基本情報

所属
立教大学 観光学部 交流文化学科 准教授
学位
博士(学術)(2011年10月 東京大学)

連絡先
kadotarikkyo.ac.jp
研究者番号
90633529
J-GLOBAL ID
200901025833986040
researchmap会員ID
5000090433

外部リンク

文化人類学・民俗学を専門として、主に日本でフィールドワークを行ってきました。

研究の関心

(1)エスノグラフィーを応用した離島文化運動に関するアクションリサーチ
2010年から佐渡島(新潟県)において、小西公大(東京学芸大学)・杉本浄(東海大学)両氏と研究集団「生活文化研究フォーラム佐渡」を立ち上げ、廃校舎再活用、民俗写真を活用した生活史的研究、ヴァナキュラーアート、民俗博物館の再活性化などに関する、実践的な研究を共同で行っています。その一環で、1970年代に佐渡で文化運動を展開し、中央と地方の関係の問い直しや、ヘゲモニーへの”抵抗”を試みた民俗学者・宮本常一に注目。成果を『宮本常一 〈抵抗〉の民俗学——地方からの叛逆』(2023年9月)にまとめました。

【著者書き下ろし寄稿】宮本常一は地方といかに向き合ったのか(門田岳久) | note - 慶應義塾大学出版会 Keio University Press

 書評・書誌紹介
『図書新聞』3623号,2024年01月20日(川森博司氏)/『図書新聞』3620号,2023年12月23日・短評(石原俊氏)/『週刊読書人』2023年12月15日号・短評(重信幸彦氏)/日本島嶼学会『NEWS LETTER』Vol.74, 2023年12月20日(長嶋俊介氏)/『中央公論』2023年12月号・短評(上林達也氏)/『朝日新聞』2023年11月25日17面(椹木野衣氏)/『新潟日報』2023年10月29日12面(菅豊氏)/『東京新聞』2023年10月21日9面・短評/『日本経済新聞』2023年10月14日30面(藻谷浩介氏)/『毎日新聞』2023年10月7日11面(伊藤亜紗氏)

 

(2)ポスト世俗化と現代宗教の研究
博士論文では現代日本の巡礼、聖地をめぐる人々の実践、企業や文化遺産制度による資源化、宗教や信仰をめぐる概念的な流動化を、民族誌として描きました。その内容は『巡礼ツーリズムの民族誌—消費される宗教経験』として上梓しました(日本宗教学会賞、版元品切)。その後も沖縄の御嶽や聖地をフィールドに、スピリチュアリティとツーリズム、聖地開発と政教分離などに関する調査を進め、モビリティの時代の宗教人類学の構想を行っています。

 

(3)現代民俗学の理論化
民俗学の現代的な可能性を理論、学際化、グローバルな展開に注目しながら探究しています。『〈人〉に向き合う民俗学』(共編著)や『方法としての〈語り〉—民俗学をこえて』(分担執筆)などでその成果の一端を公表し、多言語誌『日常と文化』を編集。入門書『民俗学の思考法—〈いま・ここ〉の日常と文化を捉える』(共編著)では、こうした日常研究としての民俗学の方向を解説しています。

 

教育

所属先では院生(M/D)・学部生に対し、広い意味での「観光」研究(移動、モビリティ、越境、文化の表象・保存・商品化など)の観点から研究指導や教育を行っています。人類学・民俗学・宗教学の手法にもとづき、これらの主題に関心のある院生の受け入れを行っています。


書籍等出版物

  23

主要な論文

  26

主要なMISC

  61

講演・口頭発表等

  70

共同研究・競争的資金等の研究課題

  17

社会貢献活動

  15