
史潮   0(新70) 4-22   2011年11月   [招待有り]
18世紀後半~19世紀初頭パリにおける服飾品小売とモード商
角田 奈歩
博士学位論文,お茶の水女子大学      2011年3月   [査読有り]
角田 奈歩
人間文化創成科学論叢   12 1-9   2010年3月   [査読有り]
À Paris au XVIIIe siècle, tous les artisans-marchands devaient appartenir à des corporations, Corps et Communautés, que la royauté contrôlait comme pour les jurandes, sorte de corps intermédiaire. Ce système de corporations dérangeait les clients ...

Misc

 
近世パリ史のための二つの古文書館
角田 奈歩
クリオ   (24) 106-107   2010年6月   [依頼有り]
伝統都市の比較史:ワークショップ・近世パリ都市社会史の方法 感想
角田 奈歩
都市史研究   (54) 4   2006年12月   [依頼有り]

書籍等出版物

 
徳井 淑子, 朝倉 三枝, 内村 理奈, 角田 奈歩, 新實 五穂, 原口 碧 (担当:共著, 範囲:第I部第1章「流行を商う」:モード界の「ナポレオン」とオート・クチュールの起源,第II部「遺産目録」,「会計帳簿(商人文書)」,「商業年鑑」,「ファッション雑誌」)
悠書館   2016年4月   ISBN:978-4865820102
杉本 淑彦,竹中 幸史 (担当:分担執筆, 範囲:第5章 「モードの国」フランス)
ミネルヴァ書房   2015年6月   ISBN:978-4623072712
内村 理奈 (担当:分担執筆, 範囲:第9章 ファッション産業の歴史とグローバル化)
北樹出版   2014年10月   ISBN:978-4779304330
角田 奈歩
悠書館   2013年2月   ISBN:978-4903487687

講演・口頭発表等

 
角田 奈歩
Popularizing Fabrics and Clothing: Reconstructing What Was What of Fabrics and Dress 1600-1930   2017年6月10日   糸・布・衣の循環史研究会
角田 奈歩
20世紀日本ファッション産業の仲介者たち   2016年6月5日   糸・布・衣の循環史研究会/「デジタル・アーカイブ手法を用いた近代染織資料の整理と活用」
角田 奈歩
Think of Fashion   2015年10月31日   Fashion Studies (fashionstudies.org)
角田 奈歩
Symposium "Linking Cloth-Clothing Globally: 18-20th Century Mapping"   2015年8月1日   糸・布・衣の循環史研究会
角田 奈歩
個人とファッションのはざま:現代ムスリム女性のヴェール着用   2014年10月25日   Global History Collaborative/新しい世界史 グローバル・ヒストリー共同研究拠点の構築/糸・布・衣の循環史研究会

担当経験のある科目

 
 

競争的資金等の研究課題

 
日本学術振興会: 科学研究費補助金・基盤研究(B)
研究期間: 2015年4月 - 2019年3月    代表者: 杉浦 未樹
日本学術振興会: 特別研究員奨励費
研究期間: 2013年4月 - 2016年3月    代表者: 角田 奈歩
日本学術振興会: 研究成果公開促進費・学術図書
研究期間: 2012年4月 - 2013年3月    代表者: 角田 奈歩
日本学術振興会: 科学研究費補助金・基盤研究(C)
研究期間: 2011年10月 - 2013年3月    代表者: 徳井 淑子
2013年度は研究協力者
Le commerce du luxe à Paris au XVIIIe siècle
フランス政府: フランス政府給費
研究期間: 2008年10月 - 2009年6月    代表者: 角田 奈歩
日本学術振興会: 特別研究員奨励費
研究期間: 2006年4月 - 2007年9月    代表者: 角田 奈歩

その他

 
2013年7月
〈取材記事・共同〉「つきまとう“色”と“模様”の禁忌:ファッションタブーに挑む「本」「映画」」(『サイゾー』2013年7月号,74-77頁)
2012年10月
〈講演英訳協力〉Yoshiko TOKUI, “Historical and Comparative Research of Clothing Patterns”, 2012 International Textiles and Costume Culture Congress, Seoul, 05-07 October 2012