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2017/10/10

「首相の街頭演説」で思い出される「中曽根首相の自由が丘来訪」

Tweet ThisSend to Facebook | by suzumura

本日、10月22日(日)に投開票が行われる第48回衆議院議員選挙が公示されました。


これにより、各党各候補者は12日間の選挙戦を通して自らの所信の是非を有権者に問うことになります。


国政選挙の公示日は各党の党首がそれぞれの思惑を秘めつつ、重要と見定めた場所で第一声を発するのが恒例で、今日も各党首が思い思いの場所で有権者に向けて最初の演説を行いました。


ところで、今回、自民党総裁でもある安倍晋三首相は、反対派の抗議や野次への懸念から演説の日程を公表していません1


「何を弱気なことを」と思われはするものの、たとえ数名であるとしても安倍首相の演説に対して野次を投げかけ、あるいは抗議の札などを掲げる様子がテレビや新聞を通して人々の目に触れれば有権者の心証を損ないかねません。その意味で、安倍首相の対応は、選挙における危機管理という側面において一定の合理性があるといえるでしょう。


ちなみに、私が総選挙の期間中に首相の街頭演説を直接聞いたのは1回、すなわち1986年6月30日(月)のことでした。


衆参同日選挙となったこの時の総選挙で中曽根康弘首相が率いる自民党は512議席中300議席を獲得する大勝を収めたことは周知のとおりです。


その一方で1983年に「日本は米国の不沈空母」と発言したり、1984年に韓国の大統領として初めて来日した全斗煥氏と会談するなど、しばしば保守派からも革新派からも批判を受けたものでした。


実際、1986年6月30日(月)に中曽根首相が東急東横線自由が丘駅を訪れると、駅前のロータリーには立錐の余地のないほどの人だかりが出来るとともに、「中曽根は群馬に帰れ」、「中曽根売国奴」などと大書された横断幕や立て札を手にした一団が中曽根首相が乗る街頭宣伝車の前に陣取り、「カクエーの見舞いに行かなくてもいいのか!」、「そんなこと言ってたって税金上げるんだろ!」と野次を飛ばしていました。


当時小学校4年生であった私は、このとき、初めて「売国奴」という言葉を目にし、帰宅後に旺文社の『標準国語辞典』改訂新版(1985年)で意味を調べたものでした。


前日の日曜日に父と駅前のロータリーを歩いていると、私と同じ年恰好で半ズボンをはいた少年が「明日の5時に中曽根総理が自由が丘で演説します!」と言いながらロータリーや周囲の歩道を駆け回っている光景とともに、今も印象深く思い出される「首相の街頭演説」の一幕です。


1 党首2人が街頭演説. 朝日新聞, 2017年10月8日朝刊2面.


<Executive Summary>
Miscellaneous Impressions of a Street Speech by the Prime Minister (Yusuke Suzumura)


The voting date in the general election for the House of Representatives was announced officially on 10th October 2017. Today I remember my misccellaneous impressions of a street speech by Prime Minister Yasuhiro Nakasone held on 30th June 1986.


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