Profile Information

Affiliation
Professor, Research Organization of Information and Systems
(Concurrent)教授, 研究教育系
教授, 複合科学研究科, 総合研究大学院大学
Degree
Doctor of Fisheries(Hokkaido University)

J-GLOBAL ID
200901004725671419
researchmap Member ID
1000026194

1997年11月に当研究所に採用となり、その直後から、南極海の海洋研究観測の充実に努力した。その結果、南極地域観測第VI期5か年計画(2001年度-2005年度)において、南極観測船「しらせ」以外の海洋観測船(ニュージーランド「タンガロア」、東京海洋大学「海鷹丸」)を用いた観測を実施することができた。これらの観測により、季節海氷域における生物生産の時空間変化に伴う、海洋表層-大気間の物質交換過程や海洋表層から中・深層-海底への物質輸送過程の変化に関するデータを得た。これらのデータに基づき、多くの科学論文が乗船研究者によって発表された。傭船費や共同運航経費は、新南極観測船の建造費や今後の維持費に比べ極めて安上がりで、費用対効果が極めて良い観測が実施できたと考える。特に、海洋表層-大気間の物質交換過程に関する研究は、南極地域観測第VII期計画(2006年度-2009年度)の重点プロジェクト研究観測の一部として、発展的に研究観測が進められている。ここでも「しらせ」以外の海洋観測船を共同運航することによって、観測を実施する予定で、経費的には効率の良い研究成果が出るものと期待される。
研究課題と活動状況: 極域海洋では海氷が融解する初夏に、植物プランクトンが大増殖することが知られており、氷縁ブルームと呼ばれている。しかしながら、植物プランクトンの最大現存量や持続時間等には、その海域の地形や海流等により地域性がみられる。植物プランクトンの分布に関する、一般的特性とローカルな影響を解明するために、極域の様々な海域でフィールドワークを行っている。また、最近では南極海海氷縁における低次食物連鎖に関して、海氷中に存在する微小生物の役割に関する研究を進めている。一般に、氷縁ブルームが食物連鎖の出発点として重要であると考えられているが、海氷が融解することにより海洋中へ放出される微細藻類や微小動物の有機物も、氷縁ブルームとは別の経路として重要である可能性がある。

Awards

  1

Papers

  92

Misc.

  85

Books and Other Publications

  2

Presentations

  2

Research Projects

  24

Social Activities

  4

Other

  24