下山 進

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アバター
研究者氏名
下山 進
 
シモヤマ ススム
eメール
den.materialgmail.com
所属
デンマテリアル株式会社
部署
色材科学研究所 非破壊分析研究室
職名
取締役 技術顧問
学位
博士(理工学)(いわき明星大学)
その他の所属
吉備国際大学 名誉教授
科研費研究者番号
80341147

プロフィール

氏名:下山 進(しもやま すすむ)
生年月日:昭和20年(1945年)6月12日 群馬県館林に生まれる。
専門分野:文化財非破壊分析
学位記:博士(理工学) いわき明星大学 大学院 理工学研究科 物質理工学専攻 博士課程 平成10年(1998年)3月 取得
学位論文「三次元表示蛍光スペクトルによる古代染織遺物及び浮世絵版画に使用された染料の非破壊的同定法に関する研究」

 共役系が発達した有機染料(色素)は蛍光性をもつものが多いことから、光ファイバーにより小面積部分(3mmφの局所部分)への光の照射(励起光照射)とそこからの蛍光検出を行うシステムを構築し、励起光の波長、蛍光の波長、そして蛍光強度の三つをパラメーターとする三次元蛍光測定を通して、計測された等高線パターンを標準試料と比較し、非破壊的に染織物に用いられた染料の同定に成功した(1991年)。そして、この研究によって開発した「光ファイバーを用いる三次元蛍光スペクトル非破壊分析法」を浮世絵版画に適応し、使用されている染料色材を明らかにした(1997年)。その後、文化財の色材に無機顔料が使用されていることから、移動不可能な大型の試料であっても、携帯型でX線管理区域を必要とせず、所望する小面積部分の元素分析が可能な蛍光X線分析装置の開発を進め、アメリシウム241や鉄55などの低レベル放射性同位元素を線源として蛍光X線分析ができるシステムを構築し、日本古来の絵馬に使用された無機顔料の非破壊同定に成功した(2000年)。さらに、可視-近赤外領域における長波長側の反射スペクトルに現れるパターンによって、同じ色相を持つ露草、藍、そしてプルシャンブルー(ベロ藍)が識別できることを発見し、光ファイバー接続簡易携帯型分光器を用いる「可視-近赤外反射スペクトル非破壊分析法」を構築した(2005年)。
 現在、上記の研究によって開発した「三次元蛍光スペクトル非破壊分析法」「低レベル放射性同位元素を線源とする蛍光X線非破壊分析法」そして「可視-近赤外反射スペクトル非破壊分析法」を駆使して、古代染織物や日本古来の浮世絵版画などに用いられていた染料や顔料などの色材調査を進めている。また、最近では、平面構造の大型試料を並行移動させながら面分析できるように改造した、X線ビーム光を照射するX線分析顕微鏡によって、油彩画断層絵具層の解析などを行っている。

研究分野

 
 

経歴

 
2017年5月
 - 
現在
吉備国際大学 名誉教授
 
2016年4月
 - 
2017年3月
吉備国際大学 文化財総合研究センター 客員研究員
 
2015年4月
 - 
現在
デンマテリアル(株)色材科学研究所 非破壊分析研究室 技術顧問
 
2015年4月
 - 
2016年3月
吉備国際大学 文化財学部 特任教授
 
2015年4月
 - 
2016年3月
吉備国際大学 大学院 文化財保存修復学研究科 特任教授(兼担)
 
2003年4月
 - 
2016年3月
吉備国際大学 文化財総合研究センター 研究員
 
2011年4月
 - 
2015年3月
吉備国際大学 副学長(研究担当)
 
2007年4月
 - 
2015年3月
吉備国際大学 文化財学部 教授
 
2005年4月
 - 
2014年3月
吉備国際大学 大学院 文化財保存修復学研究科 教授(兼任)
 
