北上 始

J-GLOBALへ         更新日: 17/08/10 14:28
 
アバター
研究者氏名
北上 始
 
キタカミ ハジメ
eメール
h.kitakami.succ.it-hiroshima.ac.jp
所属
広島工業大学
部署
情報科学部 知的情報システム学科
職名
教授
学位
博士(工学)(九州大学), 工学修士(東北大学)

プロフィール

【1】ビッグデータマイニング
情報機器やセンサーなどを通して記録・蓄積される大量かつ複雑なデータはビッグデータと呼ばれている。これまでの研究で着目しているビッグデータには、DNAやアミノ酸などの分子配列データを初めとして、ソーシャルメディアから形成されるソーシャルネットワークや投稿記事を集めた文書データセット(位置情報付き)があり、それぞれのデータセットごとに、パターンや分類などに基づく規則性や集合知を見つけだす方法の研究を行っている。
▶分子配列データセットを用いた研究については、機械学習やデータマイニング手法を応用し、配列モチーフ(生命の進化の過程で保存されてきた機能部位)の抽出法について研究を行ってきている。また、配列モチーフを表現するために正規表現が利用されていることに着目し、類似する分子部分配列を集めたデータセットを汎化する方法を確立している。
▶ソーシャルメディアから形成されるソーシャルネットワークについては、Blogユーザのつながりに注目し、ブログ空間において、Newman法(ネットワークのクラスタリング手法)などを用いて、ある一定の期間ごとに発生するグラフの集合(時系列グラフ)に頻繁にみられるコミュニティを見つけだす方法を明らかにしている。今後はこのようなコミュニティの進化をとらえる方法について研究する予定である。位置情報付きの文書データセットについては、Twitterで投稿される記事に着目し、利用者の周辺に偏在する話題を見つける方法を明らかにしようとしている。
【2】データベース
近年、データベースの検索要求の高度化を初めとして、データベースの内容が複雑化する傾向がみられ、制約問合せ処理や類似検索処理への研究が重要となってきている。これに対応するために、問合せ処理の制約処理に該当する部分の高性能化や類似性検索の高性能化を実施してきている。また、特定のオントロジー(生物分類樹)に着目し、複数の異種データベースの統合化方式を明らかにしている。
【3】探索処理の並列化
木構造を利用する探索処理は、演繹的な能力を含む知識ベース処理、制約問合せ処理、配列マイニング処理などで応用されている。
▶知識ベース処理については、細粒度の並列化(OR並列とANDストリーム並列)の方法を明らかにした。
▶制約問合せ処理については、制約解消器の一つとして混合整数計画法に着目し、共有メモリ型計算機やPCクラスタ計算機を用いて、混合整数計画法の解法に使われている分枝限定法の横型探索を並列化し、その効果を明らかにした。
▶配列マイニング処理については、可変長ワイルドカード領域を含む頻出配列パターンの抽出を初めとして、汎化パターンの抽出およびバースト検出について、マルチコアPCクラスタ上での並列化方法を明らかにしている。
★★教育活動★★
「データベース」と「データ構造とアルゴリズム」の2つの講義科目について、教育効果を高めるために、コンピュータ演習システムを開発・運用した。また、講義科目「情報科学概論」、「データベース」、「バイオインフォマティクス」のそれぞれで利用する教科書を出版した。

研究分野

 
 

経歴

 
2017年5月
 - 
現在
広島市立大学 名誉教授
 
2017年4月
 - 
現在
広島工業大学 情報学部 知的情報システム学科 教授
 
1998年4月
 - 
2017年3月
広島市立大学 大学院 情報科学研究科 教授
 
1994年4月
 - 
2017年3月
広島市立大学 情報科学部 教授
 
1991年5月
 - 
1994年3月
(文部省)国立遺伝学研究所 大量遺伝情報研究部門(1991/05/01-1993/03/31), 核酸化学客員研究部門(1993年度) 客員助教授
 

