数理科学による人の視覚と錯視のカラー画像による初の本格的解説書
数学で探る錯視の世界
― 東京大学大学院数理科学研究科創立20周年記念刊行物 ―
発行 東京大学大学院数理科学研究科
2012年9月6日 刊行
新井仁之 著
本書は東京大学大学院数理科学研究科創立20周年を記念して,同研究科から発行されたものです.視知覚や錯覚、錯視に関する筆者による数学的な研究及び研究方法のエッセンスが詳しく解説されています。錯覚科学、視覚科学、脳科学、心理学、医学、数学、画像・映像などを専攻の方、アーティスト、デザイナー、広く錯視に興味のある一般の方向けの数理視覚科学の入門書となっています。また、さまざまなオリジナル錯視画像と錯視アートも満載し、オプアート画集としても楽しめます。
【内容】
第一部 視知覚の不思議
第二部 数理視覚科学とは
第三部 錯視図形の新しい解析方法 - 構造解析法 -
第四部 視覚の非線形モデルによる錯視のシミュレーション
第五部 数学と脳科学的な考察から生まれる錯視
【印刷と製本】
これまでの筆者の図版集と同じく、印刷と製本は三秀舎さんにお願いしました。三秀舎さんは、かつて同人誌『白樺』も作成していたという老舗で、その校正室には武者小路実篤、志賀直哉、有島武郎らも足繁く通ったそうです。
【旧図版集との違い】
最も大きな違いは、本書は単なる図版集ではなく、数理視覚科学の数々のアイデアを説明した解説書であるという点です。しかも掲載した錯視画像の数も,こちらの方がかなり多くなっています。判型もB5版という大きなもので、大きな錯視画像、錯視アートを楽しんでいただけます。