中西恭子

J-GLOBALへ         更新日: 17/02/28 18:04
 
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研究者氏名
中西恭子
 
ナカニシ キョウコ
eメール
kyoko.nakanishigmail.com
所属
東京大学
部署
大学院人文社会系研究科
職名
研究員
学位
博士(文学)(東京大学), 修士(文学)(東京大学), 学士(文学)(東京大学)
その他の所属
明治学院大学津田塾大学清泉女子大学東京工業大学日本女子大学
科研費研究者番号
90626590

プロフィール

ひとつの文明の変容の時代としての古代末期地中海世界/帝政後期ローマにおける宗教思想史・宗教文化史を研究しています。主に4世紀から6世紀の事例を中心に観察しています。

それまで漠然と古代地中海世界で広く共有されていた多神教的な世界観と供犠や奉納の意義がゆらいでいた時代に、当時の文人たちはみずからの父祖たちの宗教をどのようにとらえていたのか。そのような観点から古代末期における宗教史表象の系譜を研究しています。
後代における古代末期イメージの受容史もこれから調べるべき課題となるでしょう。

単著『ユリアヌスの信仰世界 万華鏡のなかの哲人皇帝』を慶應義塾大学出版会から上梓しました。
日本ではイプセンやメレジコーフスキイや辻邦生の戯曲・小説で知られてきたローマ皇帝ユリアヌスが見た同時代の宗教と父祖たちの祭祀の伝統とははたしてなんであったのか。彼が求めた威厳ある清潔な宗教の実相とはなんであったのか。ユリアヌスの読書経験とイアンブリコス派新プラトン主義の関わりを参照しつつこの問題に取り組んで、見通しを提供した著作です。
日本人研究者によるユリアヌスの知的伝記としてははじめての試みです。

物語と詩とその作者が「宗教的なるもの」をどのように語り、読者(聞き手)とどのように関わってきたのか。
このような問題にも関心があります。
近現代の文学(特にファンタジー文学、スペキュレイティヴ・フィクション、詩歌)と民俗表象、幻想の古代・中世の表象についても調べています。
折口信夫と西脇順三郎の影響関係、折口信夫の西洋古代体験についても文章を書きました。
いずれはこちらの系列の著作もまとめて単著として上梓したいと考えています。

教員としては主に一般教養の宗教学宗教史学・キリスト教史・歴史学を担当しています。高校世界史レベルの宗教史知識から大学での学習への橋渡しのほか、創作と歴史研究の距離感を体得するお手伝い、宗教現象を学的対象としてとらえる視点への入り口を示して宗教現象に対する必要以上の警戒感をほどくお手伝いをしております。ただいま求職中です。

詩と短歌を「なかにしけふこ」の筆名で手がけています。
詩集『The Illuminated Park 閃光の庭』(書肆山田、2009年)で中原中也賞の最終候補になりました。

研究分野

 

経歴

 
2016年12月
 - 
2017年3月
東京工業大学 非常勤講師
 
2016年4月
 - 
2017年3月
日本女子大学 非常勤講師
 
2013年4月
 - 
現在
津田塾大学 学芸学部 非常勤講師
 
2013年4月
 - 
現在
東京大学大学院 人文社会系研究科 研究員
 
2011年9月
 - 
現在
清泉女子大学 キリスト教文化研究所 非常勤講師
 
2004年4月
 - 
現在
明治学院大学 教養教育センター 非常勤講師
 
2012年4月
 - 
2012年10月
岡山大学 文学部 非常勤講師
 
2011年6月
 - 
2012年3月
東京大学大学院 人文社会系研究科 GCOE「死生学の展開と組織化」 若手研究者
 
2010年6月
 - 
2011年3月
東京大学大学院 人文社会系研究科 GCOE「死生学の展開と組織化」 若手研究者
 
2003年4月
 - 
2006年3月
日本学術振興会 特別研究員(PD)
 
2004年4月
 - 
2004年9月
英知大学 非常勤講師
 

学歴

 
2009年4月
 - 
2010年3月
東京大学大学院 人文社会系研究科 宗教学宗教史学専門分野 博士課程(博士学位請求論文提出のため再入学)
 