2005年4月
 - 
2014年3月
吉備国際大学 大学院 文化財保存修復学研究科 研究科長
 
2005年4月
 - 
2012年3月
吉備国際大学 文化財総合研究センター センター長
 
2011年
 - 
2012年
林原美術館 評議員
 
2003年
 - 
2011年
(株) 林原 生物化学研究所 参与
 
2004年
 - 
2007年
早稲田大学 非常勤講師
 
2001年
 - 
2007年
吉備国際大学 社会学部 文化財修復国際協力学科 教授
 
2003年
 - 
2005年
吉備国際大学 社会学部 文化財修復国際協力学科 学科長
 
2003年
 - 
2005年
学校法人 高梁学園(現:順正学園) 学外連携推進室 参与
 
1992年
 - 
2001年
デンマテリアル(株) 色材科学研究所 取締役 研究所長
 
1969年
 - 
1992年
イハラケミカル工業(株) 企画室主査・総務課長・秘書課長・研究開発部 研究所次長・研究プロジェクトリーダ等歴任
 
1968年
 - 
1969年
東京田辺製薬(株) 研究開発部所属 東京工業大学 天然物化学研究施設 派遣研究員
 

学歴

 
1998年
   
 
いわき明星大学 大学院 理工学研究科 物質理工学専攻 博士課程 学位取得
 
1968年
   
 
東京理科大学 理学部 化学科 卒業
 

受賞

 
2004年
第45回 科学技術映像祭 文部科学大臣賞(科学技術部門)受賞 『先人たちとの対話~文化財保存修復に懸ける~』
受賞者: 吉備国際大学(企画監修 下山進)
 
:文化的なテーマを中心に据えながら文化財非破壊分析法をわかり易く解説した教育映像作品「先人達との対話~文化財保存修復に懸ける~」の研究企画・監修により第45回 科学技術映像祭 文部科学大臣賞(科学技術部門)を授賞。
2003年
ロレアル・アーツ&サイエンス・ファウンデーション 国際賞「第5回 ロレアル 色の科学と芸術賞」奨励賞 受賞 『浮世絵その科学的精密調査そして色彩の蘇り』
 
:“Scientific Scrutiny of Ukiyo-e Prints and Color Revival(浮世絵その科学的精密調査そして色彩の蘇り)”により ロレアル・アーツ・アンド・サイエンス・ファンデーション(フランスに本拠を置く世界最大の化粧品メーカ“ロレアル”グループの拠出金に基づいて1997年設立)国際賞「第5回 ロレアル 色の科学と芸術賞(奨励賞)」授賞。
1999年
(社)日本分析化学会 論文賞 受賞 『光ファイバーを用いる三次元蛍光スペクトルによる日本古来の浮世絵版画に使用された着色料の非破壊同定』
受賞者: 下山進、下山 裕子、勝原 伸也
 
:著者らが研究開発した「三次元蛍光スペクトル法」は、非破壊が要求される試料の分析に幅広く応用が期待され、分析化学の発展に大きく貢献するものと評価できる。【「分析化学」論文賞選考委員会】
1958年
東京都 東京都知事賞『善行賞』受賞
 

