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図書館経営論資料

お知らせ
1/17

第12回の授業お疲れ様でした。しっかり勉強してください。

  • ベストセラーの本が飽きられたら処分されるというのは、もったいないと感じた。
図書館で不要になった図書を市民に配布するイベントを行っている図書館も多いです。また、ベストセラーをたくさん買う予算を他に回すために、今売れているベストセラーの寄贈を積極的に求めている図書館も多いです。


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第11回の授業お疲れ様でした。そしてあけましておめでとうございます。授業も残り3回となりました。試験も近くなりました。試験の内容をそろそろ示したいと思います。範囲は第2回以降のプリント全部です。穴の部分が主となります。持ち込みは不可。出題内容は、語群選択と穴埋め、そして選択肢です。

  • 合同説明会ってただ疲れるだけであまり役に立たない気がする。なにか就職活動のアドバイスがあったら教えて欲しい。
いろいろな職業があるのを知るには合同説明会は良いかと思います。もっと深く知りたくなったら、個別の説明会に行けばよいかと。あと、OG訪問は、できるならばした方がよいかと思います。某大手広告会社の友人がOB訪問で来た学生を入社させたといっていたので結構大事なようです。

  • 普段司書の授業で、質の高いサービスの重要性は聞いていたが、予算についてはあまり詳しくやらなかった。
なまじよく図書館を勉強した上で現場に入った新卒の職員は、予算の問題でサービスが十分に行えないという現実にぶつかることが多いです。これが前に授業でとりあげたリアリティショックというやつです。

  • 日本と海外の図書館を比較するのは面白いと思う。
確かに面白いですが、単純に比較するのは危ないです。日本と海外では色々な制度や習慣が違うので、そこをふまえた上で比較するのが大事です。

クリスマスの過ごし方はイルミネーションを見に行く方が結構多いようですが、それ以上に就職活動の方が多いようですね。
12/19

第10回の授業お疲れさまでした。グループディスカッション二回目でしたが、今回の課題はやや難しかったようですね。でも、時間はしっかり守れていたので、それがもっとも重要なことです。以下、リアクションペーパーにお答えします。

  • 出版業界の話をしてほしい。
では、取次の話をしましょう。取次というのは、出版でいう商社の事ですが、これはほぼ2社で独占しています。また図書館専門の取次もあります。書店に何冊本を送るかだけでなく、どれぐらい本を刷るか、書店にどう本を並べるかなどいろいろな側面から出版にかかわれ、しかも採用人数はそこそこ多いです。

好きな街というのは遊べる街とゆっくりできる街に大きく分けて二つに分かれましたね。僕としては街はライブハウス中心でどういう町か決めてます。新木場は何もないけどライブハウスが好きなので、いい街です。。

12/9

第9回の授業お疲れ様でした。グループディスカッション、できた方もできなかった方もいたようですが、次回もう一度チャンスがありますのでがんばりましょう。あと、時間は守りましょう。以下、リアクションペーパーにお答えしていきます。
  • 資料を読み込む時間が少なかった。
すいません、こちらの時間調整ミスです。次回は多めにとります。



12/5

第8回の授業お疲れさまでした。来週からはグループディスカッションを行います。就活の練習だと思って真剣に、でも、本番ではないので楽しくリラックスしてやりましょう。ミッションステートメントについてよくわからない人がいたようなので次回もう一度やります。

  • 板書する単語は、テストに向けて暗記した方がいいのか?
そうですね。テストはそこを中心にだします。

  • 図書館の住民調査はどの程度の頻度でどのようにやるのか。
住民調査は図書館単独でやることはなかなか難しいです。ですので、定期的にやるのはなかなか難しいです。方法としては例として、松戸市のものをあげておきます。

今年中に就活の準備をしっかりやろうという方が多かったですね。この授業でも、その一部となるようなエッセンスをところどころにいれておきました。少しでもそのお役にたてれば幸いです。


11/18

第7回の授業お疲れ様でした。次週はお休みです。では、リアクションペーパーにお答えしていきます。

  • ドリフトの意味を理解できなかった。
はっきりこうするんだ、と決めず、その時々の流れに身を任せることです。実も蓋もないことを言えば、なるようになる、ということです。そこまではっきりキャリアを意識しなくても、ある程度はそれでよく、少し何も決まらなくて焦っている自分を少し楽させてあげてください。

  • 卒業して司書にならなかったら、今学んでいる司書についての知識は忘れてしまうと思った。司書にならないと、研修などはないのか?
一般の人でも受けられる研修は今回紹介した公式のものにはないですが、非公式の勉強会のようなものであれば、おそらく参加できるものもあると思います。また、先週開催された図書館総合展や日本図書館情報学会の会議は料金がかかる場合もありますが参加できます。

