田原 史起

J-GLOBALへ         更新日: 17/08/10 13:25
 
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研究者氏名
田原 史起
 
タハラ フミキ
所属
東京大学
部署
大学院総合文化研究科 地域文化研究専攻
職名
准教授
学位
学術修士(東京大学大学院総合文化研究科), 社会学博士(一橋大学大学院社会学研究科)

プロフィール

 あまりに日常的で、地味で平凡なために外部者の目を引きにくいが、社会の基層に生きる人々にとっては重大な公共問題─筆者はこれらを「コミュニティ・イシュー」と呼ぶ─は、誰により、どのような資源を用いて解決され、あるいは放置・棚上げされているのか? この問いに答えるには、それぞれの地域に密着しつつ、歴史的な視野も含め、当該地域を舞台とした中・長期的な「資源循環」の視角から分析していく必要がある。短期的に問題が解決できないからといって、すぐに悲観的になる必要はないし、農村の経済が「発展」せず、欧米流の「民主的手続き」が存在しないからといってすぐに批判的な態度をとることも避けたい。より有意味なのは、基層の人々の実際の暮らしの視点から問題を立てつつ、そこから地域に埋もれている資源を「再発見」するような知的営為ではないか。
 ユーラシア地域大国である中国・ロシア・インドでは、都市化の波に呑まれつつも、大国の基底部分を支える足腰として、農村社会のガバナンスが大きな意味を持ち続けている。その意味で、日本や欧米とは異なり、現在でも「行政村」が解体されずに温存され、役割をはたしている点で共通している。いっぽうで、三国の村落の周辺に展開するリーダーシップ、コミュニティ・イシューの中身、問題解決に使用可能な資源はそれぞれ異なっており、非常に個性的でもある。そうした共通性と個性を浮き彫りにし、現代世界の基層社会を多元的に理解するため、筆者は三国の農村でのフィールド・ワークを継続中である。地域研究者としてのベースは中国にあるが、三国の農村との付き合いはいずれも楽しく、どれが一番というわけでもない。多元的な世界の在り方をそのまま受け入れる、その尊さを三国のフィールドが示してくれているようである。

研究分野

 
 

経歴

 
2007年4月
 - 
現在
東京大学 大学院総合文化研究科 准教授
 
2002年4月
 - 
2007年3月
東京大学 大学院総合文化研究科 助教授
 
2000年10月
 - 
2002年3月
東京大学 大学院総合文化研究科 講師
 
1998年4月
 - 
2000年9月
新潟産業大学 人文学部 講師
 

学歴

 
1994年4月
 - 
1998年3月
一橋大学 大学院社会学研究科 
 
1992年4月
 - 
1994年3月
東京大学 大学院総合文化研究科 
 
1986年4月
 - 
1992年3月
一橋大学 社会学部 
 
1983年4月
 - 
1986年3月
広島大学附属福山高等学校  
 

書籍等出版物

 
《日本視野中的中国农村精英: 关系、团结、三农政治》
田原 史起
山东人民出版社   2012年9月   ISBN:978-7-209-06449-1
《日本视野中的中国农村精英:关系、团结、三农政治》以对农村精英的关注为主线,深入系统地研究了不同时期和不同区域中国村庄社会资本、经济发展水平与乡村治理的关系。本书分为两个部分,共八章内容。第一部分作者根据在中国农村获得的田野调查材料,讨论农村精英和农村社区之间的关系;第二部分则试图掌握整个中国的政治环境,并重新对夹在国家与农民之间的农村精英进行定位。
『二十世紀中国の革命と農村』
田原 史起
山川出版社   2008年4月   ISBN:978-4-63434962-9
中国社会にとって革命とは何だったのか。現在の中国農村に社会主義の経験は何をもたらしたのか。二十世紀を中心とする約一〇〇年間のスパンをもって、中国革命と社会主義建設の推進された農村の現場に目線を据えながら、国家と社会の狭間にあって両者を媒介した「農村リーダー」たちの変遷をたどってみた。彼らを取り巻く栄光と挫折、自由と制約、連帯と孤立は、時代を通じてどのように移り変わってきたのだろうか。
『中国農村の権力構造─建国初期のエリート再編』
田原 史起
御茶の水書房   2004年3月   ISBN:4-275-00311
中国農村の「基層自治」はコミュニティの範囲を超えた「地方自治」に発展しうるのか?市場化の進展にもかかわらず、まだ圧倒的に農業社会であり続けている中国を対象とし、その政治発展の形式を見極めることが本書の目的である。人民共和国建国初期の県、基層エリート再編の比較を主軸に、地域的、時期的変数をも取り込みながら、農村政治をめぐる広範囲の対話を目指す。
『現代中国農村における権力と支配─人民共和国建国初期の土地改革と基層政権(1949-1954)』
田原 史起
アジア政経学会   1999年3月   

