Researchlog by Noriko Arai

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2009/09/05

「数学は言葉」刊行

Tweet ThisSend to Facebook | by norico
2年越しの企画、Math Storiesの第一弾、「数学は言葉」を刊行しました。

このMath Storiesというのは、小学1年生から大学1年生まで学ぶ算数・数学を単元や分野ではなく、「物語」の視点から読み解く、というシリーズです。
「数学を勉強して何の役に立つんですか」という質問をよく受けるのですが、「何の役に立つのか」という質問の意図は、「社会でどのような役に立っているのか」や「自分が社会人になったとき数学をやっていて何か得になるのか」という意味もあるとは思いますが、主として、今授業で勉強している数学が何につながっているのか見えてこない、という訴えのような気がします。

たとえば、一次関数の傾きや切片を求めるのは、何につながるのか。
あるいは、二重根号を外したいのはなぜなのか。
そもそも、どうして数学にはあんなにたくさん記号が出てくるのか。

それにはみな理由があるわけですが、それが学校の授業に出ているだけでは見えてこないのだろうと思います。
そこで、数学の中に埋まっている4つのストーリー、「測るという物語」「計算するという物語」「変動をとらえる物語」そして「言葉としての数学の物語」を中心に、算数・数学の地図を作るのが今回の企画の意図です。すでに慶応SCFの秋学期の授業での採用も決まり、幸先よいスタートになりました。
図書館であるいは書店で見かけましたら、手にとって眺めていただければ幸いです。


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