加賀谷 勝史

J-GLOBALへ         更新日: 17/07/09 11:12
 
アバター
研究者氏名
加賀谷 勝史
ハンドル
KatsuKagaya
eメール
katsushi.kagayagmail.com
URL
https://www.researchgate.net/profile/Katsushi_Kagaya
所属
京都大学
学位
博士(理学)

プロフィール

1.研究分野
  動物生理学、神経行動・生理学

 (1) 自発性行動の発現・調節の神経機構の研究
 動物行動は、明確な感覚刺激がなくても自発的・内発的に開始します。なぜ、動物は自発的に行動を開始するのか? その機構的側面(からくり、仕組み)を明らかにするため、これまではアメリカザリガニを対象として研究に取り組んできました。そして、ヒトを含む霊長類で過去報告されていたような、自発行動開始に先行する「準備活動」がザリガニにも存在することを発見しました。これは動物に一般的なものなのか(他の動物、とりわけ他の無脊椎動物にも存在するのか)? その機能は何なのか? このような問いに対して、行動遂行中の動物の単一神経活動記録法、神経解剖学的方法、行動学的方法などを用いて研究しています。

 (2) 超高速行動の発現・調節機構と進化の研究
 動物行動は非常に多様です。なぜ、その多様性が生まれるのか? 進化を通して獲得された身体と個体外環境との相互作用から生み出されているというのが一つの考え方です。甲殻類のシャコは大きく分けて二つのグループがあります。一つは硬い殻に包まれた獲物を捕食するときに超高速運動による打撃で殻を割る smasher(打撃型)。もう一つは、柔らかい魚などの獲物を高速運動による刺撃で捉える spearer(刺撃型)。打撃型シャコの方が刺撃型シャコよりも数倍の速度で運動できることが分かっています。超高速運動を可能にする身体機構と神経機構は、個体行動としてどのように統合されているのか? その身体デザインはどのように獲得されたのか? このような問いに対して、比較生理学的方法、認知心理学的方法、進化生物学的方法などを用いて研究しています。

2.好きなもの、趣味
 文房具、水泳

3.その他
 小さな頃から競泳としての水泳をやってきました。1日に2万メートルを超えるトレーニングをしていたこともあります。陸上とは異なる物理環境で速くなるために身体と泳ぎ方を改造しようとしました。競泳の本番で道具は使えませんが、足にフィンを付けて練習することがあります。フィンを付けると、まったく感覚、運動が変わります。このトレーニングは、高速に進むときの感覚や筋力の向上を狙ってやるわけです。もし、脳神経系、あるいは筋肉、あるいはそれ以外の身体を圧倒的に速いオリンピック選手、いや、もっと異なる次元の速い動物と交換できたら…。そのようなことを夢想してきたことが、現在の研究につながっているのかもしれません。

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07/02 15:23
 

研究分野

 
 

経歴

 
2015年4月
 - 
現在
京都大学 白眉センター/フィールド科学教育研究センター(瀬戸臨海実験所) 特定助教
 
2014年5月
 - 
2015年2月
Duke University Department of Biology (Patek lab) Postdoctoral Associate
 
2013年7月
 - 
2014年5月
Duke University Department of Biology (Patek lab) 学振海外特別研究員
 
2012年6月
 - 
2013年7月
University of Massachusetts Amherst Department of Biology (Patek lab) 学振海外特別研究員
 
2010年4月
 - 
2012年5月
北海道大学 理学研究科生物科学専攻(高畑研究室) 学術研究員
 

学歴

 
2005年4月
 - 
2010年3月
北海道大学大学院 理学研究科 生物科学専攻 博士課程
 
2003年4月
 - 
2005年3月
北海道大学大学院 理学研究科 生物科学専攻 修士課程
 
1999年4月
 - 
2003年3月
北海道大学 理学部 生物学科
 

論文

 
K. Kagaya and S. N. Patek
Journal of Experimental Biology   219 319-333   2016年2月   [査読有り]
加賀谷 勝史
比較生理生化学   29(1) 3-10   2012年   [査読有り][招待有り]
Katsushi Kagaya, Masakazu Takahata
Science   332(6027) 365-368   2011年4月   [査読有り]
Ogawa H, Kagaya K, Saito M, Yamaguchi T
Journal of Insect Physiology   57 326-338   2010年12月   [査読有り]
Kagaya K, Takahata M
The Journal of Neuroscience   30(4) 1348-1362   2010年1月   [査読有り]
Chikamoto K, Kagaya K, Takahata M
Zoological Science   25(8) 783-792   2008年8月   [査読有り]

