基本情報

学位
博士(芸術学)(筑波大学)

J-GLOBAL ID
201401084719443882
researchmap会員ID
B000241882


1985年宮城県仙台市生、東京都在住。芸術学博士(筑波大学)。彫刻家・彫刻研究・評論家としての活動と並行して研究・執筆を行い、ひとり出版社・書肆九十九(しょしつくも)https://tsukumo.info/ の代表を務めています。

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▶展示情報

2024年3月12日〜5月12日
国立西洋美術館「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか? 国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ」https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2023revisiting.html

2024年3月1日〜6月9日
東京都写真美術館「記憶:リメンブランス―現代写真・映像の表現から」https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4548.html

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2023年度サントリー文化財団の研究助成「学問の未来を拓く」に、私が研究代表をつとめる共同研究「不可視化への抵抗:〈世系と職業に基づく差別〉と〈日本美術史〉に関する研究」が採択されました。

現在、『東京新聞』『芸術新潮』で評論を連載。

 

現在、多摩美術大学、京都市立芸術大学、北海道教育大学に非常勤講師として務めています。

非常勤先のひとつであり、母校でもある多摩美術大学に、同校創立以来初となる労働組合をつくり(プレカリアートユニオン多摩美術大学支部)、支部長に選出されました(2021年10月から現在)。
http://tau-union.com/

多摩美ユニオンを通じた団体交渉の結果、非常勤講師の科研費応募ができるようになりました。
科研費に応募できない非常勤講師の方が参考にできるよう、動画を公開しました(2023年3月19日)。
https://youtu.be/c3nLZ00YRCg

 

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『東京新聞』での「美術評」執筆について(2020/08/27、追記:2020/8/28)

 

2020年8月28日付『東京新聞』夕刊から、美術評の執筆者を務めます。黒瀬陽平さんの後任です。

なぜ黒瀬さんが同紙の美術評執筆者を辞めたのかについては、28日付の紙面に中日新聞社からの声明が掲載されています。ぜひ紙面をご覧ください。

私は黒瀬さんとの面識はありませんし、後任として彼から指名されたわけでもありません。また、合同会社カオスラで起きたという「パワーハラスメント」についても詳細は知りません。

しかし、美術批評家を名乗る男性による若手女性作家への性的搾取については、これまでにも何度も耳にすることがありました。

これは個人の資質の問題でもあり、業界の構造の問題でもあるのだと理解しています。

であるとすれば、わたしに何ができるのか。

今後『東京新聞』の「美術評」で取り上げる展覧会については、ジェンダー、セクシャリティなどの「多様性」が意識されているものに限るということを、自分自身に課したいと思います。

そのようにして、「現状を変えていく」ということを、新聞という媒体を通じて周知させていくことから始めたい。「現状のままでいいじゃないか」という風潮には、全身全霊で抗っていきたい。そう考えています。

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思うところがあり、追記します。

この「美術評」ですが、おそらく私はさほど長くは書き続けられないだろうと思われます。

真に注目すべきは、黒瀬さんから私に交代し、そして私のあとが誰になるかです。

注意深く見守っていただければ幸いです。

追記:2020/8/28

 

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『東京新聞』美術評寄稿一覧

2020年8月28日付夕刊  「これまでの当たり前疑う」(「彼女たちは歌う」、東京藝術大学大学美術館陳列館)

2020年10月2日付夕刊  「美しさ味わい 民族を思う」(「アイヌの美しき手仕事」、日本民藝館)

2020年11月6日付夕刊  「不平等の歴史から今を見直す」(「性差(ジェンダー)の日本史」、国立歴史民俗博物館)

2020年12月11日付夕刊「「自由で自立した女性」に勇気」(「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」、東京都現代美術館)

2021年1月22日付夕刊  「真逆のベクトルを焦点化」(「小泉明朗+オヤマアツキ「王の二つの身体」」、デカメロン)

2021年3月5日付夕刊    「芸術表現 映像配信の未来は」(シアターコモンズ、TPAM、恵比寿映像際)

2021年4月16日付夕刊  「二人が築いた対等な関係性」(「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」、世田谷美術館)

2021年5月21日付夕刊  「硬直した構造にひび入れる」(「女が5人集まれば皿が割れる」、北千住BUoY)

2021年6月25日付夕刊  「文化の源流をめぐる」(「膠を旅する:表現をつなぐ文化の源流」、武蔵野美術大学美術館)