やはり大学生活で一番伝えたいことは、自由、という意見が多かったですね。自分でくめる時間割や長いお休みは確かに重要な側面だと思います。


11/13

第6回の授業お疲れさまでした。プリント最後までおわらなくてすいません。では、リアクションペーパーにお答えしていきます。

  • 適性,能力がわからない人は手当たり次第にやるしかないのか?
じっくり考え(だれでもそんな簡単には思いつきません)、色々な診断のためのツールを試してみたうえでもう一回自分の適性、能力を考えてください。あせりすぎるのは禁物です。

  • BOOKOFFは、評判の悪いイメージがあるが、なぜか?
BOOKOFFのような新しい本を中心に古本で販売する形態の店は、書店や出版社にまったく利益が還元されないで、一人勝ちしているように思えるのが一番大きな理由かと思います。ただ、近年BOOKOFFの業績は厳しくなっているみたいです。

  • 周りの話し声がイヤだった。
もう一度同じような声があったら席替えして、席を固定します。

東洋英和の図書館がお気に入りという方が結構いましたね。自分の大学の図書館が好き、というのは、図書館が居場所として学生にとって重要であり、これを上手くアピールできれば、大学の中で図書館の位置づけというのは向上するのではないかと思います。どうやったらこれを上手く活かせるかぜひ考えてみてほしいです。


11/2

第五回の授業お疲れさまでした。かえで祭は楽しかったでしょうか。好きな方もいるようなので来年はマキシマムザホルモン呼んでください。では、リアクションペーパーにお答えしていきます。

  • 隠語というものは面白い。興味を持った。
授業で紹介した以外のも色々な隠語があります。『隠語大辞典』というものが図書館にもあるので、読んでみてください。

  • 図書館に隠語をなぜわざわざ作るのか。どこでも同じなのか。
結果的には授業で示したように、集団としてのつながりを強める役割を持つともいますが、最初に作ったのは、多分言いやすくするためでしょう。どこでも同じものもあると思いますが、マクドナルドをマックと呼ぶかマクドと呼ぶかのような違いもあるかと思います。

  • 図書館を組織するうえで注意すべき点は私たちの部活や社会と同じなのだと改めて実感した。今までは図書館をなぜか異空間なものと認識していた。
図書館は「異常に」静かな場所なので、なんだか異質に感じるのかもしれません。図書館側もなんとなく自分たちは違う、と思っているところがあったといえなくもないです。ただ、第一回でお話ししたように、これからの行政はアカウンタビリティが重要になってきます。異質な場所というものを理解しやすい場所にしなくてはいけなくなっています。

  • 集団の意思決定では、より完全な情報と知識を決定プロセスに投入できる、というのがあまり納得できなかった。
あくまで理想的には、という事です。実際はぶら下がり現象などでそうならないこともあります。

  • ディズニーランドを嫌う人もいる。河村の周りに入るか。
積極的には好きでない人はいますが、積極的に嫌いな人はいません。

旅行したい場所は色々な場所があがりましたね。僕のオススメは、行きたい場所に挙げている人もいましたが、モンサンミッシェルです。中にホテルもあるのでぜひ泊まることをおすすめします。夕方と朝は本当にいい雰囲気です。あと、せっかく司書課程を受講しているので、その土地の図書館や書店に行ってみてください。参考として『Candida Hofer: Libraries』、『世界の夢の本屋さん』をおすすめしておきます。世界は広い、と感じますよ。

10/24

第四回の授業お疲れさまでした。組織の話はイメージしやすい人としにくかった人がわかれたようです。できるだけ具体例を示しつつ、やっていければと思います。また、繰り返しますが、リアクションペーパーは出席代わりになるので、かならず出してください。内容は何でもよいです。内容で減点や加点をすることはないです。リアクションペーパーの質問について答えていきます。

  • 今回の授業を受けて、私は組織の上位者には向いていないなと思った。
向いている人はそんなに多くはないのです。でも、部活の幹部をやっている人はわかると思いますが、やらなくてはならない時というのは必ず訪れます。特に、なぜか運営が非常に難しい場面で。そういうときにはNOと言えないので、ちょっとずつ他の場面で慣れておく必要があります。