委員歴

 
2017年4月
 - 
現在
人工知能学会  代議員
 
2014年12月
 - 
2015年11月
独立行政法人日本学術振興会  科学研究費委員会専門委員
 
2011年4月
 - 
2015年3月
独立行政法人科学技術振興機構  A-STEP探索タイプ 専門委員 
 
2016年4月
 - 
2018年3月
情報処理学会  論文誌TOM担当編集委員
 
2015年4月
 - 
2016年3月
情報処理学会  論文誌TOM担当ゲスト編集委員
 

受賞

 
2017年3月
広島市立大学 感謝状 長年にわたり職務に精励し,広島市立大学の発展に尽くした
 
2015年3月
広島市立大学 広島市立大学 平成26年度教員表彰 「論文や国際会議および教科書に利用可能な書籍」に基づいたもの
 
公立大学法人広島市立大学職員就業規則第43条の規定に基づき「教員活動情報の公開に基づく教員評価」の一環として設けられた制度によるもの
【受賞理由】論文や国際会議など顕著な研究成果をあげた。また、共著として、教科書にも用い得る書籍を執筆した。これらの成果は研究成果の普及に大いに役立った。
2014年8月
Certificate of Distinguished Paper Award for International Conference on Internet Studies 2014 (NETs2014) Singapore
 
2014年5月
Best Paper Award of The 2014 IAENG International Conference on Artificial Intelligence and Applications Hong Kong
 
2013年4月
Certificate of Merit for The 2013 IAENG International Conference on Artificial Intelligence and Applications Hong Kong
 

論文

 
ギブスサンプラーに基づくアミノ酸配列モチーフの高精度抽出法
高橋 誉文 北上 始 福本 翔平 森 康真 田村 慶一
情報処理学会論文誌 数理モデルとその応用(TOM)   9(3) 32-43   2016年12月   [査読有り]
本論文では,アミノ酸配列データベースから類似部分配列を抽出することとして知られている従来のギブスサンプリング法の抽出精度を向上するために,多重整列化に基づく新しい方法を提案する
Density-based Spatiotemporal Analysis System with Photo Image Classifier using the BoF Model
Tatsuhiro Sakai, Keiichi Tamura and Hajime Kitakami
International Journal of Information Engineering Express (IEE),Special Issues on Innovations in Applied Informatics   1(1) 85-94   2015年12月   [査読有り][招待有り]
Shota Kotozaki, Keiichi Tamura, and Hajime Kitakami
International Journal of Electronic Commerce Studies   6(2) 269-288   2015年9月   [査読有り][招待有り]
幾何学的接尾辞木に関する高速処理方式
高橋誉文,田村慶一,黒木進,北上始
情報処理学会論文誌 データベース(TOD)   8(2) 57-67   2015年6月   [査読有り]
本論文では,幾何学的接尾辞木の高速処理を実現するために,幾何学的接尾辞木の構築方法の改良および構築処理と検索処理の双方をマスタワーカ法や分散型ワーカ法を用いて並列化する方法を提案する.
Extracting Attractive Local-Area Topics in Georeferenced Documents using a New Density-based Spatial Clustering Algorithm
Tatsuhiro Sakai, Keiichi Tamura, and Hajime Kitakami
IAENG International Journal of Computer Science   41(3) 185-192   2014年8月   [査読有り]
In this paper, a novel spatial clustering algorithm for extracting “attractive” local-area topics in georeferenced documents, known as the (ε, σ)-density-based spatial clustering algorithm, is proposed.

書籍等出版物

 
北上 始,斎藤成也,太田聡史 (担当:共著, 範囲:1-22, 46-113, 181-216, 219-223)
コロナ社   2014年10月   
第1章 ゲノム情報のデータベース(北上)
第2章 ゲノム配列の決定と解析(斎藤・太田)
第3章 モチーフの表現と抽出(北上)
第4章 分子進化系統樹の推定(斎藤)
第5章 新しい運動機能解析(太田)
第6章 高速ビッグデータマイニングへの展開(北上・太田)
  本書では,ビッグデータ時代における大規模ゲノムデータに対する解析を念頭に置き,国際的なデータバンクが整備している主要なデータベースの内容とそれらの解析方法を中心に解説する。ゲノムのデータ解析では,あいまい性を持つモチーフの表現法や抽...
北上 始,黒木 進,田村 慶一 (担当:共著, 範囲:1-14,32-45,111-130,131-151)
コロナ社   2013年10月   ISBN:978-4-339-02472-2
第1章 データベースと情報社会(北上)
第2章 データベースの数学的基礎(黒木)
第3章 関係モデルの諸概念(北上)
第4章 関係代数表現とSQL(田村)
第5章 データベースの設計(田村)
第6章 マルチメディアデータベース(黒木)
第7章 データマイニング(北上)
第8章 パターンマイニング(北上)
北上 始 編,著者(寺内 衛,大場 充,双紙 正和,馬場 雅志,中野 靖久,西 正博,森 康真,小嵜 貴弘) (担当:共編者, 範囲:1-211)
あいり出版   2013年10月   ISBN:978-4-901903-83-7
北上 始 編
1章 情報と社会(寺内)
2章 情報倫理(大場)
3章 情報セキュリティ(双紙)
4章 情報の活用と表現(馬場)
5章 コンピュータと情報の処理(中野)
6章 モデル化とアルゴリズム(中野)
7章 インターネットの仕組み(西)
8章 情報コミュニケーション(寺内)
9章 問題解決と情報の管理(森)
10章 望ましい情報社会の構築(小嵜)