書籍等出版物

 
研究者が教える動物実験 第2巻―神経・筋―
加賀谷 勝史 (尾崎まみこ・村田芳博・藍浩之・定本久世・吉村和也・神崎亮平・日本比較生理生化学会 編集) (担当:分担執筆, 範囲:行動中の動物の脳活動を見るー歩行中のザリガニからの神経活動記録)
共立出版   2015年7月   ISBN:978-4-320-05773-9
みんなが知りたいシリーズ:エビ・カニの疑問50
加賀谷 勝史 (担当:分担執筆, 範囲:なぜシャコは水中ですごいパンチを繰り出せるの?)
成山堂書店   

Misc

 
加賀谷 勝史
   2017年2月   [査読有り][依頼有り]
加賀谷 勝史
Invertebrate Brain Platform      2014年8月   [依頼有り]
加賀谷 勝史・高畑 雅一
ライフサイエンス新着論文レビュー      2011年5月   [依頼有り]
アメリカザリガニの自発性行動制御の神経生理・行動学ー感覚刺激に対する応答としての行動から自発性行動へー
加賀谷 勝史
うみうし通信   73 6-7   2011年   [依頼有り]

講演・口頭発表等

 
Katsushi Kagaya
Adaptive Motion of Animals and Machines   2017年6月29日   
Behavioral plasticity of ultrafast smashing in a Skinner box
加賀谷 勝史
22nd International Congress of Zoology / 第87回 日本動物学会   2016年11月17日   
シャコにおける殻割り行動のための運動制御機構
*加賀谷 勝史, Sheila N. Patek
日本動物学会新潟大会   2015年9月19日   
Ultrafast smashing in mantis shrimp: preparatory motor control through spring compression [招待有り]
*K. Kagaya, S. N. Patek
International Society for Neuroethology (participant symposium, selected talk)   2014年7月   
行動準備の神経機構 [招待有り]
加賀谷 勝史
九州工業大学 情報工学部   2014年5月   
*K. Kagaya, S. N. Patek
Annual Meeting of Society for Integrative and Comparative Biology   2014年1月   
Readiness for voluntary movement: how do the brain generate readiness discharge? [招待有り]
Katsushi Kagaya
invited talk (Tufts University)   2013年6月   
Katsushi Kagaya
invited talk (Georgia state university)   2013年5月   
加賀谷 勝史
セミナー(立命館大学)   2012年5月   
加賀谷 勝史
生命機能研究科研究交流会(FBSコロキウム・大阪大学)   2011年12月   
Sequential synaptic activation in the brain for voluntary initiation of walking in the crayfish [招待有り]
*Katsushi Kagaya, Masakazu Takahata
International Congress of Comparative Physiology and Biochemistry, invited talk   2011年1月   
Characterization of brain neurons involved in spontaneously initiated walking in crayfish
*Katsushi Kagaya, Masakazu Takahata
Annual Meeting of Society for Integrative and Comparative Biology   2011年1月   
アメリカザリガニの自発性歩行開始・制御における脳内神経細胞の機能的役割 [招待有り]
*加賀谷 勝史, 高畑 雅一
第23回 自律分散システム・シンポジウム   2011年1月   

担当経験のある科目

 
 

受賞

 
2016年9月
日本比較生理生化学会 吉田奨励賞
 
2010年10月
日本動物学会 川口賞
 

委員歴

 
2016年1月
 - 
現在
比較生理生化学会  評議員
 

社会貢献活動

 
動物の動き
【実演】  京大白浜水族館  白浜水族館「こだわり解説ツアー」  2015年 - 現在
シャコパンチは無鉄砲か
【講師】  いきもにあ実行委員会  いきもにあ  2015年12月12日
生き物のふしぎ—シャコ
【取材協力, 助言・指導, 情報提供】  科学雑誌Newton  2015年11月26日
強烈パンチ!モンハナシャコ
【出演, 取材協力, 助言・指導, 情報提供】  NHK  ダーウィンが来た! - 生きもの新伝説  2014年12月7日