論文

 
衣裳を彩る色材の分析ー日本における染色の歴史と琉球紅型衣装にみられる色材ー
下山 進、下山 裕子、大下 浩司
文化財情報学研究(吉備国際大学・文化財総合研究センター)   (14) 53-62   2017年3月
浮世絵の色材研究ー浮世絵非破壊分析法の開発研究と浮世絵研究者との出会ー
下山 進、下山 裕子
文化財情報学研究(吉備国際大学・文化財総合研究センター)   (14) 63-74   2017年3月
赤外線LED搭載小型カメラを用いた顕微赤外線写真撮影法
大下 浩司・下山 進
文化財情報学研究   (13) 21-28   2016年3月
ハンディタイプ赤外線ライトと汎用デジタル一眼レフカメラを用いた赤外線写真撮影における赤外線指標の効果およびレンズF値と絞り値fの最適条件
大下 浩司・下山 進
文化財情報学研究   (13) 11-20   2016年3月
汎用デジタル一眼レフカメラによる赤外線写真撮影に適したハンディタイプ赤外線ライトの比較評価
大下浩司・下山 進
文化財情報学研究   (13) 1-9   2016年3月
Visualizing a black cat drawing hidden inside the painting by confocal micro-XRF analysis
Kazuhiko Nakano, Atsushi Tabe, Susumu Shimoyama, Kouichi Tsuji
Microchemical Journal   126 496-500   2016年   [査読有り]
Indentification of pigments is one of the essential issues for the painting restoration or art appraisal. We investigated the nondestructive 3D elemental analysis of paint sample using a confocal 3D-XRF spectrometer. Theconfocal 3D-XRF spectrmaete...
尚家継承品「金杯」の分析調査報告
下山 進、下山裕子、大下浩司
首里城公園管理センター 調査研究・普及啓発事業年報(一般財団法人 沖縄美ら島財団)   (5) 69-73   2015年3月
 琉球国王尚家に受け継がれ、現在は那覇市歴史博物館に所蔵される国宝「金杯」について、蛍光X線分析により金(Au)と銀(Ag)の配合比率を分析調査した。その結果、金杯の外側(側面)は 金(Au)85wt%と銀(Ag)14wt%の合金であり、内側(内面)は 金(Au)73wt%と銀(Ag)26wt%の合金であった。
平成24年度・平成25年度 御座楽衣裳関連染織資料の非破壊色材調査報告
下山 進、大下浩司、下山裕子
首里城公園管理センター 調査研究・普及啓発事業年報(一般財団法人 沖縄美ら島財団)   (5) 43-67   2015年3月
 三次元蛍光スペクトル非破壊分析法、蛍光X線非破壊分析法および可視-近赤外反射スペクトル非破壊分析法によって、下記の紅型衣裳(一点は漆工芸品)に使われた染料および顔料について調査した結果、染料として藍、臙脂が、顔料として鉛白、ベロ藍(プルシャンブルー)、石黄そして朱(水銀朱)が使われていることを確認した。
24年度調査資料
01 苧麻浅地菱つなぎ両面紅型衣裳(資料No.307)
02 苧麻浅地牡丹枝垂桜両面紅型単衣裳(資料No.269)
03 木綿白地雪輪菊稲妻に龍の丸文様両面紅型単衣裳(...
IR LED ライト搭載デジタルビデオカメラを用いた赤外線写真撮影
大下浩司、下山 進
文化財情報学研究(吉備国際大学 文化財総合研究センター)   (12) 7-13   2015年3月
汎用デジタル一眼レフカメラを用いた赤外線写真撮影におけるシャープカットフィルターの影響
大下 浩司、下山 進
文化財情報学研究(吉備国際大学 文化財総合研究センター)   (12) 1-6   2015年3月
歴史的な漆工芸品の科学分析-浦添市美術館所蔵の「朱漆楼閣山水箔絵盆」について-
山府木 碧、多田貴之、宮里正子、岡本亜紀、下山 進、下山裕子、宮越哲雄
浦添市文化部紀要「よのつぢ」(浦添市教育委員会)   (11) 39-48   2015年3月
汎用デジタル一眼レフカメラを用いた赤外線写真撮影法
大下浩司・下山 進
文化財情報学研究(吉備国際大学 文化財総合研究センター)   第11号 1-8   2014年3月
御座楽衣裳関連染織資料の非破壊色材調査報告(平成22年度・平成23年度)
下山 進・大下浩司・下山裕子
首里城公園管理センター《調査研究・普及啓発事業年報》   №3(平成23年度号) 69-85   2013年3月
月岡芳年が描いた悲惨な血の表現
下山 進
図録「没後120年記念《月岡芳年》展」太田記念美術館   170-173   2012年10月   [招待有り]
尾形光琳筆「紅白梅図屏風」水流黒色部の可視-近赤外反射スペクトル非破壊分析
