藤田 一郎

J-GLOBALへ         更新日: 12/06/02 15:57
 
アバター
研究者氏名
藤田 一郎
 
フジタ    イチロウ
eメール
fujitafbs.osaka-u.ac.jp
URL
http://www2.bpe.es.osaka-u.ac.jp/
所属
大阪大学
部署
大学院生命機能研究科
職名
教授
学位
理学博士

プロフィール

1956年、広島県生まれ。79年、東京大学理学部生物学科卒業。84年、東京大学大学院理学系研究科動物学課程修了。理学博士。岡崎国立共同研究機構生理学研究所、カリフォルニア工科大学、理化学研究所、新技術事業団を経て、94年、大阪大学医学部教授。00年、大阪大学大学院生命機能研究科教授、現在に至る。著書に、「『見る』とはどういうことか~脳と心の関係をさぐる」(化学同人)、「脳ブームの迷信」(飛鳥新社)、「脳の風景~『かたち』を読む脳科学」などがある。

研究分野

 
 

経歴

 
2001年4月
 - 
現在
大阪大学大学院生命機能研究科 教授
 
1998年4月
 - 
2001年3月
大阪大学大学院基礎工学研究科 教授
 
1994年4月
 - 
1998年3月
大阪大学医学部認知脳科学(小野薬品)寄付講座 教授
 
1989年6月
 - 
1994年3月
理化学研究所国際フロンティア研究システム 研究員
 
1987年1月
 - 
1989年5月
カリフォルニア工科大学生物学科 客員研究員
 

受賞

 
2011年4月
大阪大学 第一回大阪大学功績賞 社会・国際貢献部門
 
2010年9月
日本神経回路学会 論文賞
 
2009年2月
国立大学法人大阪大学 平成20年度教育・研究功績賞
 
2008年3月
日本神経科学学会 時実利彦記念賞
 
2008年2月
国立大学法人大阪大学 平成19年度教育・研究功績賞
 
2007年11月
日本神経回路学会 日本神経回路学会研究賞
 
2006年11月
大阪大学 共通教育賞
 
2005年7月
日本神経科学学会 Neuroscience Research Excellent Paper Award
 
1992年1月
日本神経回路学会 第1回日本神経回路学会論文賞
 
1990年1月
視聴覚情報研究会 第12回視聴覚情報研究賞 (AVIRG賞)
 

論文

 
Decorrelation of sensory-evoked neuronal responses in rat barrel cortex during postnatal development
藤田 一郎
in press    2012年8月   [査読有り]
Roe AW, Chelazzi L, Connor CE, Conway BR, Fujita I, Gallant JL, Lu H, Vanduffel W
Neuron   74 12-29   2012年4月   [査読有り]
Shiozaki HM, Tanabe S, Doi T, Fujita I
The Journal of neuroscience : the official journal of the Society for Neuroscience   32(11) 3830-3841   2012年3月   [査読有り]
Inagaki M, Fujita I
The Journal of neuroscience : the official journal of the Society for Neuroscience   31(28) 10371-10379   2011年7月   [査読有り]
Spinogenesis and pruning in the anterior ventral inferotemporal cortex of the macaque monkey: an intracellular injection study of layer III pyramidal cells.
Elston GN, Oga T, Okamoto T, Fujita I
Frontiers in Neuroanatomy   5(42) 00-00   2011年7月   [査読有り]
Doi T, Tanabe S, Fujita I
Journal of vision   11 1   2011年   [査読有り]
Okamoto T, Ikezoe K, Tamura H, Watanabe M, Aihara K, Fujita I
Scientific reports   1 114   2011年   [査読有り]
Elston GN, Okamoto T, Oga T, Dornan D, Fujita I
Brain research   1316 35-42   2010年2月   [査読有り]
Hosoda K, Watanabe M, Wersing H, Körner E, Tsujino H, Tamura H, Fujita I
Neural computation   21(9) 2605-2633   2009年9月   [査読有り]
Kotake Y, Morimoto H, Okazaki Y, Fujita I, Tamura H
Journal of neurophysiology   102 15-27   2009年7月   [査読有り]
Shinomoto S, Kim H, Shimokawa T, Matsuno N, Funahashi S, Shima K, Fujita I, Tamura H, Doi T, Kawano K, Inaba N, Fukushima K, Kurkin S, Kurata K, Taira M, Tsutsui K, Komatsu H, Ogawa T, Koida K, Tanji J, Toyama K
PLoS computational biology   5 e1000433   2009年7月   [査読有り]
Elston GN, Oga T, Fujita I
The Journal of neuroscience : the official journal of the Society for Neuroscience   29 3271-3275   2009年3月   [査読有り]
Tanabe S, Yasuoka S, Fujita I
Journal of vision   8 22.1-10   2008年3月   [査読有り]
Kumano H, Tanabe S, Fujita I
Journal of neurophysiology   99 402-408   2008年1月   [査読有り]
Umeda K, Tanabe S, Fujita I
Journal of neurophysiology   98 241-252   2007年7月   [査読有り]
Tanigawa H, Wang Q, Fujita I
Cerebral cortex (New York, N.Y. : 1991)   15 1887-1899   2005年12月   [査読有り]
Uka T, Tanabe S, Watanabe M, Fujita I
The Journal of neuroscience : the official journal of the Society for Neuroscience   25 10796-10802   2005年11月   [査読有り]

