基本情報

所属
玉川大学 脳科学研究所 教授
学位
博士(文学)(2011年3月 北海道大学)

J-GLOBAL ID
200901070898944510
researchmap会員ID
6000010596

外部リンク

震災復興のためのボランティア活動や慈善団体への募金のように、自身の利益よりも他者の利益を優先する行動を向社会行動と呼びます。ヒトは他の動物に比べて極めて高い向社会性を示します。なぜヒトの向社会性は高いのでしょうか。また、ヒトは生まれながらにして向社会性の高い存在なのでしょうか。それとも生まれた直後は利己的な性質を持ち、社会生活を送る過程で向社会性を身につけていくのでしょうか。高岸研究室では、そのような問題に対して経済ゲームを用いた行動実験、ホルモン解析、MRI解析、遺伝子解析といった様々なアプローチ法を組み合わせ、子どもから成人までの参加者を対象とすることでヒトの向社会性の本性に迫ります。

また、ヒトの向社会性の本性を理解する上で重要なのは、その共通性と多様性です。社会神経科学はヒトの社会性における脳、ホルモン、遺伝子の働きなどの生物学的な基盤をこれまで明らかにしてきましたが、主に向社会性の共通性に焦点が当てられてきました。しかし、ヒトが示す向社会性は多様であり、背後にあるプロセスには個人差が強くみられることが示されています。私たちは向社会性の多様性はどのように創発されていくのかという問題を生物学的な視点から議論し、社会環境との相互作用の中で向社会性の多様性が創発されていく生物学的なメカニズムを解明することを目指しています。


経歴

  5

主要な論文

  52

MISC

  38

書籍等出版物

  6

担当経験のある科目(授業)

  5

共同研究・競争的資金等の研究課題

  14

社会貢献活動

  2