基本情報

所属
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 農業機械研究部門 システム安全工学研究領域 予防安全システムグループ 研究員

J-GLOBAL ID
201601014981641625
researchmap会員ID
B000262769

現在取り組んでいる研究

・トラクタの転倒・転落による重大事故抑止のためのシミュレーション技術の開発(防護性能の向上を担当)

死亡事故の多い農用トラクターの転倒事故対策として、トラクタの操縦安定性と防護性能の向上に向けた技術開発として、トラクタの操縦安定性については、転倒・転落事故につながる可能性のある走行中のジャンプ挙動を再現可能なプラットフォームを試作する。また、実機データを用いた既存のトラクタ車両運動モデルの検証に基づき、トラクタの転落・転倒につながる危険挙動のうち代表的なジャンプ現象を再現できるシミュレーションの開発を目指す。防護性能の向上に向けた開発については、これまで構築してきた小型トラクタ用ROPSの強度試験のバーチャルテストについて、実機試験との差を、既往研究結果の中でも良好な整合を示した事例と同程度(±15%程度)まで向上させ、整合性の高いバーチャルテストが満たすべき要件を明らかにする。また、異なる構造のROPSへも実施し、上記で得た知見の適用範囲を拡大する。


過去の研究

・安全キャブ・フレームの新たな試験手法の標準化に向けた基盤的研究(主担当)

トラクターの転倒時に運転者を防護するための安全キャブ・フレーム(以下、ROPS)について、強度試験へのコンピュータシミュレーション(以下、CS)導入の可能性を明らかにするため、市販小型トラクター用の2柱式安全フレームに対し、市販CAEソフトウェアによる有限要素法を用いた強度試験シミュレーションを作成し、複数回実施した実機試験結果との比較を行い、将来的な認証試験へのCSの導入に向けて解決すべき課題を取りまとめた。


・加工用ハクサイ収穫技術の開発(主担当)
キャベツ収穫機に装着するハクサイ収穫用アタッチメントの開発研究。その後、開発中の知見をベースに、メーカーによる開発がされ、専用収穫機が市販化された。

・レタスの高精度追肥機の開発(主担当)
全面マルチ2期作の2作目用追肥に用いる手持ち背負い式追肥機と、手押し式の自動追肥機に用いるための画像認識技術を開発。


・非結球性葉菜類の刈取り搬送機構の開発
加工用ホウレンソウ等を対象に、乗用摘採機をベース機とし、空気搬送を用いた刈り取り搬送技術を開発中


・サトイモ収穫技術の開発
タマネギピッカーをベース機とし、サトイモ拾い上げ技術等を開発。


・チャの直掛け栽培用被覆資材の被覆・除去装置の開発
乗用摘採機に装着するチャの被覆資材の展開・巻取りアタッチメント。市販化済み。


・乗用型農業機械の片ブレーキ防止装置の開発
乗用トラクター用の片ブレーキ誤操作防止装置の開発。

 

・乗用型農業機械の転倒時運転者防護に関する研究

農用運搬車と乗用管理機について、ガス管で作成した安全フレームを装着し転倒実験を行い、変形量から吸収されるエネルギーを推定した。その結果、TOPS規格(ASAE S547)が適用できる見通しを得た。


・乗用摘採機の転倒防止装置の開発
重心位置が高い乗用摘採機等に適用可能な、段差や地面の凸凹を検出し、機体前方等に装着した転倒防止バー(つっかえ棒の役割)が自動で展開することで転倒を防止する装置の開発。特許取得。

その他
・農研機構農業技術革新工学センターが実施している安全性検査において、乗用型トラクター用安全キャブ・フレームの検査業務(強度試験等)を担当


MISC

  20

書籍等出版物

  2

講演・口頭発表等

  8

共同研究・競争的資金等の研究課題

  1

産業財産権

  1