植村玄輝

J-GLOBALへ         更新日: 17/04/14 17:28
 
アバター
研究者氏名
植村玄輝
eメール
uemuragokayama-u.ac.jp
URL
http://jsps.academia.edu/GenkiUemura
所属
岡山大学
部署
社会文化科学研究科
職名
講師
学位
博士(哲学)(慶應義塾大学)
その他の所属
慶應義塾大学

プロフィール

フッサールをはじめとした広いいみでの初期現象学の伝統(ブレンターノ学派、ミュンヘン・ゲッチンゲン学派)を中心に、哲学と哲学史の研究をしています。具体的なトピックとしては、フッサールの超越論的観念論的な現象学や、それに対抗するものとして浮上してきたミュンヘン・ゲッチンゲン学派の現象学的実在論にとりわけ関心があります。こうした哲学史的な研究として、現在進行中のプロジェクト(=論文のドラフトが存在するか、そう遠くない将来にドラフトが存在しはじめるもの)は以下の通りです。

・フッサールの超越論的観念論と「世界無化(Weltvernichtung)」の問題。
・フッサールの超越論的観念論の諸解釈の整理。
・「作品(Werk)」としての真理——1920年代のフッサールと認識の現象学の行為論化。
・インガルデンによる現象学の存在論化(とりわけ「人間的な〈人〉」と「純粋自我」に関して)。

また、観念論と実在論の対立という問題から一旦離れて、知覚や判断といった個別の経験に関する現象学的な分析を、現代哲学の議論を踏まえつつ再構成して評価する、という仕事にも取り組んでいます。こうした仕事に関するテーマで科研費の課題研究を目下遂行中ということもあって、現在はそれにもっとも時間と力を注いでいます。具体的なプロジェクトは以下の通りです。

・知覚経験に関するフッサール的な「統握説」の擁護。(知覚の恒常性に関する二重内容説の批判)
・インガルデンと知覚の純粋志向的対象。
・フッサール的な統握説にもとづく知覚経験の形而上学。
・決意意志と行為意志の現象学を統合する。

さらに最近は、戦前の日本における現象学受容に関する仕事も、少しずつですがはじめました。今のところは、尾高朝雄の現象学的な側面を明らかにする仕事を中心にやっていくつもりで、現在は「ノモス主権論」に関する八重樫徹氏との共著論文の準備をゆっくりと始めています。また、フッサールが1920年代に日本の雑誌『改造』に掲載した論文を、日本国内における同誌の位置づけを踏まえて読んでみるということもしてみたいと思っています(しかし、この仕事が本当に日本における現象学受容の研究になるのかどうかについては、現時点では不確かです)。

その他にもいろいろ考えていたり考えてみたりしたい哲学的な問題があるのですが、これらのプロジェクトを進めながらそれ以上のことをやるのはそう簡単ではないというのが現状です。

研究分野

 
 

経歴

 
2016年9月
 - 
現在
岡山大学 社会文化学研究科 講師
 
2016年4月
 - 
現在
慶應義塾大学通信教育部 科目指導員
 
2016年4月
 - 
2016年9月
埼玉大学 教養学部 非常勤講師
 
2016年4月
 - 
2016年9月
立正大学 文学部 非常勤講師
 
2016年4月
 - 
2016年5月
日本大学 生産工学部 非常勤講師
 
2015年4月
 - 
2016年9月
慶應義塾大学 文学部 非常勤講師(日吉共通科目担当)
 
2015年4月
 - 
2015年8月
埼玉大学 教養学部 非常勤講師
 
2014年4月
 - 
2017年3月
立正大学 人文科学研究所 研究員
 
2014年4月
 - 
2016年3月
高知県立大学 生活科学研究科 研究員
 
2011年4月
 - 
2016年3月
慶應義塾大学通信教育部 非常勤講師
 

受賞

 
2013年6月
Center for Advanced Research in Phenomenology CARP Directors Memorial Prize
 

論文

 
哲学史研究は哲学的かつ歴史的でありえるのか:過去の主張についての規範的探求という観点からの提案
植村玄輝
哲學(日本哲学会)   (68) 28-44   2017年4月   [招待有り]
植村玄輝
日本哲学会林基金若手研究者助成研究成果論文      2017年2月
植村玄輝
フッサール研究   (13) 172-189   2016年3月
現象学的実在論と感覚の関係説
植村玄輝
現象学年報   (第31号) 99-107   2015年11月   [査読有り]
フッサールと〈哲学者たちの楽園〉:『フッサールにおける超越論的現象学と世界経験の哲学』第四章に寄せて
植村玄輝
モラリア   (22) 80-100   2015年11月   [招待有り]
行為と行為すること:現象学をフッサールとともに拡張する可能性について
植村玄輝
情況   (2015年8月号) 127-139   2015年8月   [招待有り]
フッサールの反心理主義批判
植村玄輝
哲學(日本哲学会)   (66) 127-142   2015年4月   [査読有り]
超越論的現象学の自然化?
植村玄輝
モラリア   (20/21) 189-210   2014年11月   [招待有り]
現象学の伝統における観念論・実在論問題を描き直す
植村玄輝
立正大学哲学会紀要   (9) 65-85   2014年3月   [招待有り]
ライナッハと実在論的現象学の起源:包括的研究への序説
植村玄輝
現象学年報   27 63-71   2011年11月   [査読有り]