Misc

 
藤田一郎
眼科臨床紀要   4(8) 820   2011年8月
森理也, 池添貢司, 古高潤一, 喜多村和郎, 田村弘, 藤田一郎
日本生理学雑誌   73(6) 179   2011年6月
稲垣 未来男, 藤田 一郎
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング   110(461) 277-282   2011年2月
本研究では,異なる3つの表情から構成される顔画像セットを視覚刺激として用いて,顔反応性細胞の表情に対する選択性の潜時を調べた.注視課題遂行中のサルから細胞外電位計測法により単一神経細胞の活動を記録した.50ミリ秒の時間窓を時間軸に沿って移動させながら各顔画像に対する視覚反応を解析して,表情に対する選択性の時間経過を調べた.側頭葉皮質の顔反応性細胞の一部が100ミリ秒を下回る短い選択性の潜時を示した一方で,扁桃体ではそのような短い選択性の潜時を示す顔反応性細胞はほとんど見られなかった.
藤田一郎
日本小児精神神経学会プログラム・抄録集   105th 19   2011年
藤田一郎
戦略的創造研究推進事業CREST終了報告書(Web)   2010 WEB ONLY   2011年
藤田一郎
Clin Neurosci   28(8) 862-864   2010年8月
藤田一郎
医療と検査機器・試薬   33(3) 279-283   2010年6月
岡本嗣久, 小賀智文, 藤田一郎
脳21   13(1) 85-91,3   2010年1月
藤田一郎
日本視能矯正学会プログラム・抄録集   51st 34-35   2010年
藤田一郎
脳の神経回路の機能解明 平成16−21年度 No.16069101   313   2010年

書籍等出版物

 
藤田 一郎
筑摩書房   2011年9月   ISBN:4480015264
藤田 一郎
化学同人   2007年5月   ISBN:4759813071
村上 富士夫, 倉橋 隆, 藤田 一郎 (担当:共著)
大阪大学出版会   2001年12月   ISBN:4872591216
川人 光男, 藤田 一郎, 力丸 裕, 行場 次朗, 乾 敏郎 (担当:共著)
岩波書店   1994年7月   ISBN:4000106139

担当経験のある科目

 
 