論文

 
A Village Perspective on Competitive Authoritarianism in Russia
TAHARA Fumiki
ODYSSEUS (東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻紀要)   (20) 87-110   2016年3月
中国の都市化政策と県域社会─「多極集中」への道程
田原 史起
ODYSSEUS (東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻紀要)   (19) 29-48   2015年3月
"Client, Agent or Bystander? Patronage and Village Leadership in India, Russia and China"
田原 史起
Shinichiro Tabata ed., Eurasia's Regional Powers Compared: China, India, Russia, London and New York: Routledge   85-105   2015年1月   [招待有り]
"Russia’s Local Reform of 2003 from a Historical Perspective: A Comparison with China"
MATSUZATO Kimitaka & TAHARA Fumiki
Acta Slavica Iaponica   34 115-139   2014年3月   [査読有り]
「地方ガバナンスにみる公・共・私の交錯」
田原 史起・松里 公孝
唐亮・松里公孝編著『ユーラシア地域大国の統治モデル』ミネルヴァ書房   151-179   2013年3月   [招待有り]
“Principal, Agent or Bystander? Governance and Leadership in Chinese and Russian Villages”
Fumiki Tahara
Europe-Asia Studies   65(1) 75-101   2013年1月   [査読有り]
「『地域を突き抜ける』地域研究―コミュニティの可能性」
田原 史起
『地域研究』   12(2) 131-148   2012年3月   [査読有り]
「コミュニティの人的環流―中国都市近郊農村の分析」
田原 史起
三谷孝編著『中国内陸における農村変革と地域社会―山西省臨汾市近郊農村の変容』御茶の水書房   221-254   2011年7月   [招待有り]
「農業産業化と農村リーダー―農民専業合作社成立の社会的文脈」
田原 史起
池上彰英・寳劔久俊編『中国農村改革と農業産業化』アジア経済研究所   233-262   2009年12月   [査読有り][招待有り]
「水利施設とコミュニティ―中国山東半島C村の農地灌漑システムをめぐって」
田原 史起
『アジア経済』   50(7) 26-55   2009年7月   [査読有り]

