基本情報

所属
上智大学 文学部ドイツ文学科 教授
(兼任)文学部ドイツ文学科長
学位
文学修士(上智大学)

研究者番号
50251872
J-GLOBAL ID
200901098876920946
researchmap会員ID
1000176144

教育活動:文学部ドイツ文学科の専門科目として、1/2年次生のドイツ語(I, II)と3年次以上の学生を対象とする文献演習及び講義科目を担当している。「ドイツ語」の授業では、ドイツ語の基本的な運用能力を確実に習得させるため、頻繁に行う試験のみならず、平時の学生との接触の中から、個々人のかかえる学習上の問題点を明らかにしつつ、丁寧な指導を積み重ねていくよう努めている。3年次以上を対象にした「文献演習」では、ドイツ文学の特定領域に関する知識を得るばかりでなく、ヨーロッパ全体を視野に入れた精神史的な流れを常に意識できるようにテキストを選定し、また講義を進めている。さらに全学共通科目のドイツ語においては、ドイツ語の授業を担当しつつ、一般外国語センター幹事の経験を生かして、ドイツ語全体のカリキュラム編成、教材の検討等、上智大学全体の一般外国語教育の充実のため努力している。
研究活動:18世紀から19世紀にかけてのドイツ・ロマン主義の文学を主な対象として、個別的な作家・作品を扱うだけでなく、知の生成とその制度化のプロセスを跡づけることを課題としている。

(研究テーマ)
ロマン主義の文学・芸術


研究キーワード

  1

経歴

  7

学歴

  1

論文

  28

MISC

  2

書籍等出版物

  5

講演・口頭発表等

  2

共同研究・競争的資金等の研究課題

  1

その他

  8
  • 2003年4月
    演習科目では、文学作品の訳読に終始しないよう常に工夫している。例えば、最初の数回をかけて作品分析の手法を例示した上で、履修者を数グループに分け、各々が担当する作品について、共同で研究発表をさせる。各班には前もって個別に参考資料等を教示しておく。この授業運営法は、特にグリム童話の演習(数年おきに開催する予定)において効果的であり、学生は極めて積極的に授業に参与していた。
  • 2002年4月
    一般外国語センターの運営幹事経験者および現職と共同して、危機的状況にある(履修者および開講コマ数の減少が著しい)一般外国語(特にドイツ語)の授業法の改善に関して検討を重ねている。
  • 2001年4月
    2年次ドイツ語は週に2回授業があるが、各回を前半と後半に分けそれぞれ文学作品の講読と独作文の演習に充てている。講読テキストにはMichael Endeの作品等多くの学生が既に親しんでいるものを選び、また作文はドイツ人や留学生の生活に密着し、無味乾燥な文法構造が生活感覚に直結することを実体験できる応用性の高い問題を様々な文献資料から取捨選択あるいは自作している。小試験を頻繁に行いドイツ語運用能力を確実なものとする。
  • 2001年4月
    特定の文学作品や作家を扱う演習・講義においても、同時代の音楽や美術作品も併せて紹介・分析し、さらに(世界史未履修の学生が多いという現状に鑑み)時代の社会・政治状況を丁寧に解説する。そのための参考資料としてインターネット上の情報を積極的に活用する。授業では、書籍のみならず、ネット上の膨大かつ雑多な資料をいかに利用するか、そのフィルタリング、編集の技術を併せて教授している。
  • 2000年4月
    ドイツ文学(のみならず文学)への関心を、まったく、ないしほとんどもたない学生が入学者の大多数を占めている現状を鑑みるとき、新入生にドイツ文学の世界を総括的に紹介するということ自体、困難を極める試みである。その一方で、ドイツ文学の特定の領域について趣味的に高度な興味を抱いている学生がわずかながら存在している。(2に続く)
  • 2000年4月
    (1の続き)そこで講義においては、文学史・世界史上の「一般常識」から、マニアックなまでに詳細な作品・時代の分析に至る様々なレベルの知識を、個々の学生の理解度を勘案しつつ提供しようと努めている。その際(毎時間提出の)リアクションペーパーを活用することで、学生各々の関心の度合いと多様な方向性を常に把握し、適時対応できるよう心がけている。
  • 2000年4月
    ドイツ文学科の専門講義科目(1年次生対象「ドイツ文学入門」、2年次「ドイツ文学概説」を含む)では、毎回A4版換算で2〜6枚のハンドアウトを作成し、授業時に参照させている。授業によっては、配付資料が1セメスターあたり50枚(A4換算)に及ぶ。文学作品・文学史に関する参考文献は文字情報が主になるため、大量の視覚的な補助資料を併せて提示することは、事象や文学の多面的な理解に資するだろう。(2に続く)
  • 2000年4月
    (1の続き)配布プリントはコストの点からどうしてもモノクロ印刷であり、また不鮮明な場合が多い。そこでビデオ、DVDなどのAV機器による画像を併せて提示することもしばしばである。今後はPCを用いるなどして、映像・音声資料をより印象的に提供する可能性を検討したい。