研究ブログ
名城大学令和5年度卒業証書授与式
本日、愛知県体育館において、名城大学令和5年度卒業証書授与式が開催され、学部・大学院修士課程及び博士課程をあわせて合計3332名の皆さんが所定の課程を修了されました。
卒業生のうち、とくに学部学生の皆さんの大半は2020年4月の入学時が新型コロナウイルス感染症の感染拡大の時期と重なり、高等学校では3月2日から学校が一斉に臨時休校となって卒業式も行われず、入学後も当初はオンライン形式による講義が主体であり、後者に行くことすらままならない状況が続きました。
その様な中でも学びを中断させることなく日々の学修を積み重ねて来た皆さんの努力が卒業証書の授与という形で結実したことは大変喜ばしいものです。
皆さんのこれからの一層のご活躍を祈念いたします。
<Executive Summary>
Meijo University Commencement Ceremony 2024 (Yusuke Suzumura)
Meijo University held the Commencement Ceremony 2024 on 18th March 2024. On this occasion 3332 students graduated from the university.
【開催報告】一般財団法人外苑会第21回外苑会交流会
本日、東京都立青山高等学校5階ホールにおいて、青山高校の同窓会である一般財団法人外苑会の第21回外苑会交流会が開催されました。
今回は尾﨑哲さん(1976年卒業、駐リトアニア共和国大使)を講演者としてお招きし、「リトアニア、杉原千畝、そしてウクライナ戦争~次世代に語り継ぐ価値観~」と題して行われました。
まず、青山高校での生活や東京大学を卒業後に就職した野村證券を中心とする野村グループでの40年にわたる活動についてお話がありました。
次の第1部「リトアニアとウクライナ戦争」では、1900年からの124年間で約65年間がロシア帝国もしくはソ連領であった歴史に基づき、祖国防衛と国際的な団結という観点からロシアとの対峙を国策とするリトアニアのウクライナ戦争への関わりが概括されました。
第2部の「歴史を語り継ぐ国、リトアニア」では、最初に1253年のミンダウガス王の戴冠を記念する「リトアニア国家建国の日」から1991年1月13日の「1月13日事件」まで、各種の記念日を祝賀・追悼するリトアニアの様子が紹介されました。
また、リトアニアのカウナス領事館に着任し、「命のビザ」を2140枚発行した杉原千畝の事績を通して、日本とリトアニア両国の関係が取り上げられました。
最後に、リトアニアの「第二の宗教」とも称されるバスケットボールについて、1992年のバルセロナ五輪で独立直後のリトアニア代表が3位決定戦でロシアを破って銅メダルを獲得した逸話と、その様子を収めたドキュメンタリー映画"The Other Dream Team"を通して、リトアニアの多様な姿が披露されました。
大使としてリトアニアに駐在する中で「歴史を語り継ぐ」ための前提となる「歴史に対する理解の基盤」の重要性に気付いたことや、「民主主義」や「自由」という価値の持つ意味について省察するなど、企業人としての経験と外交の現場での体験とを織り交ぜたお話は大変興味深いものであり、青山高校の卒業生の幅広い活動の一端がよく示された外苑会交流会となりました。
<Executive Summary>
The 21st Gaienkai Social Event (Yusuke Suzumura)
The Gaienkai held the 21st Gaienkai Social Event at the Tokyo Metropolitan Aoyama High School on 17th March 2024. On this occasion, speaker of the event was Mr Tetsu Ozaki, the Ambassador Extraoridinary and Plenipotentiary of Japan to Lithuania.