付録-1 初等中等教育の学習指導要領(寺内)
付録-2 補助資料(執筆者ほぼ全員)
付録-3 演習問題の解答(執筆者ほぼ全員)
山川 修,中西 通雄,北上 始,佐々木 整,湯瀬 裕昭,駒谷 昇一 (担当:共著, 範囲:57-79,119-148)
オーム社   2011年12月   ISBN:978-4-274-21121-8
第1章 情報が変えていく社会(山川 修)
第2章 情報倫理(中西 通雄)
第3章 情報とコミュニケーション(北上 始)
第4章 ヒューマンコンピュータインタラクション(佐々木 整)
第5章 インターネット(湯瀬 裕昭)
第6章 データベース(北上 始)
第7章 情報システム(駒谷 昇一)
情報と社会
北上 始,岡田 正,吉田 典弘,駒谷 昇一,辰巳 丈夫 (担当:共著, 範囲:1-35)
オーム社   2004年10月   ISBN:4-274-13310-9
川合慧 監修 駒谷昇一 編著
1章 情報とコミュニケーション(北上 始)
2章 ユーザインタフェース(北上 始)
3章 情報とネットワーク(岡田 正)
4章 情報ネットワークの通信プロトコル(岡田 正)
5章 情報ネットワークの仕組み(岡田 正)
6章 インターネットと情報システム(吉田 典弘)
7章 情報システム(吉田 典弘)
8章 企業活動と情報システム(駒谷 昇一)
9章 社会基盤としての情報システム(駒谷 昇一)
10章 情報セキュリティ(駒谷 昇一)
11章 情報社会におけるコミ...

講演・口頭発表等

 
Cell-Based DBSCAN Algorithm Using Minimum Bounding Rectangle Criteria
Tatsuhiro Sakai, Keiichi Tamura, and Hajime Kitakami
DASFAA 2017 International Workshops: BDMS, BDQM, SeCoP, and DMMOOC   2017年3月27日   
Parallel Processing for Density-based Spatial Clustering Algorithm using Complex Grid Partitioning and Its Performance Evaluation
Tatsuhiro Sakai, Keiichi Tamura, Kohei Misaki, and Hajime Kitakami
The 2016 International Conference on Parallel & Distributed Processing Techniques & Applications (PDPTA'16)   2016年7月25日   
Location-based Temporal Burst Detection using Outlier Factors in Geo-tagged Tweets
Keiichi Tamura, Tatsuhiro Sakai, and Hajime Kitakami
The 2016 5th IIAI International Congress on Advanced Applied Informatics   2016年7月10日   
A New Distributed Modified Extremal Optimization for Optimizing Protein Structure Alignment
Keiichi Tamura, Hajime Kitakami, Tatsuhiro Sakai, and Yoshifumi Takahash
The The 8th International Workshop on Computational Intelligence & Applications 2015 (IEEE IWCIA2015)   2015年11月6日   
Identifying Main Topics in Density-based Spatial Clusters using Network-based Representative Document Extraction
Tatsuhiro Sakai, Keiichi Tamura, and Hajime Kitakami
The The 8th International Workshop on Computational Intelligence & Applications 2015 (IEEE IWCIA2015)   2015年11月6日   

担当経験のある科目

 

競争的資金等の研究課題

 
知識創造支援型データベースシステムの構成法と効率化に関する研究
研究期間: 2008年4月 - 2013年3月
制約問合せ処理の最適化と制約データベースの枠組みに関する研究
研究期間: 2005年4月 - 2008年3月
異種木構造データベースに対する制約問合せ処理の研究
研究期間: 2000年4月 - 2003年3月
生物科学分野の分類情報を統合した大規模知識ベースの構築・利用技術に関する研究開発
研究期間: 1996年4月 - 1997年3月
DNAデータベースを中心とする生命情報学データベースの構築に関する研究
研究期間: 1995年4月 - 1998年3月