三中 信宏

J-GLOBALへ         更新日: 17/05/09 14:05
 
アバター
研究者氏名
三中 信宏
 
ミナカ ノブヒロ
ハンドル
leeswijzer
eメール
minakaaffrc.go.jp
URL
http://cse.naro.affrc.go.jp/minaka/
所属
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
部署
農業環境変動研究センター 環境情報基盤研究領域 統計モデル解析ユニット
職名
ユニット長
学位
農学博士(東京大学)
その他の所属
東京大学大学院農学生命科学研究科
科研費研究者番号
40354112
Twitter ID
leeswijzer

プロフィール

・【系統樹概念に関わる数理系統学的研究】生物の系統発生は,祖先子孫関係あるいは姉妹群関係によって順序づけられた系統樹という代数的離散構造として数学的に定式化できる.とくに,系統発生の基本モデルとしてのツリー構造とネットワーク構造,ならびにそれらの間の関係の総体を,半順序関係に基づく公理的体系として構築できた.さらに,系統樹の上で復元される仮想共通祖先の形質状態に関しても,離散数学における一問題とみなすことによりその一般的解決が可能になった.生物がかたちづくる系統発生の背後にある数学的構造とその統計学的性質を明らかにすることを目指している.
・【生物多様性の系統学的可視化とインフォグラフィクス】生物系統学の長い歴史のなかで用いられてきたさまざまなダイアグラム(チェイン・ツリー・ネットワーク・マップ)の図像学て歴史とその汎用性ならびに用途を調べることにより,系統関係の可視化にとってより有効なインフォグラフィクスの理論を構築する.
・【系統樹推定に関わる計算系統学的研究】コンピュータを用いた系統樹の構築は,端点集合(実際に形質情報が得られた生物の集合)のもとである目的関数(最節約基準や最尤基準など)を最大化・最小化するグラフを求めるという離散最適化問題とみなすことができる.この問題は,現代数学の中でも最難度の「NP完全問題」のひとつであり,端点数が増大したときにリーズナブルな計算時間内で最適解に到達することは現時点では不可能である.したがって,発見的探索アルゴリズムを改良することで,現実の系統樹推定にかかる時間を低減させるしかない.ところが,いま用いられているさまざまな系統推定ソフトウェアは端点集合のサイズの上限がたかだか数千までにとどまっており,今後増大し続けるデータの規模に対応できていない.そこで,数万の端点をもつ場合にも対応できるような,巨大系統樹を推定するための新しい系統推定アルゴリズムを現在開発し,現実の微生物などの分子系統解析への適用を試みている.
・【系統樹思考に関わる生物学哲学的研究】生物多様性を理解するためのより所として,ツリーあるいはネットワークを採用することは,生物系統学の根幹に関わる基本モデルの仮定にほかならない.生物系統学はより一般的な歴史分析のひとつの発現であると見なされる.歴史科学がサイエンスとしてどのような位置づけをもつのか,生物の系統発生や進化のような個別事象に関わる仮説のテスト可能性あるいは妥当性をどのように哲学的に基礎づければよいのかという問題は,生物学と科学哲学の接点にある古くて新しい問題群である.観察されたデータのもとでの最適解の優位性をアブダクションという推論様式の観点から擁護しようと現在考察を進めている.
・【幾何学的形態測定学の理論と応用】生物など対象物の形状のもつ幾何学的形状を定量的に解析するための数学的・統計学的な理論の開発とともに,実際の対象物のデータ取得から解析にいたる実践的手法の確立を目指している.