東横線渋谷駅の地下化11年目に際して考える長期の再開発計画が持つ計画と現実の乖離の問題
本日、2013年3月16日(土)に東急東横線渋谷駅が地下に移設され、東京地下鉄副都心線との相互直通運転を開始してから満11年が経ちました。
いわゆる渋谷再開発について、利用者が様々な不便を忍ぶことで成り立っている点については昨年の本欄で指摘した通りです[1]。
ところで、現在の渋谷駅が抱える問題の一つが、利用者の増加による移動の困難さです。
これは、通勤や通学で日常的に渋谷駅を使用する利用客だけでなく、とりわけ日本国外からの観光客の増加を受けた結果です。
すなわち、渋谷駅の再開発が始まる直前の2012年は年間で8,358,105人であった訪日客は2019年に過去最多の31,882,049人を記録しました[2]。
2020年から2022年にかけては新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う渡航制限などもあって海外からの観光客の訪日は減少したものの、コロナ禍が明けた2023年は25,066,100人を記録しています[3]。
こうした状況は、政府や自治体の訪日客誘致の政策が結実した結果であり、「観光立国」を目指す日本にとって好ましいものです。
一方、渋谷駅の再開発を計画した当初はこうした状況が念頭に置かれていなかったことは、例えば東急線渋谷駅から井の頭線渋谷駅へと移動する通路が時間帯を問わず混雑している様子からも容易に推察されます。
もとより、長年の悲願とされてきた訪日客が初めて1000万人を上回ったのは2013年のことであり、当時政府は2020年までに年間2000万人を目標としていました。
従って、渋谷駅の構造もこうした数値を基に設計されていると考えられます。
しかし、コロナ禍による一時的な停滞はあったにせよ、訪日客の数は当初の予想を上回る速度で増加しており、当初の構想がすでに実際の利用者数に対応しきれていないのが現状です。
しかも、今になって建築計画を大幅に変更して利用者の往来を容易にするために通路の拡幅を行うことは出来ませんし、工事がすべて終了した後に拡張工事を行うことも非現実的です。
ここに、長期間にわたる再開発に絶えず付きまとう事前の想定が将来の状況を正しく把握できないという問題の一端があります。
その意味で、渋谷駅の再開発はこうした問題を考える上で重要な事例になっていると言えるのです。
[1]鈴村裕輔, 東横線渋谷駅の地下化10年目に際して改めて事業者に「利用者の忍苦によって成り立つ再開発」への自覚を求める. 2023年3月16日, https://researchmap.jp/blogs/blog_entries/view/76353/2de5a1fbb16cc98942b19217e887331a?frame_id=435622 (2024年3月16日閲覧).
[2]年別 訪日外客数、出国日本人数の推移(1964年‐2022年)(PDF). 日本政府観光局, 公開日未詳, https://www.jnto.go.jp/statistics/data/visitors-statistics/ (2024年3月16日).
[3]訪日外客数(2023年12月および年間推計値). 日本政府観光局, 2024年1月17日, https://www.jnto.go.jp/news/press/20240117_monthly.html (2024年3月16日).
<Executive Summary>
"Shibuya Station Area Redevelopment Plan" Is the Remarkable Example of the Problem of Discrepancy between Reality and Plan (Yusuke Suzumura)
The 16th March 2024 is the 11th anniversary of the opening of new Shibuya Station of the Tokyu Toyoko Line. In the occasion we examine the problem of discrepancy between reality and plan.
東京都立青山高等学校第76回卒業証書授与式によせて
本日、東京都立青山高等学校体育館において青山高校の第76回卒業証書授与式が行われ、76期生266名が所定の課程を修了しました。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大が進み、国内外の社会不安が増大する中で青山高校に入学した76期生の皆さんは、その後事態が収束するに向けて通常の教育活動へと復帰し、今年度は外苑祭が一般公開されるなど、ほとんど通常通りの学校生活を送ることが出来ました。
それだけに、青山高校での体験と経験を活かして、これから始まる新しい生活でも76期生の皆さんが一層活躍されることを祈念いたします。
<Executive Summary>
The 76th Commencement Ceremony of Tokyo Metropolitan Aoyama High School (Yusuke Suzumura)
The 76th Commencement Ceremony of Tokyo Metropolitan Aoyama High School was held on 15th March 2024. In this time 266 students completed a course.
「4地区での解禁」で注目されるライドシェアの今後
昨日、国土交通省は一般の運転手が有償で乗客を送迎するライドシェアについて、東京23区や京都市など4区域を対象に4月から解禁する方針を明らかにしました[1]。
ライドシェアについては、配車アプリの情報に基づいて算出した車両不足の地域や時間帯に限り、タクシー会社の管理の下で解禁されます。
首都圏や日本屈指の観光地である京都市内のタクシーの利用は、時間帯によっては乗車できる車両を見つけることが難しく、天候によっては配車アプリを使用しても近傍に空車がないことは珍しくありません。
そのため、特に需要の多い地域に限定してライドシェアを解禁することは、利用者の便益を考えれば望ましいことです。
また、タクシー会社がライドシェアを管理するという点については、サービスの利用時の品質の保証や問題が発生した際の対応などを考えれば合理的な措置と言えるでしょう。
一方、ライドシェアの導入が目指すところは利用者が負荷なく自動車を利用できる環境を整えることです。
この点からすれば、少なくとも現時点ではタクシー会社が自社の利益を保護することを優先するなら、たとえライドシェアが解禁されても利用者の利便性の向上はおぼつかないところです。
もとより、タクシー会社には一人ひとりの従業員がおり、その雇用を維持することは企業にとって重要な務めです。
それとともに、公共交通機関として公共の福祉の維持や発展に資することも期待されるのがタクシー会社です。
それだけに、今回の4区域でのライドシェアの解禁がどのような形でわれわれ利用者の利益の増進に結びつくのか、これからの状況の推移が注視されます。
[1]東京23区・京都市 毎日運行. 日本経済新聞, 2024年3月14日朝刊5面.
