立花 政夫

J-GLOBALへ         更新日: 16/04/23 14:00
 
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研究者氏名
立花 政夫

プロフィール

視覚系の情報処理機構に関する研究を行っている。網膜におけるシナプス伝達の仕組み(イオンチャネルや受容体、リボンシナプスにおける伝達物質放出機構と回収機構など)を調べているが、シナプス伝達一般を研究するというよりは、視覚系における情報処理のためになぜこのようなシナプス伝達特性が必要とされるのか、どのような機能的意義があるのか、といった観点から研究を進めている。現在は、眼球運動に伴い揺動する網膜像を網膜がどのように情報処理しているかを調べている。

研究分野

 
 

経歴

 
2016年4月
 - 
現在
立命館大学 総合科学技術研究機構 教授
 
1995年4月
 - 
2015年3月
東京大学 大学院人文社会系研究科 教授
 
1994年1月
   
 
東京大学 文学部 教授
 
1988年10月
   
 
東京大学 文学部 助教授
 
1979年4月
   
 
岡崎国立共同研究機構生理学研究所 助手
 

論文

 
Independent control of reciprocal and lateral inhibition at the axon terminal of retinal bipolar cells.
Journal of Physiology   591 3833-3851   2013年   [査読有り]
Koike C, Obara T, Uriu Y, Numata T, Sanuki R, Miyata K, Koyasu T, Ueno S, Funabiki K, Tani A, Ueda H, Kondo M, Mori Y, Tachibana M, Furukawa T
Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America   107(1) 332-337   2010年1月   [査読有り]
Active roles of electrically coupled bipolar cell network in the adult retina.
Journal of Neuroscience   30 9260-9270   2010年   [査読有り]
Midorikawa M, Tsukamoto Y, Berglund K, Ishii M, Tachibana M
Nature neuroscience   10(10) 1268-1276   2007年10月   [査読有り]
Hasegawa J, Obara T, Tanaka K, Tachibana M
Neuron   50(1) 63-74   2006年4月   [査読有り]

Misc

 
立花政夫
生物物理   47(6) 355-361   2007年11月
Oscillatory synchronized activities are generated among visual neurons in a manner that depends on certain key features of light stimulation. Although these activities are assumed to play an important role in perceptual integration, their function...
河北友克, 石原彰人, 立花政夫, 臼井支朗
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム   90(1) 126-137   2007年1月
網膜双極細胞は光刺激に対して緩電位応答し,膜電位依存性に伝達物質(グルタミン酸)を放出する.本論文では,ON型双極細胞のシナプス前終末における伝達物質放出機構に関する複数の生理学的知見を数理モデルに統合した.伝達物質放出の早い成分と遅い成分の供給源を並列に配置した本モデルは伝達物質放出の膜電位及び細胞内Ca^<2+>濃度依存性を忠実に再現することができた.また,伝達物質の早い放出成分は台形型膜電位依存性を示すのに対して,遅い放出成分はベル型膜電位依存性を示すため,細胞内のCa^<2+>濃度...
河北友克, 石原彰人, 立花政夫, 臼井支朗
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング   106(407) 1-6   2006年11月
網膜双極細胞は光刺激に対して緩電位応答を示すとともに,膜電位に依存して伝達物質を放出する.双極細胞からの伝達物質放出には時間的・量的に異なる多相性の成分が存在することが報告されているが,光応答との関係については明らかになっていない.そこで,これまでに我々が構築したON型双極細胞の伝達物質放出モデルを用いて,フラッシュ光刺激の強度に応じて複雑に変化する応答の一過性成分と持続性成分が伝達物質放出にどう反映されるかをシミュレートした.その結果,早い放出は光応答の立ち上がりに対して即座に対応し,遅...
本田祥子, 雁木美衣, 堀内靖大, 石金浩史, 立花政夫
基礎心理学研究   23(2)    2005年3月

競争的資金等の研究課題

 
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2009年 - 2009年
文部科学省: 科学研究費補助金(特定領域研究)
研究期間: 2008年 - 2009年
文部科学省: 科学研究費補助金(特定領域研究)
研究期間: 2006年 - 2007年
捕食動物の接近を模した拡大する黒スポット光は、カエル網膜のオフ持続型神経節細胞(ディミング検出器)群に同期したγ帯域の周期的スパイクを発生させ、逃避行動を引き起こす。しかし、視覚中枢(視蓋や前視蓋)にとって、同期した周期的スパイク発火のどのパラメータが逃避行動に本質的に重要なのかは未だ明らかではない。本年度は、まず、網膜における周期的スパイク発火の生成機構を検討した。カエル網膜の剥離網膜標本を用い、双極細胞を短い電気パルスで細胞外刺激した時のシナプス後電流を膜電位固定下で神経節細胞から記録...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2006年 - 2007年
視細胞・網膜双極細胞・有毛細胞などの感覚ニューロンは緩電位応答を発生し、終末部にはシナプス小胞が多数繋留されたシナプスリボンという構造が観察されることから、シナプスリボンの機能は伝達物質の持続性放出に関与していると仮定されている。この仮説を検討するために、キンギョ網膜から単離したMb1型双極細胞を膜電位固定し、全反射蛍光顕微鏡で終末部の膜直下を蛍光イメージングした。シナプスリボンを蛍光性標識ペプチドで可視化し、Ca2+流入部位を蛍光性Ca2+指示薬で観察したところ、脱分極刺激によるCa2+...
文部科学省: 科学研究費補助金(特定領域研究)
研究期間: 2005年 - 2005年
カエル網膜のオフ持続型神経節細胞(ディミング検出器)群は、減弱光刺激や拡大する黒スポット光刺激に対して位相の揃った周期的(30-50Hz)なスパイクを発生する。網膜におけるこのような周期的スパイク発火を薬理学的に抑制したり増強したりすると、拡大する黒スポット光刺激に対するカエルの逃避行動は阻止されたり促進されることが明らかになった。ディミング検出器は、網膜内層の神経回路で発生した律動性シナプス入力を受け取ることで周期的スパイクを発生する。本年度は周期的スパイク発火の周波数に影響を与える要因...