競争的資金等の研究課題

 
文部科学省: 科学研究費補助金(新学術領域研究(研究領域提案型))
研究期間: 2011年 - 2012年    代表者: 藤田一郎
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(A))
研究期間: 2011年 - 2012年    代表者: 藤田一郎
文部科学省: 科学研究費補助金(萌芽研究, 挑戦的萌芽研究)
研究期間: 2008年 - 2009年    代表者: 筒井義郎
時間割引は多くの経済実験において、少額を早く受け取るオプションと多額を遅く受け取るオプションのどちらを選択するか、というタスクで測定される。本研究課題は、(1)遅れ(現在から最初のオプションまでの時間)と期間(2つのオプションの間の時間)を明示的に分離して、それぞれが時間割引に与える効果を特定する、(2)喫煙が時間割引に対してもたらす効果について明らかにする、という2つの課題を主たる目的とする。(1)については、これまでに行った実験の結果を論文にまとめ、本年度6月にJournal of R...
文部科学省: 科学研究費補助金(特定領域研究)
研究期間: 2005年 - 2009年    代表者: 藤田一郎
V4野において、相対視差の検出と両眼大域対応の計算がなされており、また個々の細胞の活動が、動物の示す奥行き判断と相関すること、背景からわずかに手前に飛び出した視覚特徴を検出するのに適した性質を持つことを見出した。また、下側頭葉皮質の細胞の活動発火頻度が、「形の見え」という意識的な知覚と相関して変動することを見出した。これらの発見により、物体および奥行きの知覚に関わる神経機構の理解が大きく進展した。
文部科学省: 科学研究費補助金(萌芽研究)
研究期間: 2006年 - 2007年    代表者: 筒井義郎
本年度は、まず、昨年度実施した実験データをSPMという解析ソフトを用いて分析した。その結果、McClure, et al.(2004)"Separate Neural Systems Value Immediate and Delayed Monetary Rewards," Science306, 503-507の結果を確認することはできなかった。時間割引に関連するニューロエコノミクスの研究としては、McClureらが水に関する時間割引が同じような脳賦活領域を持つことを発表する一方で、...
文部科学省: 科学研究費補助金(特定領域研究)
研究期間: 2004年 - 2004年    代表者: 藤田一郎
両眼立体視に関わる情報処理は、一次視覚野で始まり、多くの連合野皮質を必要とする。霊長類の大脳皮質において、この処理は、従来、頭頂葉経路で主になされていると考えられてきたが、本研究代表者らの最近の研究により、側頭葉経路においても、両眼立体視の重要な視覚てがかりである両眼視差が処理されていることが判明した。本研究においては、側頭葉視覚経路の主要な中継点であるV4野における両眼視差チューニング特性を定量的に解析した。V4野細胞は、交差視差に対して強いバイアスをもっており、チューニングカーブの最も...
文部科学省: 科学研究費補助金(特定領域研究)
研究期間: 2003年 - 2004年    代表者: 藤田一郎
霊長類の大脳皮質腹側視覚経路の初段である一次視覚野(V1野)と最終段である下側頭葉皮質(TE野)における錘体細胞水平軸索枝の形態学的特徴を、順行性軸索標識色素によるラベリングにより調べた。両領野それぞれの皮質2、3層に色素を注入することで標識される水平軸索の終末部は、色素注入部位から様々な距離に集団をなし、いわゆる水平軸索終末パッチを形成する。このパッチの分布は、TE野では注入部位から8mmまでおよぶのに対して、V1野では2mm以内に限局する。個々のパッチのサイズとパッチ間の距離もTE野の...
文部科学省: 科学研究費補助金(特定領域研究)
研究期間: 2003年 - 2003年    代表者: 藤田一郎
人やサルは、左右眼像の間に微小な水平方向の位置ずれをもったランダムドットステレオグラムを両眼融合すると、奥行きをもった面の知覚をビビッドに得ることができる。しかし、右目と左目に与えた対応するドットの輝度コントラストを反転させると(すなわち、右目で白い点は左目で黒く、右目で黒い点は左目で白くすると)、この奥行き知覚は消失する。大脳皮質一次視覚野のニューロンのほとんどは、網膜画像の受動的フィルターとしての性質を反映して、この輝度反転ステレオグラムに対して反応を示す。すなわち「知覚」を説明するに...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(A))
研究期間: 2001年 - 2003年    代表者: 藤田一郎
