見上 公一

大学では経済学、大学院修士課程では経営学と社会学を専攻したが、現在の専門は科学技術社会論（Science and Technology Studies、STS）で、主に科学社会学や医療社会学の視点から先端生命医科学に関する研究を行っている。

英国オックスフォード大学サイードビジネススクールで、細胞組織医工学・再生医療研究の社会構造と技術開発の方向性の関係について日英二国間比較研究を行い、2010年3月に博士課程を修了。2011年7月、同大学より博士号を取得。2010年4月、総合研究大学院大学の学融合推進センターに助教として着任。主に学内における学際融合研究の推進事業と「科学と社会」教育を担当。iPS細胞研究との関係から稀少疾患研究の動向に興味を持ったことをきっかけに、2014年1月から英国エジンバラ大学社会・政治科学研究科科学技術イノベーション研究部門（STIS）で、Wellcome財団の助成により実施された研究プロジェクト『Making Genomic Medicine』にリサーチ・フェローとして参加。2017年4月、東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属教養教育高度化機構科学技術インタープリター養成部門に特任講師として着任。2年間の研究・教育活動を経て、2019年4月より慶應義塾大学理工学部外国語・総合教育教室の専任講師、2022年4月から現職。

稀少疾患研究に加えて、最近の関心のある研究テーマは合成生物学、ゲノム合成、分子ロボティックスなどの生物学と工学の融合分野とそのELSI/RRIの展開。