基本情報

所属
山口学芸大学 教育学部 学長
Yamaguchi University Faculty of Engineering, Information Science and Engineering Professor
学位
工学博士(1976年11月 九州大学)

研究者番号
10107732
J-GLOBAL ID
200901009395720150
researchmap会員ID
1000038362

外部リンク

非線形科学をベースとして、非線形・開放系に創発される散逸構造の形成とその機能性に興味を持っている。特に、反応拡散+流体系に形成される階層性を持つ創発現象の解明を中心に基礎的研究を進めている。また、応用としては、非線形数理を用いた動画像処理技術の開発や、脳の視覚情報処理機能の理解に興味を持って研究を進めている。

経歴

  6

論文

  213

MISC

  67

書籍等出版物

  16

講演・口頭発表等

  99

共同研究・競争的資金等の研究課題

  20

その他

  5
  • 1.BZ反応溶液中に励起したラセン状化学反応波が流体現象を励起し、さらに動的な対流波のパターンを自己組織化する事を実験的に明らかにした。対流波のパターンはラセン状化学波とは異なるスケールのラセン状対流波を形成し、階層的なラセン構造が自己組織化される事を明らかにしてきた。現在、光感受性BZ反応溶液や数値解析によりそのメカニズムの解明を進めている。<br>2.照明が時間変化空間変化する場合、物体表面のテクスチャーが少ない場合などの条件下でも安定な運動ベクトル場の検出が可能なアルゴリズムを開発している。<br>3.2変数の反応拡散モデル(FitzHugh-Nagumo)にTuring不安定条件を考慮したパターン形成モデルによるエッジ検出、領域分割が可能なこと、確率共鳴を利用してノイズを積極的に付加することで画像処理のS/Nが良くなる事などを明らかにしてきた。<br>4.光感受性反応拡散モデルを視覚のモデルとして捉え、運動錯視を含む種々の錯視現象のモデル化と数値シミュレーションを進めている。<br>5.人間の視覚印象を再現できるデジタル印象カメラの開発を進めている。特に、人の視覚が奥行きに応じた望遠率を持つこと、拡大率は個人差はあるが一定の法則性を示すことなどを明らかにしてきた。
  • 1.BZ反応溶液中に励起したラセン状化学反応波が流体現象を励起し、さらに動的な対流波のパターンを自己組織化する事を実験的に明らかにした。対流波のパターンはラセン状化学波とは異なるスケールのラセン状対流波を形成し、階層的なラセン構造が自己組織化される事を明らかにしてきた。現在、光感受性BZ反応溶液や数値解析によりそのメカニズムの解明を進めている。<br>2.照明が時間変化空間変化する場合、物体表面のテクスチャーが少ない場合などの条件下でも安定な運動ベクトル場の検出が可能なアルゴリズムを開発している。<br>3.2変数の反応拡散モデル(FitzHugh-Nagumo)にTuring不安定条件を考慮したパターン形成モデルによるエッジ検出、領域分割が可能なこと、確率共鳴を利用してノイズを積極的に付加することで画像処理のS/Nが良くなる事などを明らかにしてきた。<br>4.人間の視覚印象を再現できるデジタル印象カメラの開発を進めている。特に、人の視覚が奥行きに応じた望遠率を持つこと、拡大率は個人差はあるが一定の法則性を示すことなどを明らかにしてきた。
  • 1.ランダムドット・ステレオグラムを対象に、反応拡散式とチューリング条件を用いた画像処理でステレオ対応問題が解けることを実証<br>2.簡単な画像のエッジ検出、領域分割に反応拡散モデルを適用し、従来の手法に比べて有利な自己組織化型アルゴリズムを提案。<br>3.人の視覚の特性、特に三次元中の物体サイズの把握能力の奥行き依存性を詳細に観測。観察者からの距離と物体の見かけのサイズが対数関係にある事を新たに見出した。<br>4.人の視覚特性を表現するコンピュータグラフィック技術の開発を進めた。特に、人の視覚印象を再現するディジタルカメラの開発に向けた基礎研究を行った。<br>
  • 1.表面が鏡面特性と拡散特性を併せ持つ物体の三次元形状を精度良く検出する計測アルゴリズムの提案を行った。<br>2.従来より提案してきた一般化勾配法(照明の不均一・時間変化に対応)と各画素での濃淡値の勾配に基づく信頼性指標を伴に考慮した手法を提案することで、高精度化が可能である事を確認した。<br>3.空間フィルタ法を人の顔画像の解析に応用し、簡単な意思の判定、まばたき、口の動きなどを検出する技術を開発
  • 1.主にBelousov-Zhabotinsky反応系を用いた実験的研究、現象のモデル化、及び数値解析を通して非線形システムに出現するパターン形成のダイナミックスを解明する。実験的には、化学反応波に伴う振動的対流現象を解明するために、フィゾー干渉計による界面の変形の計測、レーザ光とポリスチレン粒子で可視化された表面流の時間変化の計測を実施した。<br>2.また、対流波の原因と考えられる、フェロインやブロムマロン酸の空間分布の影響が流れの発生にどのように影響するかを数値解析で明らかとした。<br>3.特に、反応容器全体に渡る長波長のロール対流が発生する事を明らかとした。