基本情報

所属
東京大学 大学院新領域創成科学研究科 メディカル情報生命専攻 生命名分子遺伝学分野 教授
学位
博士(理学)(東京大学)

研究者番号
10262073
ORCID ID
 https://orcid.org/0000-0002-2042-405X
J-GLOBAL ID
201701011443524021
researchmap会員ID
B000275889

外部リンク

単細胞生物である大腸菌や酵母などを、それぞれバクテリア、真核細胞の遺伝子発現機構を理解するためのモデル生物として用い、セントラルドグマを実現する細胞内環境の維持や、遺伝子発現(転写・翻訳)における、可変的翻訳やmRNA品質管理機構などの分子遺伝学的計測・評価システムを構築しながら、生命現象の普遍的分子機構解明を目指して研究を進めている。

《主要な研究テーマ》
【1】遺伝暗号解読およびその多機能性発現のための分子機構解明
リボソームによる遺伝暗号解読プロセスに内包される基本的および多機能性発現のための分子機構の解明をめざしている。遺伝暗号解読における翻訳終結課程においてタンパク質でありながらtRNAの構造・機能を擬態することで実現する「tRNA擬態タンパク質」の新概念を提唱し研究を進めている。さらに、翻訳系に新たに見いだされた新規なtRNA擬態タンパク質群の研究を加え、遺伝暗号解読機構における新「概念」の発見を目指している。また、non-AUGコドンの選択的使用による遺伝情報発現の多様化機構および、その合成生物的応用を目的とした研究を進めている。

【2】膜輸送体の機能構造検証と細胞内恒常性維持の分子機構解明
多様な膜輸送体機能を単細胞生物(大腸菌、酵母)を用いたモデル検証システムの構築を行っている。また、とりわけ転写(RNA polymerase)、翻訳(リボソーム)など、セントラルドグマ基本装置の活性制御に深く関わる2価カチオンMg2+などの細胞内恒常性維持に関わる遺伝子発現制御ネットワークの分子遺伝学的解明を進めている。

論文

  95

MISC

  32

講演・口頭発表等

  155

所属学協会

  1

共同研究・競争的資金等の研究課題

  21