2021年8月6日付夕刊    「「国威発揚」現在と通底する空気」(「白川昌生 ここが地獄か、極楽か。」、原爆の図丸木美術館)

2021年9月10日付夕刊  「沖縄からの異議申し立て」(「山城知佳子 リフレーミング」、東京都写真美術館)

2021年10月15日付夕刊 「物事を多義的に見る契機」(「ロニ・ホーン:水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?」、ポーラ美術館)

2021年11月19日付夕刊 「先駆的な表現を再評価」(「久保田成子展」、東京都現代美術館)

2021年12月24日付夕刊 「国家が覆い隠す存在に光」 (「多国籍美術展 わたしたちは見えている 日本に暮らす海外ルーツの人びと」、北千住BUoY+仲町の家)

2022年2月25日付夕刊 「時代の推進力にふれる」(「オルタナティブ! 小池一子展」、アーツ千代田3331)

2022年4月1日付夕刊 「作為としての風景写真」(「クリテリオム98 西澤諭志」、水戸芸術館)

2022年5月13日付夕刊 「一人ひとり生きた証」(「生活のデザイン ハンセン病療養所における自助具、義肢、補装具とその使い手たち」、国立ハンセン病資料館)

2022年6月17日付夕刊 「会場構成の妙 作品同士が響きあう」(「都美セレクショングループ展2022 たえて日本画のなかりせば:東京都美術館篇」、東京都美術館)

2022年7月22日付夕刊 「91作品 共通する豊かな機知」(「ライアン・ガンダー われらの時代のサイン」、オペラシティアートギャラリー)

2022年8月26日付夕刊 「困難な時代を他者とともに」(「地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング」、森美術館)

2022年10月7日付夕刊 「耐え難い矛盾に目を向ける」(「死刑囚表現展2022」、松本治一郎記念会館)

2022年10月11日付夕刊 飯山由貴「あなたの本当の家を探しにいく」東京都人権プラザ

2022年12月16日付夕刊 ハイドルン・ホルツファイント「こんな今だから。」アサクサ

2023年2月10日付夕刊 上田勇児・梅津庸一「フェアトレード 現代アート産業と製陶業をめぐって」Kanda & Oliveira

2023年3月17日付夕刊 「モールの想像力:ショッピングモールはユートピアだ」高島屋史料館TOKYO

2023年4月21日付夕刊 嶋田美子個展「おまえが決めるな!」オオタファインアーツ

2023年6月2日付夕刊 三上晴子「Eye-Tracking Informatics」√K Contemporary

2023年7月7日付夕刊 「出来事との距離 描かれたニュース・戦争・日常」町田市国際版画美術館

2023年8月18日付夕刊 「挑発関係=中平卓馬×森山大道」神奈川県立近代美術館葉山

2023年9月22日付夕刊 吉國元展「根拠地」粟津邸

2023年10月27日付夕刊 石川真生個展「私に何ができるか」東京オペラシティアートギャラリー

2023年12月8日付夕刊 堀江栞個展「かさぶたは、時おり剥がれる」√K Contemporary

 

 

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■最近の論考

「不在、欠損、病:彫刻、理想化された身体をめぐって」(『文學界』2022年10月号[特集:もうひとつの芸術史]、文藝春秋、2022年)

「吉本隆明と《彫刻の問題》」(『吉本隆明』、河出書房新社、2022年)

「戦後民主主義のレーニン像」(『世界思想』2022年春号[特集:民主主義]、世界思想社、2022年)

「なぜ女性の大彫刻家はあらわれないのか?」(『美術手帖』2022年7月号[特集:女性たちの美術史]、美術出版社)

「近代を彫刻/超克する」全3回(『群像』2021年1月号、4月号、6月号、講談社)

「モニュメンツ・マスト・フォール?:BLMの彫像削除をめぐって」(『現代思想』2020年10月臨時増刊号[BLM特集号]、青土社)

「超克の彫刻」(『文學界』2020年10月号、文藝春秋)

「不可視の記念碑」(『群像』2020年9月号、講談社)

「彫刻の問題」(『群像』2020年7月号、講談社)

「われ記念碑を建立せり:水俣メモリアルを再考する」(『現代思想』2020年3月臨時増刊号[磯崎新特集号]、青土社)

「彫刻とは何か」(『群像』2019年10月号、講談社)

 

 

 


書籍等出版物

  12

論文

  14

MISC

  14

研究キーワード

  3

講演・口頭発表等

  11

担当経験のある科目(授業)

  4

その他

  2