  • 海外でも非公式集団は大切なのか?飲み友達などは日本特有かなと思った。
もちろん重要です。いわゆる飲みニケーションみたいに部署の人と飲み会に行って腹を割って話し合うというのは多くないそうですが、ランチや仕事中に腹を割って話せる環境のようです。また、飲み会に行かないとパワハラを受けたりする等公式集団の中においても影響があるなど日本の飲み会は公式集団の機能に属しているとも考えられます。最近は飲み会の強要は無意味だという風潮も徐々に広がっているようですが。

  • 非公式集団の方が所属していて楽しいとは思うが、働いていく分には公式集団がやりやすいのかなあと思う。
基本的には公式集団は必ずあり、それを補完するような形で非公式集団はあると思います。非公式集団を作りやすい環境か作りにくい環境下どうかという点が大きな違いになるかと思います。どちらがよいのか、これは人によって、また組織によって違うかと思います。例えば、創造的な組織は非公式集団を作りやすい方がよいのかと思います。

  • スライドが少し早かった。
速度を少し調整します。

皆さんの答えをみると、aikoやYUKIやYUIが好きな方が多い印象でした。YUIは一回ライブを見たことがありますが、独特の世界観を持ってましたね。僕は早くて激しい曲がすきです。マキシマムザホルモンやlocofrank、Specialthanksなんかが好きです。あと、昔はゆずが好きでライブも行ってました。



11/14

第三回の授業お疲れ様でした。3限に配られるプリントに4限と書くミスをしてしまってすいません。リアクションペーパーの質問について答えていきます。

  • 人脈はどうやって広げているか。
今後の授業でも扱っていきますが、個人的には、セミナーなど色々な人と出会う場にいくことでひろげています。図書館関係なら11月に開催される図書館総合展にいくとよいかと思います。学生のうちはちょっとずうずうしいぐらいに話しかけましょう。

  • 矢祭もったいない図書館は,せっかく寄贈してもらった本を捨てたとかで,もったいないではなく,捨てるのがもったいなく余っている本を寄贈してもらって構成されているから,もったいない図書館という名前なのですか。
そうです。

  • BDSは何の略なのか。
Book Detection Systemです。

  • 図書館はネットに強いと思っていしたが、実はそうではないということを知り、驚いた。
岡崎市の事例からもわかる通り、まったく強くないです。ホームページやOPACはほぼ業者に丸投げです。

  • この学校では、図書館実習はないが、もし実習があるとしたら、どのような仕事をするのか?
僕も体験はないのですが、基本的なカウンター業務などに加えて、講義形式の研修のようなものが合間にあるようです。

  • 中小の出版社に就職するのも同じく難しいのか。

中小の出版社は定期的に採用を行っていないところが多いですが、医学など特殊な分野を専門にしている出版社はその分野の知識を持っていると入りやすいかと思います。あと、この業界は入りづらいですが、一回入るとなんらかの仕事はもらえることは多いです。ですので、アルバイトなどでコネを作っておくと、中小の出版社だとそのまま正規採用という事もないこともないです。

  • 河村は一回出版社などで働いたことがあるのか。
ないです。話を聞かせてもらったり、企画に協力したことがある程度です。

  • 子供の絵本がどのくらいになると新しいものに買いかえられるのか気になった。
数か月で買い替えられることもあるようです。

  • 多文化サービスは何ヵ国ぐらいに対応しているのか。
今回挙げた中国、韓国、ブラジルは実際にはそれほど数は多くなく、英語によるものが多いです。これ以外はあまり聞いたことがありません。

  • 今期の授業でお気に入りは、非行問題と生活指導。『それでもボクはやってない』をテキストにしている。
映画などとっつきやすいものをテキストに使うと授業が楽しくなりますよね。うちの大学の先生は漫画の「暴れん坊本屋さん」を授業のテキストに使っています。

