研究ブログ

2016/05/07

ファッション批評の最前線:fashion meets philosophy 開催のお知らせ

Tweet ThisSend to Facebook | by rsaijo
 この度応用哲学会の助成を得て、応用哲学会サマースクール2016「ファッション批評の最前線:fashion meets philosophy」を2016年8月に下記の要領で開催する運びとなりました。皆様のご参加お待ちしています。フライヤー(PDF)もご利用ください。

・この企画のねらい
ファッション批評の内実を知ることで、哲学的考察が要請される主題を見つけ、論じること。

・開催日
2016年8月29日(月)・30日(火)・31日(水)

・会場
①8月29日(月) - 8月30日(火) 
1/8bldg. 4F イベントスペース Ipe 京都市中京区西ノ京織司67-15
京都市営地下鉄東西線 二条城前駅より徒歩3分, JR 二条駅より徒歩7分, 阪急 大宮駅より徒歩15分

② 8月31日 
キャンパスプラザ京都 第1演習室 京都市下京区西洞院通塩小路下る東塩小路町939
京都市営地下鉄烏丸線、近鉄京都線、JR各線「京都駅」下車。徒歩5分。

・講師(敬称略)
井上雅人(武庫川女子大学) https://researchmap.jp/read0132711/
蘆田裕史(京都精華大学) http://changefashion.net/blog/ashida
大久保美紀(パリ第8大学) http://www.mrexhibition.net/wp_mimi/
筒井直子(京都服飾文化研究財団) http://www.wacoal.jp/c/kci/staff/stf05/
津田和俊(大阪大学) http://www.tsudakazutoshi.com

・定員と参加費
最大20名・全日参加1000円, それ以外は500円/日。支払い方法は当日現金払い。

・申込方法(申込受け付けは終了しました)
1.申込みフォームから
2.メール (1)名前 (2)参加する日程 (3) メールアドレス (4) 応用哲学会の会員・非会員の別を明記の上 r.saijo [at] gmail.com (西條 玲奈)まで
*1次〆切 2016年7月29日(金)  最終〆切 2016年8月19日(金)

・スケジュール
【第1部 ファッション批評入門】 
1日目 8月29日(月)*
日本人と衣服の歴史 講師:井上雅人 
①13:00-14:30
1「布から着物へ」
主に村上信彦、今和次郎の服装論を紹介しながら、衣服を歴史的に考えていくことの困難と可能性について論じていく。我々は「衣服」という概念を持っているが、それは歴史的に形成されてきたものである。「衣服」という概念を外してみたとき、何が見えてくるのか。
 
②14:40-16:10
2「洋服が身体になるまで」
『洋服と日本人』(2001)、『洋裁文化の構造』(未刊)の二冊において論じてきた、日本における近代化と衣服の問題を概説する。衣服は、身体のデザインと言える。どのような衣服を着るかということは、人間がどのような存在であるかを示すことに他ならない。近代の日本人は、どのような身体を模索したのか。

 ③16:30-18:00 
3「ファッション・デザインの役割とこれから」
1と2で提起したことを再度まとめ、『ファッションの哲学』(未刊)において論じている「ファッション」という世界の認識方法について、あらためて概説する。現在、我々はどのような問題に直面しているのか。ファッションに何ができるのか考えていきたい。

*講演者らが運営する衣服と書籍のセレクトショップ『コトバトフク』(営業時間 12:00-20:00)が会場に隣接。休憩時間に見学を予定している。
19:00〜 懇親会

2日目 8月30日(火)
ファッション批評のレクチャー
講師:蘆田裕史
①13:00-14:30 , ②14:40-16:10 , ③16:30-18:00
1コマ目:現代日本のファッションデザイン史
ファッションは他のジャンルと比べて理論や歴史の整備が不十分である。日本に関して言えば、イッセイ・ミヤケ、コム・デ・ギャルソン、ヨウジヤマモトといったブランドはしばしば言及されるものの、それ以降の歴史が論じられることはほとんどない。それゆえファッションデザイン史は更新されないのである。ここでは、1980年代以降の日本のファッションデザイナー/ブランドの歴史をいくつかのキーワードとともに概観する。

2コマ目:ファッションとファッションデザイン
美術批評に美学や芸術学の理論が必要なように、ファッションデザイン批評にもやはり理論が必要である。だが、ことファッションに関する限り、理論どころか用語の定義すらきちんとなされていない状況である。まずはファッションとファッションデザインを使い分けることから前提の共有をはかりたい。

3コマ目:スタイルと装飾

用語の定義のケーススタディとして「スタイル」を取り上げる。一般には「様式」や「文体」を意味する言葉だが、その内実はきわめて曖昧である。また、スタイルの意味を探っていくなかで、一般に対立する概念だと捉えられがちな「装飾」と「機能」の定義も再検討していく。

【第2部 ファッションと思索の手がかり】
3日目 8月31日(水)
①12:50-14:20 
衣服の博物学:ファッション・アーカイブとその展示について
講師:筒井直子 
[概要] 
ファッションをアーカイブする目的とは?ファッションを展示することの意義は?衣装類13000点、図書類20000点を所蔵するファッション専門の研究機関、京都服飾文化研究財団(KCI)がこれまで行ってきた活動についてお話し、国内外の美術館、研究機関との比較を交えながら今後の課題について考えてみたい。

②14:30-16:00 衣服とサステナビリティ
TBA
講師:津田和俊

③16:10-17:40 
装うことのモダリティ:身体意識を変容するファッション、表象するファッション
講師:大久保美紀
[概要]
今日私たちが纏うこと、あるいは脱ぐこと。それはもはや単なる「衣服の着脱」を意味しない。ある衣服は我々の身体を物理的に変形し、別の衣服はこれを抽象的に作り替える。ある人はファッションを自己表現の手段と見なし、別の人は無意識的にそのファッションの持てる身体意識を表す。私たちの身体意識は、ファッションによって変容し、これを通じて表象される。本講演では、普遍的テーマである「装うことの意味」を、メディア化された現代社会における状況とそれによってもたらされる特徴的な身体様態に焦点を当てて考察することを試みる。今日私たちの肉体と「装う行為」は、どのように共鳴しているのだろうか?


14:00 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0)