基本情報

所属
国立研究開発法人産業技術総合研究所 バイオメディカル研究部門 非常勤スタッフ
筑波大学/生命環境系 非常勤講師
学位
博士(理学)(1994年4月 大阪大学)

J-GLOBAL ID
200901009195410181
researchmap会員ID
0000045431

外部リンク

・大学では非晶質GeS2(銀薄膜の蒸着膜GeS2へのphotodopingによる銀薄膜導電性変化の温度依存性の解析による銀・硫黄イオン活性化energyと移動機構推定)の研究, Si:Hの光学的・電気的特性(グロー放電法で作製したSi:H薄膜のレーザーアニールによる非晶質→微結晶→結晶へのモルフォロジー変化に伴う特性変化)の研究
・マッキントッシュPCが世に出た1984年に、通産省傘下の電子技術総合研究所に入所。
・入所研修で、(故)松本 元博士が磁性物性から神経に研究対象を変えた初期に、最適な研究材料を得るために巨大神経を持つヤリイカ人工飼育に挑戦し、如何に困難を克服したかを拝聴。後年には、自己の存在を他者に肯定されることで「愛によって脳が活性化する」説に、ヒトの教育の原点を教えられ感銘を受ける。
・ノーベル賞級の難しさと言われた嗅覚の匂い識別の仕組みの研究に約35年間従事。色覚でのR/G-Y/Bの4要素色の荷重加算・減算による多様な色彩の認識の仕組み、特にY要素色のR受容体とG受容体信号の加算による抽出と同様に、嗅覚でも抑制信号を介した類似受容体信号の加算による要素匂い情報の抽出と、要素匂い情報の荷重加算・減算による多様な匂い表現:階層的要素情報符号化説が、匂い識別の基本原理であると提唱(2004年ノーベル医学・生理学賞受賞者との共同研究の成果である「匂いの受容体組合せ符号化」説を発展させたもの)。
・2016年、嗅覚受容体のアミノ酸1個がG蛋白質との初期一過性特異的相互作用を介して安定相互作用を迅速に形成させることで要素情報の階層性を支配する仕組みを発見。サブファミリーでは保存されていることから、一過性特異的相互作用部位の位置はGPCR全般に共通していると考えられる。嗅覚受容体では4種以上のアミノ酸があり、そのうちの1種グルタミン酸をhelix-8の2番目に保存した嗅覚受容体が、class Iとclass IIの嗅覚受容体の両群にヒト・マウス間で保存されて存在し、GolfのC末領域との相互作用形成も迅速で応答開始初期の主要な受容器電位を形成し、脳への迅速な嗅覚入力信号となることから、脳内で匂い情報形成を支配する鍵受容体と考えられる。
・1994-5年の1年間、米国ペンシルバニア州フィラデルフィア市にあるモネル化学感覚研究所に留学し、手作りの優れた実験セットに衝撃を受け、如何に目的のデータを得るために実験系を最適化するかについて欧米との相違を垣間見る。この相違の根底は、日本にロジック教育が整備されていないことに起因すると思われる。また、同所所属の(故)山崎邦朗博士から「においを操る遺伝子」MHCにより体臭に個人差が生じているという研究成果を拝聴。
・1996年、企画付となり、田村所長からマッキントッシュのコンセプト:dynamic notebook with a single-button mouse (no commands and no programming for publishing) likely arising from the 1979 Jobs' recognition of Alan Kay's concept of dynabook in the Xerox PARC、誰でも使える動的なノートの革新性を拝聴。

・2017年より、オンラインジャーナルScientific Reports (Nature Publishing Group) のEditorial Board Memberを務め、Neuroscience (嗅覚関係) の投稿論文80件以上のhandling (査読者の選択・依頼、受理・掲載不可の判断) を行う。自分もそうだが、日本人の英語文章にはlogical gapsが多く、文・段落の順番も不自然なものが多い点を、日本の英語教育の欠点によるものと残念に思う。
・音楽の好みは、バッハ、ベートーベン、イーグルス、など。


主要な経歴

  22

主要な論文

  59

MISC

  38

書籍等出版物

  9

主要な講演・口頭発表等

  34

所属学協会

  6

共同研究・競争的資金等の研究課題

  9