加賀谷 勝史

J-GLOBALへ         更新日: 17/04/15 19:48
 
アバター
研究者氏名
加賀谷 勝史
ハンドル
KatsuKagaya
eメール
katsushi.kagayagmail.com
URL
https://www.researchgate.net/profile/Katsushi_Kagaya
所属
京都大学
学位
博士(理学)

プロフィール

動物の脳は、ヒトをはじめとする霊長類に代表されるような巨大脳と、昆虫をはじめとする微小脳に大別することができます(「昆虫ー脅威の微小脳」水波誠 著)。微小脳とは「外骨格をもつ動物の脳」です。節足動物とミミズなどの環形動物の脳です。私は、節足動物の中でも、甲殻類であるザリガニとシャコを対象として、脳と行動のメカニズムを理解しようと研究に取り組んでいます。そのような学問領域は神経行動学neuroethologyや行動生理学behavioral physiologyと呼ばれていますが、広くは動物生理学という領域です。動物生理学は、クヌート・シュミット・ニールセンの教科書の緒言を借りれば、「動物がいかに世界において機能するfunctionかについて」の学問と言えるでしょう。

動物行動発現・調節の機能functionと言ったとき、その機能は動物個体への環境からの感覚入力から行動出力、そして環境への働きかけという一方向の流れの中で理解されることが一見論理的であるように考えられます。しかし、動物が自発・内発的に行動を開始することがあるという日常的観察事実や、概日リズムなどに代表される内発的な行動発現の調節機構の存在を考えれば、ただちに限界のある枠組みです。「感覚から行動まで」という一方向性の考えに囚われていてはいけないのです。

それではどのようにこの行動の自発性・内発性というものを考えればよいのでしょうか? 感覚から行動までという一方向性の考えに付け加えればそれでいいのでしょうか?より包括的な考え方はできないものでしょうか?行動が自発するとき、その起源となる唯一の原因とも言える何かはあるのでしょうか?私は、ザリガニの自発性行動、シャコやテッポウエビの超高速行動などを研究対象として、動物行動の発現・調節を支える構造と機能、その背景に横たわる生物多様性、それを産み出した進化の歴史から理解するための枠組みを構築しようと日々研究に取り組んでいます。

研究分野

 
 

経歴

 
2015年4月
 - 
現在
京都大学 白眉センター/フィールド科学教育研究センター(瀬戸臨海実験所) 特定助教
 
2014年5月
 - 
2015年2月
Duke University Department of Biology (Patek lab) Postdoctoral Associate
 
2013年7月
 - 
2014年5月
Duke University Department of Biology (Patek lab) 学振海外特別研究員
 
2012年6月
 - 
2013年7月
University of Massachusetts Amherst Department of Biology (Patek lab) 学振海外特別研究員
 
2010年4月
 - 
2012年5月
北海道大学 理学研究科生物科学専攻(高畑研究室) 学術研究員
 

学歴

 
2005年4月
 - 
2010年3月
北海道大学大学院 理学研究科 生物科学専攻 博士課程
 
2003年4月
 - 
2005年3月
北海道大学大学院 理学研究科 生物科学専攻 修士課程
 
1999年4月
 - 
2003年3月
北海道大学 理学部 生物学科
 

論文

 
K. Kagaya and S. N. Patek
Journal of Experimental Biology   219 319-333   2016年2月   [査読有り]
加賀谷 勝史
比較生理生化学   29(1) 3-10   2012年   [査読有り][招待有り]
Katsushi Kagaya, Masakazu Takahata
Science   332(6027) 365-368   2011年4月   [査読有り]
Ogawa H, Kagaya K, Saito M, Yamaguchi T
Journal of Insect Physiology   57 326-338   2010年12月   [査読有り]
Kagaya K, Takahata M
The Journal of Neuroscience   30(4) 1348-1362   2010年1月   [査読有り]
Chikamoto K, Kagaya K, Takahata M
Zoological Science   25(8) 783-792   2008年8月   [査読有り]

書籍等出版物

 
研究者が教える動物実験 第2巻―神経・筋―
加賀谷 勝史 (尾崎まみこ・村田芳博・藍浩之・定本久世・吉村和也・神崎亮平・日本比較生理生化学会 編集) (担当:分担執筆, 範囲:行動中の動物の脳活動を見るー歩行中のザリガニからの神経活動記録)
共立出版   2015年7月   ISBN:978-4-320-05773-9

Misc

 
加賀谷 勝史
   2017年2月   [査読有り][依頼有り]
加賀谷 勝史
Invertebrate Brain Platform      2014年8月   [依頼有り]
加賀谷 勝史・高畑 雅一
ライフサイエンス新着論文レビュー      2011年5月   [依頼有り]
アメリカザリガニの自発性行動制御の神経生理・行動学ー感覚刺激に対する応答としての行動から自発性行動へー
加賀谷 勝史
うみうし通信   73 6-7   2011年   [依頼有り]

講演・口頭発表等

 
Behavioral plasticity of ultrafast smashing in a Skinner box
加賀谷 勝史
22nd International Congress of Zoology / 第87回 日本動物学会   2016年11月17日   
シャコにおける殻割り行動のための運動制御機構
*加賀谷 勝史, Sheila N. Patek
日本動物学会新潟大会   2015年9月19日   
Ultrafast smashing in mantis shrimp: preparatory motor control through spring compression [招待有り]
*K. Kagaya, S. N. Patek
International Society for Neuroethology (participant symposium, selected talk)   2014年7月   
行動準備の神経機構 [招待有り]
加賀谷 勝史
九州工業大学 情報工学部   2014年5月   
*K. Kagaya, S. N. Patek
Annual Meeting of Society for Integrative and Comparative Biology   2014年1月   
Readiness for voluntary movement: how do the brain generate readiness discharge? [招待有り]
Katsushi Kagaya
invited talk (Tufts University)   2013年6月   
Katsushi Kagaya
invited talk (Georgia state university)   2013年5月   
加賀谷 勝史
セミナー(立命館大学)   2012年5月   
加賀谷 勝史
生命機能研究科研究交流会(FBSコロキウム・大阪大学)   2011年12月   
Sequential synaptic activation in the brain for voluntary initiation of walking in the crayfish [招待有り]
*Katsushi Kagaya, Masakazu Takahata
International Congress of Comparative Physiology and Biochemistry, invited talk   2011年1月   
Characterization of brain neurons involved in spontaneously initiated walking in crayfish
*Katsushi Kagaya, Masakazu Takahata
Annual Meeting of Society for Integrative and Comparative Biology   2011年1月   
アメリカザリガニの自発性歩行開始・制御における脳内神経細胞の機能的役割 [招待有り]
*加賀谷 勝史, 高畑 雅一
第23回 自律分散システム・シンポジウム   2011年1月   

担当経験のある科目

 
 

受賞

 
2016年9月
日本比較生理生化学会 吉田奨励賞
 
2010年10月
日本動物学会 川口賞
 

委員歴

 
2016年1月
 - 
現在
比較生理生化学会  評議員
 

社会貢献活動

 
動物の動き
【実演】  京大白浜水族館  白浜水族館「こだわり解説ツアー」  2015年 - 現在
シャコパンチは無鉄砲か
【講師】  いきもにあ実行委員会  いきもにあ  2015年12月12日
生き物のふしぎ—シャコ
【取材協力, 助言・指導, 情報提供】  科学雑誌Newton  2015年11月26日
強烈パンチ!モンハナシャコ
【出演, 取材協力, 助言・指導, 情報提供】  NHK  ダーウィンが来た! - 生きもの新伝説  2014年12月7日