下側頭葉皮質(IT)のニューロンは、特定の形、色、テクスチャー、両眼視差を持つ視覚刺激に対して選択的に反応する。この刺激選択的反応性は、物体やその立体構造の知覚、弁別、認識、記憶の脳内機構を支えている。ITニューロンの刺激選択性の形成機構を明らかにすることは、これらの認知機能の神経メカニズムを理解するうえで重要である。本プロジェクトにおいて、マカク属サルのITおよびその前段であるV4野より、単一または複数神経細胞からの細胞外活動電位を記録し、これらの領域における視覚図形およびその面構造の処...
文部科学省: 科学研究費補助金(特定領域研究)
研究期間: 2002年 - 2002年    代表者: 藤田一郎
網膜像のずれ(両眼視差)から、われわれは「輪郭や面の奥行き」と「物体の面構造」を知ることができる。われわれは最近、形・色・模様を処理している側頭葉経路の下側頭葉皮質(IT野)やその前段であるV4野の多くの細胞が両眼視差に感受性を持つことを見出した。本研究では、側頭葉経路の両眼視差感受性細胞が果たす機能をあきらかにする目的で細かい奥行きを弁別する課題遂行中のサルのIT野単一細胞の示す反応を解析し、奥行き弁別閾値近辺における神経細胞の反応の変動とサルが示す奥行き判断の変動の間の相関を送信者特性...
文部科学省: 科学研究費補助金(特定領域研究(A))
研究期間: 1999年 - 1999年    代表者: 藤田一郎
3次元面構造を知覚するためには、脳は、面の形のみならず面の奥行きや傾きを知らなくてはならない。脳の中で、どのように、形の情報と面の奥行き手がかりである両眼視差の情報が相互に作用しあうのかを問う研究の一環として、従来、形や色などの2次元図形情報を伝えていると考えられてきた下側頭葉皮質(IT野)の細胞の両眼視差に対する反応を検討した。2頭のサルのIT野から活動を記録した225の細胞の60%が、両眼視差を与えることで反応の強度を変化させた。この反応強度の変化は、単眼への刺激への反応の変化では説明...
文部科学省: 科学研究費補助金(特定領域研究(A))
研究期間: 1998年 - 1998年    代表者: 藤田一郎
人は、両眼視差をもとに、2次元網膜像から3次元面構造を復元する。2次元画像から立体構造を求めることは典型的な不良設定問題であり、本来ならば解は一つに定まらない。しかし、脳は、情報として不十分な網膜像から、その網膜像を与えうる可能性の最も高い面構造一つを復元する。Nakayama&Shimojo(Science,257:1357-1363,1992)は、ヒトの知覚心理実験から、一般像抽出原則(ある2次元網膜像を投影する3次元面構造が複数存在する時、視覚系は、その像を一般的に生じるような3次元...
文部科学省: 科学研究費補助金(重点領域研究)
研究期間: 1997年 - 1997年    代表者: 藤田一郎
脳においては、構造が機能を規定する一方で、神経細胞の活動が神経回路網の形成と修正に寄与する。現在の有力な仮説によれば、シナプスの長期増強(LTP)と長期抑圧(LTD)に相同な現象が生理的に起き、神経回路網内のシナプス荷重の分布を変えることが、神経回路の発達や学習記憶の基礎となっている。霊長類の物体視経路の最終段である下側頭葉皮質TE野の細胞は、複雑な図形刺激に選択的に反応する。しかも、TE野細胞の図形特徴選択性は、成体動物でも学習により変化する。もし、LTPやLTDが記憶・学習の基盤をなす...
文部科学省: 科学研究費補助金(重点領域研究)
研究期間: 1996年 - 1996年    代表者: 藤田一郎
霊長類の側頭葉前部腹側部の大脳皮質は、物体認識を行う上で不可欠である。この領野の細胞の視覚刺激への反応の選択性の程度について、物体の部分的特徴に対してかなり鋭い選択性を持って反応するという報告と、個々の細胞の刺激選択性は非常に低いという報告が存在する。個々の細胞がどのような性質を持つかは、この領域で行われている情報処理の理解にとって重要な考慮材料であり、この食い違いの原因を明らかにする必要がある。この矛盾する2群の研究結果は、1)記録部位の違い(下側頭葉皮質TE野に記録を限っているか、上側...
文部科学省: 科学研究費補助金(重点領域研究)
研究期間: 1995年 - 1995年    代表者: 藤田一郎
下側頭葉皮質の回部にあたるTE野の細胞の多くは、物体の部分的特徴に対してかなり鋭い選択性を持って反応し、似た図形に応答する細胞は集まってコラムを形成していることを我々は過去に報告した(Fujita et al., Nature, 360,343-346,1992)。ところが、別研究グループによれば、下側頭葉皮質の細胞の60%が、彼らの呈示した5つの図形のいずれかに対して反応を示し、反応の選択性はあるものの非常に低く、個々の細胞の反応は、アスキーコードにおけるビットのようなもので、それだけで...