下山 進、大下浩司
平成20~22年度科学研究費補助金 基盤研究(C)(一般)研究成果報告書《国宝「紅白梅図屏風」の製作技法・材料(金箔・有機色素・型)に関する調査研究》   62-65   2012年8月
青色着色料「ベロ藍」の導入に一役買った渓斎英泉-本藍からベロ藍の時代へ-
下山 進
図録「浮世絵師 渓斎英泉」千葉市美術館   32-35   2012年5月   [招待有り]
彩色土器における色材の固着方法の検討
板垣裕行・高木秀明・大下浩司・藤田敏彰・下山 進
文化財情報学研究   第9号 1-6   2012年3月
ファン・ゴッホ《農婦》のオリジナル絵具を探る~非破壊分析調査の内容と結果~
下山 進
ファン・ゴッホ《農婦》調査研究プロジェクト 報告書(財団法人 ウッドワン美術館)   14-25   2012年3月
文化財非破壊分析法による浮世絵版画の色材調査-青と赤-
下山 進
シンポジウム「近世版画の色と技」講演録(学校法人 城西大学 水田美術館)   56-72   2011年6月
玉野市指定重要文化財「八浜八幡宮棟札」の赤外線照射観察による科学調査
大下浩司・高木秀明・下山 進
(7) 61-65   2010年3月
實相寺寺宝「七面大明神像」の赤外線照射観察法による科学調査《大学院GP教育研究報告》
大下浩司・高木秀明・下山 進
(7) 57-60   2010年3月
X線分析顕微鏡による潜在指紋検出(ニンヒドリン法)と呈色反応物の還元消去処理を受けた封筒に残る「ブルーブラックインク」と「青色ボールペン・インク」の非破壊同定
下山 進
文化財情報学研究   (7) 33-43   2010年3月
国宝「琉球国王尚家関係資料」《工芸品(染織資料等)の非破壊分析調査報告書》那覇市歴史博物館紀要
下山 進・下山 裕子
1 2-88   2009年3月
科学調査:描かれていた「黒猫」・加筆箇所・退色した赤色
下山 進
図録『ゴッホ《ドビニーの庭》のすべて』ひろしま美術館   15-25   2008年10月   [招待有り]
下山 進
Isotope news   0(660) 11-16   2009年4月
下山進
隔月刊Cosmetic Stage   2(4) 1-7   2008年4月
下山 進, 松井 英男
文化財情報学研究   0(3) 21-28,図1p   2006年3月
下山 進, 松井 英男, 下山 裕子
分析化学   55(2) 121-126   2006年2月
Dayflower, knotgrass (indigo) and Prussian blue are known to be blue colorants used in traditional ukiyo-e color prints. For the non-destructive determination of the three blue colorants, the visible near-infrared reflection spectrum of each stand...
松井 英男, 下山 進, 中村 恵美,松井セツコ
演劇研究(早稲田大学 坪内博士記念 演劇博物館)   0(29) 37-67   2005年
下山進, 松井英男
日本原子力研究所JAERI-Conf   440-454   2004年2月
尚家継承染織品の染料・顔料の非破壊分析調査
下山 進・下山 裕子
尚家関係資料総合調査報告書Ⅱ(美術工芸編)(那覇市)   160-213   2003年3月
朽津 信明, 笠松 雅弘, 下山 進
福井県立博物館紀要   17-27   2002年12月
下山 進, 野田 裕子, 朽津 信明
分析化学   51(11) 1045-1047   2002年11月
It is well known that the detection of light elements is difficult using a portable X-ray fluorescence spectrometer with ^241Am (1.85 MBq) as the radiation source. In this study, ^55Fe (3.7 MBq) was used as the radiation source instead of ^241Am, ...
朽津 信明, 松本 岩雄, 下山 進
古代文化研究   0(10) 1-26   2002年3月
下山 進, 野田 裕子
分析化学   49(12) 1015-1021   2000年12月
セラミックスで密封した粒状のアメリシウム(^<241>Am)を樹脂で環状(厚さ3 mm×外径φ18 mm×内径φ12 mm)に成形した放射線強度1.85 MBqの線源(AET Technology, 重量: 0.5 g, 検出器側船遮蔽材を含め26 g), この線源から放出される放射線を大気中において試料に照射し, 試料から発生する二次X線を線源の中央(環状線源の中央空洞部)から検出する小型電子冷却式シリコン半導体X線検出器(Amptek XR 100 CR, 重量: 142 g), 検出...
