岡野邦宏

J-GLOBALへ         更新日: 12/01/16 09:58
 
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研究者氏名
岡野邦宏
 
オカノ クニヒロ
URL
http://kaken.nii.ac.jp/ja/r/30455927
所属
秋田県立大学
部署
生物資源科学部
職名
助教
学位
博士(農学)(筑波大学大学院)
科研費研究者番号
30455927

プロフィール

Akita Prefectural University
Department of Biological Environment, Faculty of Bioresource Sciences
Assistant Professor
Kunihiro OKANO, Ph.D

秋田県八郎湖で大きな問題となっているアオコについて、その発生機構解明を最終目的としてアオコを形成している植物プランクトンの種類やそれらが産生する毒素の量、またそれらと水質の関係などについて調査・解析を行っています。
八郎潟残存湖(八郎湖)はその富栄養化の進行とアオコの発生などから平成19年12月より湖沼水質保全特別措置法(湖沼法)の指定を受け、その水質改善対策が急務となっています。ここで大きな問題となっている「アオコ」は、ミクロキスティス属などの植物プランクトンが大量増殖した現象ですが、それら植物プランクトンの中にはミクロシスチンと呼ばれる極めて強力な毒素を産生する種が存在します。しかし、八郎湖におけるそれら有毒なアオコに関する一貫したデータの蓄積は進んでいないため、その発生機構の解明や抜本的改善に必要な知見は不足しているのが現状です。アオコ毒ミクロキスチンの分布および季節変動と水質データを比較・解析するともに、分子生物学的な手法(遺伝子)を用いてアオコを形成する植物プランクトンを調査することで八郎湖におけるアオコ発生機構を解明したいと考えています。
アオコの発生は水質や微生物同士の相互作用が複雑に絡み合って起きているため、アオコ問題を解決することは一筋縄ではいかない難しい課題ですが、「安全・安心な八郎湖」を目指して研究を進めていきたいと思います。

研究分野

 
 

経歴

 
2008年4月
   
 
秋田県立大学 生物資源科学部 助教
 
2007年4月
 - 
2008年3月
筑波大学大学院生命環境科学研究科 研究員
 
2006年4月
 - 
2007年3月
筑波大学大学院生命環境科学研究科 研究員(21世紀COE)
 

学歴

 
2001年4月
 - 
2006年3月
筑波大学大学院 生命環境科学科 国際地縁技術開発科学専攻
 
1999年4月
 - 
2001年3月
筑波大学 第二学群 生物資源学類
 
1994年4月
 - 
1999年3月
国立茨城工業専門学校  工業化学科
 

受賞

 
 
日本水処理生物学会 第10回日本水処理生物学会論文賞 Biochemical characteristics of microcystin LR degradation by typical protease.
 

論文

 
清水 和哉, 岡野 邦宏, 間世田 英明, 雨宮 崇, 倉島 巧, 内海 真生, 杉浦 則夫
日本水処理生物学会誌 = Journal [of] Japan Biological Society of Water and Waste   45(1) 45-55   2009年3月
Okano K, Shimizu K, Kawauchi Y, Maseda H, Utsumi M, Zhang Z, Neilan BA, Sugiura N
Journal of toxicology   2009 954291   2009年   [査読有り]
Ohko Y, Nagao Y, Okano K, Sugiura N, Fukuda A, Yang Y, Negishi N, Takeuchi M, Hanada S
Microbes and environments / JSME   24(3) 241-245   2009年   [査読有り]
内海 真生, 亀山 恵司, 岡野 邦宏, 杉浦 則夫
日本水処理生物学会誌 = Journal [of] Japan Biological Society of Water and Waste   44(4) 195-202   2008年12月
清水 和哉, 岡野 邦宏, 楊 英男, 内海 真生, 張 振亜, 杉浦 則夫
農業施設   39(2) 95-104   2008年9月

Misc

 
福士 啓仁, 國松 渉, 岡野 邦宏
用水と廃水   52(8) 631-639   2010年8月
杉浦 則夫, 岡野 邦宏
水   48(12) 61-67   2006年10月

競争的資金等の研究課題

 
文部科学省: 科学研究費補助金(若手研究(B))
研究期間: 2011年 - 2011年    代表者: 岡野邦宏
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2009年 - 2011年    代表者: 杉浦則夫
本年度は,本研究グループで単離したmicrocystin分解菌C-1株の特性解析、microcystin分解菌(MD-1株、C-1株)を用いてmicrocystin分解酵素遺伝子群の探索、同定したmicrocystin分解酵素遺伝子群ホモログの特性解析及びmicrocystin分解菌の自然環境中での動態解析を行った。まず、C-1株の特性解析により、C-1株はSphingopyxis sp.であり耐アルカリ性細菌であり、既に保有しているMD-1株とは異なる性質をもっていることがわかった。次に...
文部科学省: 科学研究費補助金(若手研究(スタートアップ))
研究期間: 2008年 - 2009年    代表者: 岡野邦宏
富栄養化の進行やアオコの発生などから平成19年12月に湖沼法の指定を受けた秋田県八郎湖において、アオコ形成藻類が産生する強力な肝臓毒microcystinの実態調査と分子生物学的な手法によるアオコ形成藻類の解析を行った。その結果、八郎湖のアオコはAnabaena属からMicrocystis属に劇的に変遷しているとともに、microcystinを産生する有毒アオコはMicrocystis属が主となっていることを明らかとした。
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2006年 - 2008年    代表者: 尾崎保夫
八郎湖の水生植物は著しく貧弱で石積み護岸にはヨシさえ生育していないところも多く、特に、沈水植物は野村港内以外では殆ど生育していなかった。周辺池沼に生育しているヒロハノエビモ、センニンモなど特定の沈水植物には、付着性のシダ、マルミジンコ、シカクミジンコが高密度に集積し、健全な水界生態系を維持する上で極めて重要な役割を果たしていることが示唆された。また、水生植物群落や水田は、窒素・リンの浄化機能やミクロキスチンの分解機能を持っていることを明らかにした。