基本情報

所属
東北大学 大学院生命科学研究科 生態発生適応科学専攻 個体ダイナミクス講座 環境応答分野 准教授
学位
理学 (博士)(1995年3月 東京大学)

J-GLOBAL ID
200901074275029213
researchmap会員ID
1000183764

外部リンク

研究キーワード

  3

委員歴

  2

論文

  67

MISC

  100

講演・口頭発表等

  20

共同研究・競争的資金等の研究課題

  13

社会貢献活動

  1

その他

  1
  • 1998年4月 - 1998年4月
    キュウリの花の性表現はF(/)-遺伝子およびM(/)-遺伝子の優劣により決定され、F-M-(/)-は雌性型、ffM-(/)-は混性型、F-mm(/)-は両性花型、ffmm(/)-は雄性両性同株型となる。F(/)-遺伝子産物はエチレン生合成を制御し、M(/)-遺伝子産物はその下流(エチレンシグナル伝達経路)において雄蕊の発育抑制を担うことにより、キュウリでは多彩な性表現が遺伝的に制御されうることを明らかにした。さらに、雌性型(F-M-(/)-)と混性型(ffM-(/)-)を比較し、F(/)-が機能を失うと、雌蕊の発育抑制と雄蕊の発育促進が一部の花芽で生じる(雄花化)ことから、F(/)-遺伝子産物は雌蕊の発育促進と雄蕊の発育抑制(雌花化)を一部の花芽で担うと仮定し、各品種におけるエチレン、F(/)-およびM(/)-遺伝子による性表現制御を推測した。遺伝型がff(/)-の場合、一部の花芽で雌性化に十分なエチレンが合成される一方で、他の花芽においては雌性化に十分なエチレンが合成されずに、遺伝型M-(/)-と組み合わさることにより混性型が生じると推測される。このF(/)-遺伝子産物の想定される機能は、遺伝型ffmm(/)-が雄性両性同株型となることと矛盾しない。すなわち、遺伝型mm(/)-であるため、全ての花芽において雄蕊の発育抑制が生じず、遺伝型ff(/)-であるため、一部の花芽で雌蕊の発育促進に十分なエチレンが合成され両性花となり、他の雌蕊の発育促進に十分なエチレンが合成されない花芽では雄花を着生すると推測される。