<Executive Summary>
What Is the Meaning of the Lifting the Ban of Ridsharing in the Four Limited Areas? (Yusuke Suzumura)
The Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism announces that the ban of ridsharing will be lifted in the four limited areas including Tokyo 23 Wards and the City of Kyoto on 13th March 2024. On this occasion, we examine the meaning of this policy for the benefits of the users of taxie service.
「『君たちはどう生きるか』と『ゴジラ-1.0』のアカデミー賞受賞」はいかなる意味を持つか
現地時間の3月10日(日)、第96回アカデミー賞の授賞式が行われ、宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』が長編アニメーション賞を『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督ら4人が視覚効果賞しました。
日本映画としては2003年の『千と千尋の神隠し』以来、21年ぶり2度目の長編アニメーション賞受賞であり、視覚効果賞はアジア圏の作品として初めての受賞となります。
『君たちはどう生きるか』については、日本国内では肯定的なものから否定的なものまで様々な評価があり、その声価は定まっていないというのが実情です。
私の身近な話ながら、昨年12月の米国での公開を受けて鑑賞した同地の友人や学生からは「哲学的な作品」「素晴らしい」「こういうのを待っていた」という声が聞こえていました。
いわば日米の観客の間で『君たちはどう生きるか』に対する評価の傾向が異なっており、米国において前向きな評価が多かったことは、今回の受賞を考える上で興味深いところです。
『ゴジラ-1.0』については、「ゴジラ映画が好きで、全部観ている」という、日本の映画を研究している米国人の友人は、昨年12月の米国公開時に鑑賞した感想を、「ゴジラを初めて怖いと思った」と寄せてくれました。
わずか1人の意見ではあるものの、こうした受け止められ方は、同作の視覚効果の水準の高さを物語ります。
その一方で、近年のアカデミー賞が、受賞作や受賞者の選考に際して多様性の尊重を重視する姿勢を示していることも、今回の結果に繋がったと言えるかもしれません。
あるいは、アカデミー賞は作品の質の高さをそのまま示すものではなく、米国の映画芸術科学アカデミーという閉じられた世界での話であるという意見もあることでしょう。
しかし、たとえどのような状況にあるとしても、作品そのものが優れていなければ候補作とならず、作品の存在を広く訴えるための手段としてアカデミー賞の持つ価値が大きいことも事実です。
その意味でも、改めて2作品の今回の受賞をお祝い申し上げます。
<Executive Summary>
What Is the Meaning of Two Japanese Pictures' Winning at the 96th Academy Awards? (Yusuke Suzumura)
Mr Hayao Miyazaki's picture "How Do You Live?" and Mr Takashi Yamazaki's "Godzilla Minus One" won the 96th Academy Awards on 10th March 2024. On this occasion, we examine the meaning of these two Japanese pictures' achievements.
【追悼文】TARAKOさんについて思い出すいくつかのこと
去る3月4日(月)、声優で歌手のTARAKOさんが逝去しました。享年63歳でした。
1990年に放送が始まったテレビアニメ『ちびまる子ちゃん』で主役のまる子ことさくらももこの声を担当するなど、幅広い層からその声の演技が親しまれたことは周知の通りです。
また、歌手や脚本家として『ちびまる子ちゃん』に参加するなど、TARAKOさんの活躍は多岐にわたりました。
私がTARAKOさんの声を初めて本格的に接したのは、1982年から1983年にかけて放送された『戦闘メカザブングル』で、TARAKOさんは主要な登場人物の一人であるチルを担当していました
幼稚園の年長だった私は、毎週終わりの歌が流れる「声の出演」の欄で声優の皆さんがそれぞれの担当する役とともに紹介される中でチルの声を出しているのが"TARAKO"という人であることを知った時でした。
残念ながら当時はアルファベットを読めなかった私は「たらこ」と読めなかったものの、特徴的な人物の造形と言動は、印象深く思われたものでした。
その後、再びTARAKOさんの声に接したのはやはりアニメ版『ちびまる子ちゃん』の放送開始の際でした。
この時は『りぼん』の連載を読んでいる際に思い描いていた声の雰囲気とは異なっているように思われたというのが率直な感想でした。
しかし、回を追うごとに独特の間合いと、日頃は呑気で怠惰なように見えながら誰よりも純真でひたむきなまるちゃんの姿を生き生きと表現していることが実感されたのは、TARAKOさんの不断の努力のたまものであろうと考えたものです。
これら以外にもテレビアニメ『まじかる☆タルるートくん』の主役タルるートや様々なテレビ番組のナレーションなどで耳にする機会の多かったのがTARAKOさんです。
任意のどの箇所を聞いてもすぐに声の主が誰であるか分かるというのは声優にとって大きな魅力であり特徴のひとつです。そして、TARAKOさんはこうした魅力を備えた声優の一人でした。
放送開始以来一貫してまるちゃんの声を担当し、広く視聴者の支持を得るなど、テレビ史に残る足跡を残したTARAKOさんのご冥福をお祈り申し上げます。
<Executive Summary>
Miscellaneous Memories of Ms TARAKO (Yusuke Suzumura)
Ms TARAKO, a voice actor and singer, had passed away at the age of 63 on 4th March 2024. On this occasion, I remember miscellaneous memoris of Ms TARAKO.