下山 進
SUT bulletin   17(1) 24-30,4   2000年1月
下山 進
分析化学   48(10) 951-952   1999年10月
For the purpose of the title, the fluorescence spectra of dyestuffs were measured with a Hitachi F-4500 spectrophotometer equipped with a personal computer for data transaction and a double-bundle-type fiber-optic cable. Three-dimensional (3-D) sp...
下山 進, 野田 裕子
分析化学   47(5) 295-301   1998年5月
The quencher is troublesome for identifying natural dyestuffs used for coloring cloth based on the three-dimensional fluorescence spectra. Therefore, the quenching effect of Fe(II) and Cu(II) ions on the fluorescence intensity of dyed cloth has be...
下山 進, 野田 裕子, 勝原 伸也
分析化学   47(2) 93-100   1998年2月
日本古来の浮世絵は, 最も広く世界に行き渡った絵画形式であり, 西洋文化に対する芸術的衝撃, 特に多くの印象派の画家たちに与えた影響は"ジャポニズム"と言われる文化現象として知られている. 1823年ごろに刷られた葛飾北斎の浮世絵"四日市"の赤色の着色料(R1〜R3)と黄色の着色料(Y1〜Y3), そして1821年ごろに刷られた五渡亭国貞の浮世絵"木母寺暮雪"の青色の着色料(B1〜B3)について, それらの非破壊分析を光ファイバーを用いる三次元スペクトル法によって実施した. 色刷り標準試料...
下山 進
文化財保存修復学会通信   70(0) 6-8   1997年12月
下山 進, 野田 裕子
分析化学   46(10) 791-799   1997年10月
およそ16〜17世紀に中国で製作された “錦” に織り込まれている緑の染料糸 (X) に使われた染料の同定を光ファイバー装置を用いた三次元蛍光スペクトルの比較により行った.古代の緑の染織物は, アイの青と黄色植物染料による重ね染めによって染め出されていた.黄色染料のベルベリン, キハダ, オウレン, カリヤス, エンジュ, ハゼ, クチナシ及びウコンのそれぞれとアイを用い, (X) と同じ色相に重ねて染め, それらの標準試料から得られた三次元蛍光スペクトルの等高線図を (X) のそれと比較...
下山 進, 野田 裕子
分析化学   46(7) 571-578   1997年7月
「錦」は金糸や銀糸と色糸で織り出した美しい織物である.およそ16〜17世紀に中国で作製された現存する古代「錦」に織り込まれている「赤色の糸(X)」と「青色の糸(Y)」の三次元蛍光スペクトルによる非破壊測定を光ファイバー装置を用いて行った.染料既知の標準試料から測定したものと三次元蛍光スペクトルの等高線図を比較した結果, この「錦」に織り込まれている「赤色の糸(X)」は植物ベニバナ(Carthamus tinctorius L.)の花弁から得られる染料, 又「青色の糸(Y)」は植物タデアイ(...
朽津 信明, 下山 進, 野田 裕子
保存科学   32-39   1996年3月
下山 進, 野田 裕子
分析化学   43(6) 475-480   1994年6月
The three-dimensional fluorescence spectra of standard samples reported in the previous paper [Bunseki Kagaku, 41,243 (1992)] were remeasured with a new Hitachi spectrophotometer, Model F-4500,because it was noticed that stray light affected the d...
下山 進, 野田 裕子
分析化学   41(6) 243-250   1992年6月
本研究では, 古代染織遺物の染色に使用された染料を非破壊的に同定することを目的として, 植物や動物から得られた染料で染色した染織物に直接励起光を照射し, 三次元蛍光スペクトルを測定して, その蛍光強度の等高線図を比較検討した.この結果, 等高線図上に年輪状の輪で描かれた蛍光スペクトルビークの位置で染織物に染着している染料固有の蛍光特性が励起波長と蛍光波長によって特定できることを確認し, 染織物を破壊することなく染着している染料をそれぞれ識別できることが明らかとなった.

