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2009/09/29

実写型ハザードマップ

Tweet ThisSend to Facebook | by kitamoto


このサイトでも何回か告知しました、伊勢湾台風50年事業伊勢湾台風メモリーズ2009ですが、おかげさまで盛況のうちに終了しました。

  1. 9月12日東京会場イベント報告
  2. 9月23日名古屋会場イベント報告
特に9月23日の名古屋会場は、まさに伊勢湾台風の被災地である名古屋での開催となりましたが、50年前の伊勢湾台風を昨日のことのように覚えているという大勢の被災者の方ともお話しすることができました。そのときの感想や意見などについては、上記のイベント報告をご覧下さい。

さてこの記事では、本イベントでの成果物の一つとなる「実写型ハザードマップ」についてご紹介します。

  1. 実写型ハザードマップ(東京会場)
  2. 実写型ハザードマップ(名古屋会場)

今回のシステムは、地図上で場所を選ぶとその場所で発生した伊勢湾台風での高潮を再現できるという仕組みになっており、会場にいる方々が目前で高まりゆく高潮の水位を見上げながら、改めて高潮の怖さを体験することを目的としていました。さて我々はそこから一歩進めて、高潮の水位を見上げる人々をさらに後ろの視点から写真撮影することによって、今度は人々と高潮の関係とが一目でわかるような画像を取得しました。さらにこれを地図上に並べていくと、高潮の中に人が入り込んだような形で、人の身体を基準とした相対的な高さとして高潮の水位を示すことができます。これが実写型ハザードマップの作り方です。

会場でシステムを体験して終わりというように、会場内で体験が完結してしまうのではなく、その体験をウェブ上にも引き出して集積していくことにより、体験の再構成から新たな意味を生み出していくことができます。そしてこれを会場ごとに作っていけば、どういう人々がどこの場所の高潮を見たかによって最終的な完成形態が異なってきますので、ハザードマップはその会場に固有の表現として現れてきます。いわば人々の参加によって成長する多様性に富んだハザードマップと言えばよいでしょうか。

とはいえ、この「伊勢湾台風メモリーズ2009」、今後の実演予定は残念ながらありませんので、今のところこれで終わりということになります。2日だけなんてもったいない、と言ってくださる方もいらっしゃいましたが。。。

ということで、このシステムを実演する場所と費用を提供していただける方、ぜひご一報下さい!会場の条件が厳しいことはご容赦いただきたいのですが、ぜひお待ちしております。

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