書籍等出版物

 
思考の体系学:分類と系統から見たダイアグラム論
三中 信宏
春秋社   2017年4月   ISBN:9784393333556
The Future of Phylogenetic Systematics: The Legacy of Willi Hennig [David M. Williams, Michael Schmitt, and Quentin D. Wheeler (eds.)]
三中 信宏 (担当:分担執筆, 範囲:Chain, tree, and network: the development of phylogenetic systematics in the context of genealogical visualization and information graphics)
Cambridge University Press   2016年6月   ISBN:978-1-107-11764-8
養老孟司, 山極寿一, 赤澤威, 長沼毅, 大澤真幸, 吉川浩満, 諏訪元, 西秋良宏, 篠田謙一, 三中信宏, 磯崎新 (担当:共著)
青土社   2016年4月   ISBN:4791713214
Lima Manuel, 三中 信宏
ビー・エヌ・エヌ新社   2015年   ISBN:9784861009563
吉川 浩満;千葉 雅也;大澤 真幸;池田 清彦;長沼 毅;三中 信宏;マイク・デイヴィス;小泉 義之;レイ・ブラシエユージーン・サッカー
青土社   2015年8月   
松田 隆美, 徳永 聡子, 納富 信留, 杉崎 泰一郎, 藤谷 道夫, 原島 貴子, 伊藤 博明, 鷲見 洋一, 三中 信宏, 佐藤 道生, 佐々木 孝浩
慶應義塾大学出版会   2014年   ISBN:9784766421811
Yoon Carol Kaesuk, 三中 信宏, 野中 香方子
NTT出版   2013年   ISBN:9784757160569
三中 信宏, 杉山 久仁彦
NTT出版   2012年   ISBN:9784757142633
Horeis Heinz, 矢沢 潔, 三中 信宏, 河田 雅圭, 長野 敬
技術評論社   2012年   ISBN:9784774149073
三中 信宏
東京大学出版会   1997年   ISBN:4130601725
長谷川 真理子, 矢原 徹一, 三中 信宏 (担当:共著)
文一総合出版   1999年3月   ISBN:4829901209
三中 信宏
日経サイエンス, 日本経済新聞出版社 (発売)   2012年   ISBN:9784532511852
Sober Elliott, 三中 信宏
勁草書房   2010年   ISBN:9784326101948
三中 信宏
日本放送出版協会   2010年   ISBN:9784140911648
Camazine Scott, Deneubourg J. L., Franks Nigel R., Sneyd James, Theraulaz Guy, Bonabeau Eric, 松本 忠夫, 三中 信宏
海游舎   2009年   ISBN:9784905930488
三中 信宏
講談社   2009年   ISBN:9784062880145
三中 信宏
講談社   2006年   ISBN:4061498495
Gould Stephen Jay, 渡辺 政隆, 三中 信宏
早川書房   1997年   ISBN:4150502196
Sober Elliott, 三中 信宏
蒼樹書房   1996年   ISBN:478913055X
馬渡 峻輔, 秋元 信一, 上島 励, 小黒 千足, 片倉 晴雄, 駒井 智幸, 白井 滋, 白山 義久, 田近 謙一, 団 まりな, 西川 輝昭, 増田 隆一, 松井 正文, 三中 信宏, 三浦 知之 (担当:共著)
北海道大学出版会   1995年12月   ISBN:4832996010
渡辺 政隆, 三中 信宏, Gould Stephen Jay
早川書房   1988年   ISBN:415203372X
渡辺 政隆, 三中 信宏, Gould Stephen Jay
早川書房   ISBN:4152033738
Gould Stephen Jay, 渡辺 政隆, 三中 信宏
早川書房   ISBN:415050220X