Misc

 
浮世絵の色材研究ー青の色材に注目してー
下山 進
ミュージアムシート011「色の博物誌ー江戸の色材を視る・読むー」(目黒区美術館)   2-4   2016年11月   [依頼有り]
寄稿「浮世絵の色材研究—青の色材に注目して-」非破壊分析法による色材研究を共にした人々との出会いにふれながら、浮世絵版画に使われた青の色材に注目して紹介した。
色材の非破壊分析ー浮世絵版画を題材としてー
下山 進
色の博物誌ー江戸の色材を視る・読むー(目黒区美術館)   132-135   2016年10月   [依頼有り]
浮世絵版画に使用された色材の非破壊分析法(解説)
NHK BSプレミアム「よみがえるマイスター 第2回 戦地の父からの手紙」
TV出演 科学分析調査:下山 進 修復:鈴木 英治
   2014年4月   [依頼有り]
戦時中の軍事郵便で送られたインクで消されている文面を光学調査および蛍光X線顕微鏡で解読に挑む。
NHK BSハイビジョン「神の手を持つ絵師 若冲」出演
下山 進
NHK BSハイビジョン      2001年12月   [依頼有り]
若冲が使用した絵具色材の非破壊分析

書籍等出版物

 
中井 泉 編集「蛍光X線分析の実際」 第2版
下山 進 《ゴッホ「ドービニーの庭」に隠されていた“黒猫”の発見》
2016年7月   ISBN:974-4-254-14103-0 C 3043
那覇市歴史博物館, 田名 真之, 豊見山 和行, 祝嶺 恭子, 與那嶺 一子, 宮里 正子, 藤村 玲子, 加藤 寛, 宮城 篤正, 久保 智康, 小野 まさ子, 下山 進(分析化学), 下山 裕子(分析化学), 早川 泰弘, 佐野 千絵, 三浦 定俊, 池宮 正治, 高良 倉吉, 糸数 兼治, 大川 昭典
沖縄タイムス社   2006年   ISBN:4871271757
中井 泉 編集「蛍光X線分析の実際」
下山 進 《放射性同位元素を線源に用いる蛍光X線分析》
朝倉書店   2005年10月   ISBN:4-254-14072-X C 3043

講演・口頭発表等

 
文化財非破壊分析の挑戦ー紐解かれた事実と現代に活きる発想ー
下山 進
北九州市立大学 平成28年度 文学部特別講演会   2016年12月22日   北九州市立大学
文化財の非破壊分析-黒猫はとこへ消えた?-
下山 進
情報処理学会(2016年11月合同研究会)九州大学・医学部百年講堂   2016年11月10日   
X線顕微鏡によるゴッホ“黒猫”の発見 [招待有り]
下山 進
第20回 X線分析講習会 蛍光X線分析の実際(第9回)   2016年7月11日   日本分析化学会X線分析研究懇談会
紫外線照射による白色油絵具の簡易判別法
大下浩司、津崎みぎは、下山 進
2015 日本化学会 中国四国支部大会(岡山大学津島キャンパス)   2015年11月15日   
油彩画に使用される白色絵具(シルバーホワイト、ジンクホワイト、チタニウムホワイト)を可視-近赤外反射スペクトルおよび三次元蛍光スペクトルにより解析し、紫外線(368㎚)照射によるシルバーホワイトの青色発光、ジンクホワイトの緑色発光、チタニウムホワイトの無発光(黒色)の原因を解明した。
伝統工芸における科学分析について [招待有り]
下山 進
H27年度 産業技術連携推進会議 東北地域部会 秋季 物資・材料・デザイン分科会(会場:青森県産業技術センター 弘前地域研究所)   2015年10月2日   
漆工品と沖縄紅型に共通する顔料(非破壊分析調査結果)
世界を魅了した浮世絵版画“青の世界” [招待有り]
下山 進
佐野美術館「世界を魅了した“青”浮世絵名品展」 講演会   2015年4月25日   佐野美術館
浮世絵版画の色材調査-北斎の青- [招待有り]
下山 進
名古屋ボストン美術館「北斎」展 講演会   2014年1月26日   名古屋ボストン美術館
ReadD&Researchmapを活用しつくす-研究者情報収集の最適解は?- [招待有り]
下山 進
ReadD&Researchmapシンポジウム2013 パネルディスカッション   2013年12月2日   JST 科学技術振興機構
大下浩司, 松岡有里, 下山進
染色化学討論会講演要旨集   2013年9月5日   
文化財の非破壊分析 ゴッホの習作《農婦》と最晩年の作《ドービニーの庭》の真相に迫る
下山 進
日本環境測定分析協会 中国・四国支部 第34回通常総会及び講演会   2012年6月15日   
文化財非破壊分析の脅威と実績~北斎からゴッホまで~
下山 進
蔵前懇談会(5月例会)   2012年5月18日   
文化財非破壊分析法による浮世絵版画の色材調査 [招待有り]
下山 進
城西大学水田美術館建設記念シンポジウム「近世版画の色と技」   2011年6月18日   
田部淳嗣, 中野和彦, 辻幸一, 大澤澄人, 坂東篤, 内原博, 駒谷慎太郎, 下山進
分析化学討論会講演要旨集   2010年5月1日   
Bridging Science and Art, Discovery of the black cat hidden in "Le Jardin de Daubigny" (V. van Gogh) through Element Mapping Image Analysis [招待有り]
下山 進
JST International Symposium on "Micro and Trace X-ray Analysis"   2009年2月14日   

