金戸 幸子

現在の主な研究テーマ：

１．台湾の社会・文化（とくにジェンダー、エスニシティ、社会階層、言語、世代、移民／移住、消費行動／ライフスタイル）とその日本・中国・台湾の比較

　現地での実地見聞といった地域研究の手法のほか、社会調査データやアンケート調査を駆使し、主に急速な少子高齢化に伴う労働、ジェンダー、家族、教育の変化と、それをめぐる人々の意識や行動の変化に着目しています。

２．日本人のトランスナショナルなライフスタイル・キャリア形成

　日本人移住者のアイデンティティの変化やトランスナショナリズムについて、コロナ禍で人の移動が大きく制限されるなか、現地在住日本人（経験者・コロナ禍で長期一時帰国中の日本人も含む）のオンラインやリモートワークを駆使したライフスキル獲得戦略や、海外日本人コミュニティの変化（とくにオンライン化、SNSの活用による変化）に着目しています。

　また、このテーマの枠組みのなかで、１）政策的な面も含めた台湾・中国の高等教育の変化（留学生教育も含む）と現地日本人教師、２）東アジア・東南アジアのメガシティにおける人・モノ・情報の移動による文化のトランスナショナル化にも目を向けています。

過去の研究テーマ：

１．台湾の民主化とジェンダー

２．台湾への越境移住者と台湾〈国民国家〉の変容

３．人の移動とジェンダーからみる近現代の沖縄（とくに八重山）と台湾の関係

４．現代日本人のアジア（とくに台湾・中国）への移住・キャリア戦略と現地日本人コミュニティの変容