Misc

 
「書評 丸田孝志『革命の儀礼─中国共産党根拠地の政治動員と民俗』」
田原 史起
『社会経済史学』   83(1) 149-151   2017年5月   [依頼有り]
"Book Review: Shigetomi, Shinichi and Ikuko Okamoto eds., Local Societies and Rural Development: Self-organization and Participatory Development in Asia,"
田原 史起
Development Economy   53(4) 305-308   2015年12月   [依頼有り]
「座談会 村研発足60周年座談会 先人の足跡を今に活かす」
柿崎京一・田原史起・黒栁晴夫・長谷部弘・竹内隆夫・岡江恭史・吉野馨子・國方敬司・市田知子・大友由紀子・河村能夫・池上甲一
『村落社会研究ジャーナル』   20(2) 10-38   2014年4月   [依頼有り]
「書評 于建嵘著・徐一睿訳・寺田道雄監修『移行期における中国郷村政治構造の変遷─岳村政治』」
田原 史起
『中国研究月報』   (791) 44-47   2014年1月   [依頼有り]
「書評 黒田由彦・南裕子編著『中国における住民組織の再編と自治への模索』」
田原 史起
『村落社会研究ジャーナル』   19(2) 63-64   2013年4月   [依頼有り]
「放浪の魅力に憑かれて 坂口安吾『暗い青春・魔の退屈』」
田原 史起
東京大学新聞社編『東大教師 青春の一冊』信山社   263-265   2013年3月   [依頼有り]
「中国18全大会を受けて―農村政策の領域に関して」
田原 史起
東京財団HP (http://www.tkfd.or.jp/research/china/s00319)      2012年12月   [依頼有り]
「座談会 永遠の社会主義―ロシア・ベトナム・中国・中東から問い直す」
青島陽子・青山弘之・亀山郁夫・田原史起・古田元夫・家田修
『地域研究』   10(2) 14-56   2010年3月   [依頼有り]
「中国研究者がロシアの農村で考えたこと」
田原 史起
『スラブ研究センターニュース』   (119) 9-14   2009年11月   [依頼有り]
「『大学生村官』について」
田原 史起
Sience Portal China (http://www.spc.jst.go.jp/)   9(13)    2009年7月   [依頼有り]

講演・口頭発表等

 
《“发家致富”与打工经济:探讨21世纪中国农民的精神》 [招待有り]
田原 史起
红河论坛第206场,红河学院文鼎楼2楼报告厅,云南省蒙自市   2014年11月26日   
"Doing Fieldwork in Chinese and Russian Villages" [招待有り]
田原 史起
Public Seminar Held in the Institute of Mass Communications and Social Studies, Kazan Federal University, Kazan, Russia   2013年9月5日   
「中国農村へのアプローチ」 [招待有り]
田原 史起
関西学院大学先端社会研究所2012年度定期研究会第8回(共同研究「中国国境域/雲南班」研究会第2回)   2013年2月15日   
「村を歩く―皮膚感覚からとらえる中国農村のガバナンス」 [招待有り]
田原 史起
平成23年度長野市民教養講座「中国という隣国―その歴史と周縁との関わりから」   2011年12月1日   
「都市=農村関係の中露比較」 [招待有り]
田原 史起
北海道大学スラブ研究センター平成22年度公開講座「地域大国比較の試み―ロシアを中国やインドと比べたら何が分かるか?」   2010年5月28日   

競争的資金等の研究課題

 
現代中国における都市=農村関係と県域社会─「人的環流」からのアプローチ
文部科学省: 科学研究費補助金
研究期間: 2015年4月 - 2019年3月    代表者: 田原 史起
本研究課題の目的は,現代中国を理解するうえでの最重要テーマの一つである都市=農村関係につき,「県域社会」を舞台とした「人的環流」に着眼し,それら二重の視角から読み解くことで,中国社会に対する新しい動態的な理解の仕方を提示することである。この研究目的を達成するために,①中国全土に跨る北京,山東,河南,江西,甘粛,貴州の諸省に属する諸県において現地調査を通じたデータの集積を行い,②この基礎の上に立ち,メンバーがそれぞれの県域について,(a)政治・行政システムによる人的環流,(b)労働市場による...
地方政治の中・露・印比較─社会政策,地方自治,政党政治
文部科学省: 科学研究費補助金
研究期間: 2013年4月 - 2016年3月    代表者: 田原 史起
中国農村の基層ガバナンスと政府・市場・コミュニティ―内陸四村の比較分析
文部科学省: 科学研究費補助金
研究期間: 2012年4月 - 2015年3月    代表者: 田原 史起
中国西部内陸農村のコミュニティ公共建設と社会関係資本―甘粛・雲南村落の比較研究
文部科学省: 科学研究費補助金
研究期間: 2009年4月 - 2012年3月    代表者: 田原 史起
中国中部内陸農村の開発と社会関係資本-湖北・江西村落コミュニティの比較を通じて
文部科学省: 科学研究費補助金
研究期間: 2006年4月 - 2009年3月    代表者: 田原 史起