担当経験のある科目

 
 

Works

 
第10次「国宝・琉球国王尚家関係資料および首里城公園所蔵染色品の色材調査」
下山 進・大下 浩司・下山 裕子   2013年8月
尚家染織品の色材調査-尚家染織品の染料・顔料の非破壊分析-(那覇市)
下山 進・野田 裕子   2002年9月
尚家染織品の色材調査-尚家染織品の非破壊による染料・顔料調査-(那覇市)
下山 進・野田 裕子   2001年9月
絵馬「七福神」図の色彩絵具非破壊分析(福井県立博物館)
下山 進・野田 裕子   2000年12月
夢楽洞絵馬「袴垂保輔図」の顔料(無機)の分析(福井県立博物館)
下山 進・野田 裕子   2000年2月
絵馬「袴垂保輔図」の顔料(有機染料)分析(福井県立博物館)
下山 進・野田 裕子   1999年11月
夢楽洞絵馬「矢の根五郎」図の顔料(無機顔料)の分析(福井県立博物館)
下山 進・野田 裕子   1999年2月
絵馬の顔料(有機染料)の分析(福井県立博物館)
下山 進・野田 裕子   1998年12月

競争的資金等の研究課題

 
グローバルな文化財修復技能者の実践的養成-文化財保存科学の知識を有する国際的文化財修復技能者養成プログラム-
文部科学省: 組織的な大学院教育改革推進プログラム(大学院GP)
研究期間: 2008年 - 2010年    代表者: 下山 進
文化財の承継と新技術創出に関する科学解釈学的研究
文部科学省: 私立大学学術研究高度化推進事業(学術フロンティア推進事業)
研究期間: 2003年 - 2007年    代表者: 臼井 洋輔
担当:事務事務局
分担研究プロジェクト:科学的な(特に非破壊分析化学による)調査研究
ボストン美術館スポルディング・コレクション(浮世絵版画)の色材分析調査
(社)東京倶楽部 文化活動助成・(財)文化財保護 芸術研究助成財団: 国際研究 研究助成
研究期間: 2007年7月 - 2008年3月    代表者: 下山 進
コンテンツ「日本絵画・西洋絵画修復技術」企画制作
文化庁: 文化遺産オンライン事業「全国の博物館・美術館等における収蔵作品デジタル・アーカイブ化に関する調査・研究事業」
研究期間: 2006年       代表者: 下山 進
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2002年 - 2005年    代表者: 朽津信明
歴史的建造物が、それが立てられた時代に、当時の人々の目にどのような色で見えていたかを系統的に検証した。まず、古代における建造物塗装は、瓦に付着する顔料に基づいて検討した。塗装の際にはみ出して付着したと考えられる顔料をもとに推定すると、奈良時代以前の日本においては、建造物塗装に用いられた赤色顔料としてはいわゆるベンガラによる塗装しか今のところ認められず、水銀朱や鉛丹による塗装は確認されなかった。また、ベンガラの中でも、地方寺院で確認される塗装顔料は、今のところ全てが不純物を多数含む、丹土と呼...
コンテンツ「文化財現地非破壊分析調査と西洋・東洋・文書典籍の修復」企画制作
文化庁: 文化遺産オンライン事業「全国の博物館・美術館等における収蔵作品デジタル・アーカイブ化に関する調査・研究事業」
研究期間: 2005年       代表者: 下山 進
尚家関係資料総合調査
文化庁: 国庫補助事業 史料調査
研究期間: 1998年 - 2002年    代表者: 那覇市
美術における色材の歴史的変遷の考察「“洋風表現”に表された緑色をめぐって」文献と非破壊分析による絵具の考察
花王芸術財団: 学芸員研究助成
研究期間: 2002年       代表者: 降旗 千賀子
RI蛍光X線非破壊分析法による浮世絵版画へのプルシャンブルー導入課程の研究
日本原子力研究所: 黎明研究
研究期間: 2002年       代表者: 下山 進
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(C))
研究期間: 2000年 - 2001年    代表者: 朽津信明
壁画顔料の分析は、美術史的研究としての意義ばかりでなく、文化財保存の観点からも重要であるが、通常はサンプリングは許されず、非破壊分析であることが要求される。文化財試料の非破壊分析法としては、蛍光X線分析が良く知られているが、これを行うためには通常は電源が必要である。しかし、一般に古墳壁画のような場合には電源が得られない環境が多く、本研究では、バッテリーを用いて顔料を非破壊分析する方法を開発することを試みた。本研究では、従来から知られていた、低レベル放射線を用いた簡易元素分析法に基づき、その...
保存修復及び歴史・技法の観点から選定した浮世絵版画の色材調査
花王芸術財団: 美術・音楽研究 補助事業
研究期間: 2001年       代表者: 佐々木 志保
共同研究者として浮世絵版画の現地非破壊分析を行った。

