西村 善文

専門：NMRによる構造生物学.
特にエピゲノムに関連するクロマチン関連因子を中心とした核内タンパク質の構造機能解析。
ヘテロクロマチンタンパク質Chp1のヒストンH3K9meとの複合体におけるncRNAとの相互作用構造、基本転写因子TFIIHのp62サブユニットと相互作用する①基本転写因子TFIIEαサブユニットのC末酸性ドメイン、②がん抑制遺伝子産物p53の酸性転写活性化ドメイン、③ヌクレオチド除去修復因子XPCの酸性ドメイン、④細胞周期転写因子DP1の酸性ドメイン等の伸びた紐用構造による認識機構、ヘテロクロマチンタンパク質HP1のリン酸化クロモドメインとヒストンH3K9meとの間の伸びた紐様構造による絡みあい認識機構、遊離したヒストンH2AH2Bの単独の溶液構造解析とヒストンシャペロンhNAP1のC末酸性ドメインによる認識機構など、クロマチン関連タンパク質中の天然変性領域の伸びた紐用構造どのように認識しているのかをNMRを用いた動的構造解析で明らかにしている。