論文

 
Mitsui Y, Shimomura M, Komatsu K, Namiki N, Shibata-Hatta M, Imai M, Katayose Y, Mukai Y, Kanamori H, Kurita K, Kagami T, Wakatsuki A, Ohyanagi H, Ikawa H, Minaka N, Nakagawa K, Shiwa Y, Sasaki T
Scientific reports   5 10835   2015年6月   [査読有り]
Olia Majid, Ahmad Wasim, 荒城 雅昭, 三中 信宏, 大場 広輔, 岡田 浩明
Japanese journal of nematology   38(2) 57-69   2008年12月
我が国およびアジア初記録となるActus salvadoricus Baqri and Jairajpuri、1974を沖縄本島北部の照葉樹林から見出し、形態の記載と18S rDNAの塩基配列データによるMononchina亜目線虫の系統解析を行った。A. salvadoricusは、口腔の背側の大歯が中程度に発達し、亜腹側には小歯が縦に2列、3個/3個、3個/4個または2個/4個並ぶ、排泄口がよく目立つ、尾部が長めの円錐状で腹側に曲る、尾腺が縦に並び尾端に尾腺孔が開口するなどの特徴を備え...
三中 信宏
タクサ : 日本動物分類学会誌   (19) 95-101   2005年8月
Molecular linkage mapping and phylogeny of the chalcone synthase multigene family in soybean
Theoretical and Applied Genetics   110(7) 1203-1209   2005年5月   [査読有り]
Molecular phylogeny of the haptophyta based on the rbcL gene and sequence variation in the spacer region of the RUBISCO operon
Journal of phycology   37(1) 121-129   2001年2月   [査読有り]
森中 定治, 三中 信宏, 関口 正幸, Emiwati, Ginarsa I. KT., Prijono Siti N., 宮田 正, 日高 敏隆
やどりが   (187) 25-33   2000年12月
Morinaka Sadaharu, Minaka Nobuhiro, Sekiguchi Masayuki, ERNIWATI, PRIJONO Siti Nuramaliati, GINARSA Ida Ketut, MIYATA Tadashi, HIDAKA Toshitaka
Biogeography : international journal of biogeography, phylogeny, taxonomy, ecology, biodiversity, evolution, and conservation biology   2 103-111   2000年8月
KANEMATSU Satoko, MINAKA Nobuhiro, KOBAYASHI Takao, KUDO Akira, OHTSU Yoshihiro
Journal of general plant pathology : JGPP   66(3) 191-201   2000年8月
Sequences of the ribosomal DNA(rDNA)internal transcribed spacer(ITS)regions were examined to infer a molecular phylogeny of small-spored Phomopsis isolates, designated W-type(mainly white colony, weakly virulent, bearing both alpha and beta conidi...
三中 信宏
認知科学 = Cognitive studies : bulletin of the Japanese Cognitive Science Society   7(1) 1-2   2000年3月
Sameshima Shinya, Hasegawa Eisuke, Kitade Osamu, Minaka Nobuhiro, Matsumoto Tadao
Zoological science   16(6) 993-1000   1999年12月
Some Formicid ants have symbiotic intracellular bacteria in the epithelial cells of their midgut. These endosymbionts are believed to be derived from a common ancestor. A recent study revealed that endosymbionts of the ant genus Camponotus are clo...
Phylogenetic comparison of endosymbionts with their host ants based on molecular evidence
Zoological Science   16(6) 993-1000   1999年12月   [査読有り]
The complete nucleotide sequence of the rice grassy stunt virus genome and genomic comparisons with viruses of the genus Tenuivirus.
Journal of General Virology   79(8) 2051-2058   1999年8月   [査読有り]
Purification, characterization, and cDNA structure of isoamylase from developing endosperm of rice
Planta   208(2) 283-293   1999年4月   [査読有り]
前田 美紀, 三中 信宏
農業情報学   (1) 32-35   1999年
MASUCHI Yaeko, SUGAI Akihiko, MINAKA Nobuhiro, ITOH Yuko H., ITOH Toshihiro, KARUBE Isao
Journal of marine biotechnology   6(4) 201-205   1998年12月
三中 信宏
計量生物学   19 49-72   1998年10月
Nucleotide sequence analysis of the 3′ terminal region of a wasabi strain of crucifer tobamovirus genomic RNA: subgrouping of crucifer tobamoviruses
Archives of Virology   143(9) 1801-1813   1998年9月   [査読有り]
千国 幸一, 三中 信宏, 池長 裕史
山階鳥類研究所研究報告   28(1) 1-8   1996年3月
千国 幸一, 三中 信宏, 池長 裕史
山階鳥類研究所研究報告   28(1) 1-8   1996年
ミトコンドリアのシトクロムb遺伝子の部分配列646塩基と18Sリボソーム遺伝子の部分配列293塩基をヒタキ科を主とするスズメ目の鳥20種について決定した.シトクロムb遺伝子の塩基配列から作成した分子系統樹はツグミ属の単系統およびアカハラ,シロハラ,マミチャジナイの近縁関係を高い確率で示した.しかし,トラツグミはツグミ属の分岐に含まれず,ツグミ属とは異なった種であることが示された.ハシブトガラスは20種からなるスズメ目系統樹において最も先に分岐し,他の科と遺伝的に離れた関係が示唆された.また...
Masazumi Hanazawa,Hiroshi Narushima,Nobuhiro Minaka
Discrete Applied Mathematics   56(2-3) 245-265   1995年   [査読有り]
MOLECULAR PHYLOGENETIC ANALYSIS OF rbcL IN THE PRYMNESIOPHYTA
Journal of Phycology   30(5) 863-871   1994年10月   [査読有り]
三中 信宏
植物分類・地理   44(2) 151-184   1993年12月
歴史生物地理学におけるvicarianceの概念について, それがたどってきた概念史を概観した。もともと生物地理学で用いられてきたvicarianceは近縁種の空間的な「代置」(substitution)という分布パターンを意味しており, Hennig理論に基づく系統生物地理学はこの用法に準拠していた。一方, Croizatに始まる汎生物地理学もまた代置の意味でこの言葉を用いているが, 「代置的生物進化」(vicariant form-making)という進化理論を背景にしている点に特徴が...
STRUCTURE AND COTRANSCRIPTION OF THE PLASTID‐ENCODED rbcL. AND rbcS GENES OF PLEUROCHRYSIS CARTERAE (PRYMNESIOPHYTA) 1
Journal of Phycology   29(3) 347-355   1993年6月   [査読有り]
Algebraic properties of the most parsimonious reconstructions of the hypothetical ancestors on a given tree
三中 信宏
Forma   8 277-296   1993年1月   [査読有り]