  • 先生の話を集中して聞けない時もあるので、私語がうるさい時は注意してほしい。
了解です。


11/10

第二回の授業お疲れ様でした。リアクションペーパーの質問について答えていきます。

  • 司書資格がなくても、なれるのはおかしい。
図書館業界の関係者もこれについては苦々しく思っていますが、司書の資格というものに専門性があると認められていないのもまた事実です。そういった状態を変えようと、検定試験などが行われているのです。
  • 高校や大学図書館の司書になるには、どうすれば良いのか?学校での司書に興味を持っていたが、最近は採用を行っていないと聞いた。制度が変わってほしいと署名も行っているらしく、制度が変わってくれれば良いのにと思わずにはいられない。
まず、高校の司書は大きく分けて二種類あります。ひとつは、学校司書とよばれるもので、これは基本的に図書館専任の司書です。もうひとつは、司書教諭とよばれるもので、これは学校の先生がなり、司書を国語などの教科と兼任でやります。前者については、神奈川や埼玉では定期的な採用が昔はあったのですが、おっしゃるとおり現在はありません。非常勤ではたまに求人が出るようですが。司書教諭は、教員免許を取り、かつ司書教諭の免許を持っている必要があります。ただ、現在教員になるのはなかなかハードルが高いので、これも難しいです。大学の司書は、国公立に関しては、採用試験が毎年あります。この形で採用されると、国家公務員のように、色々な大学を3~5年ぐらいで異動になります。私立は、独自に採用をしていますが、これも正規の採用は少なく、非常勤が増えてきています。
  • 最近,大きい本屋の場合は店に一人くらいは司書資格の有する者を置いたほうが良いのではないかと感じている。
日本の書店は、海外と比べると図書館と近い役割を担っており、またジュンク堂の棚など図書館やその考え方をモデルにしている書店もあるので、その考えは非常に面白いですね。ただ、上記のように司書資格は専門性があると認められていないので、なかなか難しいのも確かです。
  • 司書の求人情報がレジュメ内に書かれていたが、実際に年間で司書として採用される方はどのくらいの人数がいるのか。
 一説には、公共図書館の専門職員は100人程度というはなしがあります。年に資格を取得するのは1万人程度です。
  • 今から司書を目指してなれる可能性は何パーセントくらいか?
上記のように単純に計算すると、1%です。ただし、非常勤職員でもよいならほぼ100%です。
  • 専門図書館などの事例も紹介してほしい。
大学図書館以外の専門図書館については、あまり研究が進んでいないのが実情です(僕が知らないだけかもしれませんが)。個別に採用が出ているようですが、人数は少ないです。特に、企業の図書館についてはあまりすすんでいません(企業の図書館はテレビ局や大きい出版社などにはほぼあります)。
  • 司書として就職したいと考えていたが、狭き門で難しいことを知り悩んでいる。本に関係ある仕事って他に何があるか?
司書以外にも本に関係ある仕事はあります。出版社は採用はあまり多くないですが、書店員は定期的に採用がありますし、またトーハンやTRCなどの取次も定期的に採用しています。個人的に取次はオススメです。近年では、凸版や第日本印刷といった印刷会社も本に関心を寄せています。
  • 括弧が少し小さくて書き辛く感じた。
すいません、広くします。
  • 前回のプリントを持ってくるのは大変なので、その日配ったプリントは、その日中に終わらせてもらいたいです。
ごめんなさい、できる限りなんとかします。


11/2

第一回の授業お疲れさまでした。今後、この場所では授業のお知らせやリアクションペーパーへの返答をしていきます。さっそく今回のリアクションペーパーの一部に返答していきます。

  • 夕張市の財政破綻について知りたい。
夕張は、昔炭鉱で栄えた町でした。ですが、そこからの転換を図る際に、大失敗したのです。テーマパークやスキー場をとりあえずつくって、それをどう生かすかについての戦略はほとんど考えていませんでした。しかも、それでいて職員の整理をあまりすすめないままにしていました。それで債務が膨らみ、最終的に破綻しました。自治体行政というものが、無軌道に行われていることが明らかになった事例です。夕張のような例は各地にいくつもあり、それらも破綻に向かっているといえます。ついでに言いますと、財政破綻したことで夕張の図書館は廃止になりました。これは日本ではほぼ例のない事態です。現在保健福祉センターに図書コーナーがあるだけです。

  • 就活につながる内容も取り上げてほしい。経営や運営についても最新の情報がほしい。私は出版関係に興味を持っている。
就活の時の自己診断にも使えるような話をする予定です。キャリア形成の回をお楽しみに。経営や運営については組織についての回で扱う予定です。部活動に役立つ運営法についてもこの回では出てくると思います。出版関係の話はちょくちょく入れていく予定です。

  • 以前、国立国会図書館に行ったが、この図書館で働いている方々は司書か?
司書の資格を必ずしも持っているわけではありません。国家公務員試験一種を合格した人が働いています。

  • 人生のうちに読んでおいたらいいオススメの本を教えてほしい。
本が好きな人はイタロ・カルヴィーノの「冬の夜ひとりの旅人が」がお薦めです。本とは何か、読者とは何か、読むとは何か、について考えさせてくれます。あと、僕は落ち込んだ時、岩本隆雄の「星虫」を読みます。夢をあきらめないことのすばらしさを教えてくれる作品です。

  • 世界中の図書館について知りたい。
アメリカを中心に世界の図書館についてみていきます。面白い図書館についてもちょくちょく紹介できればと思います。

  • 声(マイクの音量)が少し大きく感じられた。
了解です。