東日本大震災の発生から13年目に考える災害への日頃からの備えの重要さ
本日、2011年3月11日(金)の14時46分に東日本大震災が発生してから13年が経ちました。
被災地域の再建は進むものの、今年2月1日(木)の時点で避難生活を送っている被災者の数が29328人であり[1]、災害からの物理的な復旧は進んでも依然として生活面では再興の途上にあることが分かります。
また、今年1月1日(月、祝)に能登半島地震が起きたことは、大規模地震がいつ、どこで起きるか予知することが不可能であることを改めてわれわれに教えています。
それとともに、能登半島地震が改めて示したように、東日本大震災においても、地震発生直後に避難誘導や救援活動に従事した役場や消防・救急関係の皆さんは、自らも被災者であり、家族なども多大な被害を受けていました。
そのような中で、自らの利害を顧みず公務に従事した人たちがいたからこそ、不測の大規模地震とその後の大津波の被害をより小さくすることが可能であったと言えます。
こうした意味でも、日頃からの災害に対する備えは不可欠であり、東日本大震災の発生から13年目の今日はその大事な一点を思い起こす重要な手掛かりとなることでしょう。
[1]被災地、生産人口1%減. 日本経済新聞, 2024年3月11日朝刊1面.
<Executive Summary>
The 13th Anniversary of the Great East Japan Earthquake of 2011 (Yusuke Suzumura)
The 11th March, 2024 is the 13th Anniversary of the Great East Japan Earthquake of 2011. In this occasion we remember the disaster and take the new step to maintain our each memory again.
【開催報告】2023年度青山フィルハーモニー管弦楽団1995年卒業生同期会
昨日、青山フィルハーモニー管弦楽団1995年卒業生の同期会が開催されました。
青フィルの同期会を行うのは2019年9月7日(土)以来4年半ぶりであり、2003年度に第2期の同期会が始まってから通算で18回目となりました。
当初は2020年9月5日(土)に予定されていた同期会が、新型コロナウイルス感染症の感染拡大とその後の社会情勢の変化の影響もあり、長らく開催されなかったものの、今回こうして挙行に至ったのは、ひとえに参加される同期生の皆さんがいるからです。
毎回、次回の開催を約して散会となる同期会は、この日も2024年度中の開催を期して終わりました。
今から次回の同期会の開催が楽しみです。
<Executive Summary>
Alumni Reunion of the Aoyama Philharmonic Orchestra Graduated in 1995 of 2023 (Yusuke Suzumura)
Alumni reunion of the Aoyama Philharmonic Orchestra graduated in 1995 of 2023 was held on 9th March 2024. In this time four of 35 alumni participated and enjoyed gathering.
【開催報告】立正大学石橋湛山研究センター研究プロジェクト「石橋湛山に連なる思想と人脈」第6回研究会
本日、立正大学石橋湛山研究センターの研究プロジェクト「石橋湛山に連なる思想と人脈」の第6回研究会が立正大学の会場とオンラインを併用して行われました。
今回は4件の報告があり、私も「斎藤隆夫と石橋湛山」と題して発表しました。
私を含む発表された先生方と論題は、発表順に以下の通りでした。
- 川田稔先生(名古屋大学)/石原莞爾の世界最終戦争論
- 村松晋先生(聖学院大学)/甲府中学校長・大島正健をめぐる精神史―時代における生徒への求心力
- 大木康充先生(大東文化大学)/田中王堂における「国民哲学」の提唱
- 鈴村裕輔(名城大学)/斎藤隆夫と石橋湛山
なお、私の報告資料についてはresearchmapの「資料公開」欄でご案内していますので、こちらもあわせてご覧ください。
*資料公開「斎藤隆夫と石橋湛山」
https://researchmap.jp/multidatabases/multidatabase_contents/detail/229033/8eb238003e24798600e25dd0bb985a7f?frame_id=714653
<Executive Summary>
The 6th Research Meeting of the Rissho University Research Center for Ishibashi Tanzan Studies' Research Project "Thoughts and Human Network Connected to Ishibashi Tanzan" (Yusuke Suzumura)
The Rissho University Research Center for Ishibashi Tanzan Studies' Research Project "Thoughts and Human Network Connected to Ishibashi Tanzan" held the 6th Research Meeting at Rissho University and via online on 9th March 2024. On this occasion, there were four presentations including my paper "Saito Takao and Ishibashi Tanzan."