教育活動

 
教育活動上特記すべき事項
【1.教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)】
特になし

【2.作成した教科書、教材、参考書】
1)オンデマンド授業コンテンツ「文化財から学ぶ歴史と科学~文化財を探るサイエンス~」:X線や紫外線、可視光線などの光に対する物質の応答から文化財に使用された素材を解析する文化財非破壊分析法を理解し、その分析結果から文化財が制作された当時の歴史を考察し、さらには現代に活かすことができる科学的な情報が得られることを学ぶ教材。平成16年(2004年)10月
2)DVD「よみがえる文化財~美術作品の修復現場から~」:西洋美術、東洋美術および文書典籍の修復技術、そして文化財の非破壊分析技術を数多くの図版と動画を用いナレーションによって解説した参考書。平成17年(2005年)3月
3)デジタル・アーカイブ「文化財修復技術」:文化財所蔵先での現地調査、作品の梱包移送、修復研究施設(吉備国際大学・文化財総合研究センター)での受け入れ、そして適切な修復計画の立案に必要となる科学的非破壊分析調査と修復作業をデジタルハイビジョンで収録しコンテンツを制作。平成17年(2005年)3月(文化庁文化遺産オンライン事業として受託)
4)メディア授業「科学の目で見る文化財」:メディアを利用した授業を受講する学生を対象として、科学的な文化財非破壊分析法によって解明された新事実を紹介しんがら、科学の目で見ることによって何が解るのか講義するオンデマンド教科書。平成21年(2009年)4月

【3.教育方法・教育実績に関する発表、講演等】
1)オンデマンド授業流通フォーラム「第3回設立準備研究会」:オンデマンド講義「文化財から学ぶ歴史と科学」を紹介し、オンデマンド授業の可能性と特色について発表。平成17年(2005年)1月(立命館大学)
2)岡山大学・吉備国際大学合同シンポジウム「e-Learningによる教育の情報化」:ブロードバンド・ネットワークを活用したコンテンツの開発と授業への実践的導入事例を紹介し発表。平成17年(2005年)2月(岡山大学)
3)第53回 中国・四国地区 大学教育研究会 第1部会「新しい大学教育プログラムの開発」:オンデマンド授業に使用されるコンテンツの制作、これによる授業運営、評価法について紹介し発表。平成17年(2005年)5月(徳島大学)
4)岡山理科大学・吉備国際大学・岡山大学 3大学合同シンポジウム「教育の情報化フォーラム~e-Learningで岡山の大学教育を拓く~」:吉備国際大学から早稲田大学に配信しているオンデマンド授業「文化財から学ぶ歴史と科学」のコンテンツ制作から配信運営の事例と現在取り組んでいるオンデマンド授業プログラムを紹介し発表。平成18年(2006年)3月(岡山理科大学)