講演・口頭発表等

 
河内 幸夫, 岡野 邦宏, 三中 信宏, 前川 孝昭, 杉浦 則夫
日本水処理生物学会誌. 別巻 = Journal Japan Biological Society of Water and Waste   2004年10月15日   
三中 信宏
日本生物地理学会年次大会講演要旨集 = Advance abstracts for the ... annual meeting of the Biogeographical Society of Japan   2000年4月2日   
三中 信宏
日本生物地理学会年次大会講演要旨集 = Advance abstracts for the ... annual meeting of the Biogeographical Society of Japan   1999年4月2日   
藤田 直子, 久保 亜希子, FRANCISCO Jr. P. B., 中北 真紀子, 原田 久也, 三中 信宏, 中村 保典
日本分子生物学会年会プログラム・講演要旨集   1998年12月1日   
三中 信宏
日本生物地理学会年次大会講演要旨集 = Advance abstracts for the ... annual meeting of the Biogeographical Society of Japan   1998年4月3日   

Misc

 
茂木 健一郎, 三中 信宏
別冊日経サイエンス   (185) 30-36   2012年6月
大舘 智志, 金子 之史, 岩佐 真宏, 本川 雅治, 三中 信宏
哺乳類科学   51(1) 206-211   2011年6月
三中 信宏
現代の図書館   48(4) 262-269   2010年12月
三中 信宏
本   35(9) 10-12   2010年9月
三中 信宏
植物防疫   63(3) 192-196   2009年3月
三中 信宏
本   33(8) 52-59   2008年8月
三中 信宏
本   33(7) 46-53   2008年7月
三中 信宏
本   33(6) 46-53   2008年6月
三中 信宏
本   33(5) 32-39   2008年5月
三中 信宏
本   33(4) 32-39   2008年4月
三中 信宏
本   33(3) 44-51   2008年3月
三中 信宏
本   33(2) 44-51   2008年2月
三中 信宏
本   33(1) 44-51   2008年1月
三中 信宏
本   32(12) 36-43   2007年12月
三中 信宏
本   32(11) 34-41   2007年11月
三中 信宏
計量生物学   28 25-34   2007年10月
Contemporary evolutionary biology has used various statistical methods for collecting and analyzing data. Here methods for estimating phylogenetic trees are reviewed in the context of recent history of evolutionary biology, especially of systemati...
三中 信宏
本   32(10) 28-35   2007年10月
三中 信宏
本   32(9) 34-41   2007年9月
三中 信宏
本   32(8) 18-25   2007年8月
三中 信宏
生物科学   57(4) 251-255   2006年5月
三中 信宏
生物科学   57(3) 183-192   2006年4月
三中 信宏
生物科学   57(2) 119-128   2006年1月
三中 信宏
生物科学   57(1) 62-64   2005年9月
三中 信宏
生物科学   56(4) 251-255   2005年5月
三中 信宏
生物科学   56(3) 189-192   2005年4月
三中 信宏
生物科学   56(2) 123-128   2005年1月
三中 信宏
生物科学   56(1) 58-64   2004年10月
鈴木 邦雄, 三中 信宏
生物科学   55(4) 211-215   2004年5月
三中 信宏
生物科学   55(4) 251-255   2004年5月
三中 信宏
生物科学   55(3) 186-192   2004年2月
三中 信宏
生物科学   55(2) 123-128   2004年1月
三中 信宏
生物科学   55(1) 56-64   2003年10月
三中 信宏
科学   71(2) 207-209   2001年2月
三中 信宏
認知科学   7(1) 1-2   2000年
三中 信宏
農業技術   53(8) 351-356   1998年8月
三中 信宏
現代思想   24(13) 170-178   1996年11月
巖 圭介, 三中 信宏
日本応用動物昆虫学会大会講演要旨   (41)    1997年4月
Kelly Kevin, 三中 信宏
現代思想   21(2) p178-199   1993年2月
三中 信宏
遺伝   41(12) p4-8   1987年12月
三中 信宏
生物科学   37(2) p79-85,78,94,99   1985年5月
三中 信宏
生物科学   37(1) p24-39   1985年2月

研究分野

 
 

担当経験のある科目