研究ブログ
Teikyo Robotics Innovation Project (TRIP)
TRIC (Teikyo Robotics Innovation Center) Introduces World's First Glassless 3D Intelligent Robotic Surgical Navigation System using OsiriX Tele-Mentoring and Bio-Texture Modeling.
2011年4月6日、帝京大学医学部附属病院泌尿器科 堀江重郎主任教授と同医療情報システム研究センター杉本真樹客員教授らによるTeikyo Robotics Innovation Project (TRIP)において、手術支援ロボット「ダヴィンチ」による3D手術映像を, リアルタイムに外部の裸眼3Dモニターへライブ中継することに成功した(Fig.1).
「ダヴィンチda Vinci」は、3本のロボットアームと内視鏡(腹腔鏡)を遠隔操作する手術支援ロボットで、術者は内視鏡先端の2眼CCDから得た3D内視鏡映像により手術操作をする. ところが従来の術者以外の助手・介助者が参照する画像は通常2D映像で, 奥行情報がなかった. 近年3Dメガネ方式(偏光式, シャッター式)により助手も3D映像をみることが可能だが, 手術中のメガネの脱着は非常に煩雑であった. 今回実現したリアルタイム裸眼3D中継(メガネ無し)は, 術者と同じ適切な奥行情報を3D映像により手術助手に与え, スムーズで安全かつ繊細な手術操作を実現した.
さらにロボット手術シュミレーションおよびトレーニングとして, 生体質感造形(Bio-Texture Modeling)技術(特許出願済)による立体臓器樹脂模型を用いたことで, 3D内視鏡による高解像度立体映像が臓器の質感(硬さや柔らかさ)を再現でき, ダビンチの欠点である触覚の欠如を補完できることを実証した(Fig.2).
さらに、「ダヴィンチ」の3Dモニター画面を3分配し, 画像解析ソフトOsiriX にて術者がタッチパッド操作にてCT画像を3D再構築する手術ナビゲーションと, 遠隔双方向通信(Tele-mentoring)によるコンサルテーションを同時に提示するシステムを構築した. これにより遠隔地との3D映像を基調とした双方向コミュニケーションを実現でき, 地域医療格差の改善しうると考えられた(Fig.3).
協力:FAシステムエンジニアリング株式会社
株式会社NHKメディアテクノロジー
株式会社ファソテック
有限会社ニュートン・グラフィックス
第1回 神戸医療イノベーションフォーラム
アップルストア銀座イベントやソフトバンク孫正義社長とのUSTREAM対談でおなじみのTeam医療3.0が集結、医療ICT, iPad/iPhone医療活用,医領解放構想など最新情報満載です!
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ポスターはこちら。http://www.med.kobe-u.ac.jp/inov/images/inov4.pdf
Web事前登録はこちら。 http://si.mitani-corp.co.jp/kmif.html主催:神戸大学生命医学イノベーション創出人材養成センター
総務省総合通信局「テラヘルツ波帯の情報通信利用に関する調査検討会」
http://www.soumu.go.jp/soutsu/kinki/new/2011/0121_01.html
2011年2月4日、総務省近畿総合通信局「テラヘルツ波帯の情報通信利用に関する調査検討会」におきまして、遠隔医療の模擬実演が行われ、弊社顧問、神戸大学医学部杉本真樹医師と弊社が医療分野での技術サポートを行いました。
これは、テラヘルツ無線通信と独立行政法人情報通信研究機構(NICT)の開発した超高速ネットワーク(JGN2plus)を組み合わせたもので、京都会場と東京会場を同時中継で結び公開実験が行われました。