1999年4月
 - 
2003年3月
東京大学大学院 人文社会系研究科 基礎文化研究専攻 宗教学宗教史学専門分野 博士課程
 
1998年4月
 - 
1999年3月
東京大学大学院 人文社会系研究科 基礎文化研究専攻 宗教学宗教史学専門分野 研究生
 
1995年4月
 - 
1998年3月
東京大学大学院 人文社会系研究科 欧米系文化研究専攻 西洋史学専門分野
 
1993年4月
 - 
1995年3月
東京大学 文学部 第二類西洋史学専修課程
 

書籍等出版物

 
ユリアヌスの信仰世界 万華鏡のなかの哲人皇帝
中西恭子
慶應義塾大学出版会   2016年10月   ISBN:978-4-7664-2382-2
フィロカリア 第2巻
聖山のニコデモス(編) (担当:共訳, 範囲:シナイのネイロス「修徳修行の書」)
新世社   2013年   
The Illuminated Park 閃光の庭
なかにし けふこ
書肆山田   2009年3月   
Hopkins Keith, 小堀 馨子, 中西 恭子, 本村 凌二
岩波書店   2003年   ISBN:4000224352
Hopkins Keith, 小堀 馨子, 中西 恭子, 本村 凌二
岩波書店   ISBN:4000224360

論文

 
ニカイアからカルケドンへ 古代末期の東方におけるキリスト論論争と教会政治史
中西恭子
東洋学術研究   54(2) 111-146   2015年11月   [査読有り][招待有り]
中西恭子
現代思想2014年5月増刊号 総特集・折口信夫   180-198   2014年4月   [招待有り]
ユリアヌスの「ギリシア人の宗教」とナジアンゾスのグレゴリオス『ユリアヌス駁論』における「ことば」と「真の愛智」
中西恭子
パトリスティカ   17 173-192   2014年3月   [査読有り]
ユリアヌス『神官宛書簡断片』にみる聖域と神像の意義
中西 恭子
新プラトン主義研究   12 39-52   2013年5月   [査読有り]
中西 恭子
死生学研究   17(1)    2012年3月   [査読有り]
This paper examines the explication on the death, the rituals of the dead, and the martyr cults in the religious thought of Roman Emperor Julian "The Apostate" (331/2-363, reign 361-363). Julian's Edict on Funerals (Julianus Ep. 136a=Codex Theodos...

Misc

 
根本卓也《TSUNAMI A. D. 365》選詞協力にあたって
中西恭子
マージナリア   (5) 30-36   2015年11月   [依頼有り]
中西 恭子
三田文学. [第3期]   93(119) 196-203   2014年   [依頼有り]
中西 恭子
福音と世界   67(12) 20-25   2012年12月   [依頼有り]
なかにし けふこ
現代詩手帖   54(6) 146-152   2011年6月   [依頼有り]
なかにし けふこ
現代詩手帖   54(5) 209-215   2011年5月   [依頼有り]
異端者の生涯と思想 アンティオキアのセウェロスの場合
ポーリーン・アレン(中西 恭子 訳)
パトリスティカ   9 5-27   2005年3月   [査読有り]
中西 恭子, 五十嵐 修, 佐藤 健太郎
歴史学研究   (757) 61-66   2001年12月

担当経験のある科目

 

競争的資金等の研究課題

 
日本学術振興会: 科学研究費助成事業(基盤研究C)
研究期間: 2015年4月 - 2018年3月    代表者: 髙久(中西)恭子
『ユリアヌスの信仰世界』
日本学術振興会: 科学研究費助成事業研究成果公開促進費(学術図書)
研究期間: 2016年4月 - 2017年3月    代表者: 髙久(中西)恭子
日本学術振興会: 科学研究費助成事業 基盤研究A
研究期間: 2013年4月 - 2017年3月    代表者: 市川裕
科研プロジェクト研究協力者として事務局実務・シンポジウムの企画運営に従事
日本宗教学会学術大会(2014年・2016年)でのパネル報告を企画・運営、パネリストとして報告を行う
後期ローマ帝国東方のキリスト教における死者の記念と「受肉せるヘレニズム」の擁護
東京大学大学院人文社会系研究科GCOE「死生学の展開と組織化」: 若手研究者支援研究費
研究期間: 2011年6月 - 2012年3月    代表者: 髙久(中西)恭子
ユリアヌスの宗教復興における死者儀礼と殉教者崇敬の処遇に関する研究
東京大学大学院人文社会系研究科GCOE「死生学の展開と組織化」: 若手研究者支援研究費
研究期間: 2010年6月 - 2011年3月    代表者: 髙久(中西)恭子