Misc

 
私たちはボーグか?---技術による集合体としての主体をめぐって
ニコラ・リベラティ(大家慎也・植村玄輝訳)
フッサール研究   (13) 118-140   2016年3月
ルーヴァンのフッサール文庫のことと、フッサール研究にとってこのさき重要になる(かもしれない)こと
植村玄輝
現象学年報   (第31号) 231-236   2015年11月   [依頼有り]
ワークショップ報告:フッサールの超越論的観念論再訪
植村玄輝
現象学年報   27 41-47   2011年11月   [依頼有り]
フッサールの『危機』がいま(なお)私たちに語ることがあるとしたら、それは何か
植村玄輝
三色旗(慶應義塾大学出版会)   (764) 14-18   2011年11月   [依頼有り]
現象学的な意味の理論――ブレンターノからインガルデ ンまで
アルカディウス・フルヅィムスキ(植村玄輝訳)
現代思想   (2009年12月臨時増刊号) 66-88   2009年12月

書籍等出版物

 
現象学のパースペクティヴ
植村玄輝 (担当:分担執筆, 範囲:「記述と論証:ブレンターノとフッサールの場合」)
晃洋書房   2017年3月   ISBN:4771028613
植村玄輝
知泉書館   2017年3月   ISBN:4862852521
ヒューバート・ドレイファス, チャールズ・テイラー (担当:共訳)
法政大学出版局   2016年6月   ISBN:458801045X
The Phenomenological Approach to Social Reality
植村玄輝・八重樫徹 (担当:分担執筆, 範囲:The Actuality of States and Other Social Groups. Tomoo Otaka’s Transcendental Project?)
Springer Verlag   2016年3月   ISBN:978-3-319-27691-5
トゥオマス・E・タフコ (担当:共訳, 範囲:序論・第3章・第5章)
春秋社   2015年1月   ISBN:4393323491

講演・口頭発表等

 
フッサールによる「世界無化」の考察は何をどこまで示したのか:『イデーンI』§§47–49再訪
植村玄輝
第15回フッサール研究会   2017年3月25日   フッサール研究会
On the Intentional Structure of (Hetero-Induced) Shame/Pride [招待有り]
UEMURA, Genki
Social Self-Conscious Emotion, the Second Cork Annual Workshop on Social Agency (CAWSA II)   2017年3月15日   
What is it Like to be Motivated? An Answer from Alexander Pfänder [招待有り]
植村玄輝
Phenomenology of Dis/Ability: 7th PEACE (Phenomenology for East Asian CirclE) Conference   2016年12月18日   University of Tokyo Center for Philosophy (UTCP)
実在論を立て直すのになぜ現象学が必要なのか:ドレイファスとテイラーの「接触説」
植村玄輝
日本現象学会第38回研究大会ワークショップ「媒介論的描像を抜け出して多元的実在論へ¥−−ドレイファスとテイラーの現象学」   2016年11月27日   日本現象学会
Motivating Dual Factor Theories of Perceptual Experience [招待有り]
植村玄輝
Consciousness and the World   2016年6月4日   

担当経験のある科目

 
 

競争的資金等の研究課題

 
「作品(Werk)」としての真理——1920年代のフッサールと認識の現象学の行為論化
日本哲学会: 林基金若手研究者研究助成
研究期間: 2015年4月 - 2016年3月    代表者: 植村玄輝
非デカルト的実体二元論への〈人〉の現象学からのアプローチ
日本学術振興会: 科学研究費(若手研究 (B))
研究期間: 2014年4月 - 2018年3月    代表者: 植村玄輝
真理・存在・意識:フッサール『論理学研究』を読む
日本哲学会: 林基金出版助成
研究期間: 2016年       代表者: 植村玄輝
超越論的観念論的現象学と実在論的現象学に関する統合的研究の構築
日本学術振興会: 科学研究費(特別研究員奨励費)
研究期間: 2011年4月 - 2014年3月    代表者: 植村玄輝
E. フッサールを中心とした初期現象学における言語論・事態論の再検討
日本学術振興会: 科学研究費(特別研究員奨励費)
研究期間: 2006年4月 - 2009年3月    代表者: 植村玄輝

学歴

 
2006年4月
 - 
2010年3月
慶應義塾大学 文学研究科後期博士課程 哲学・倫理学専攻
 
2004年4月
 - 
2006年3月
慶應義塾大学 大学院文学研究科前期博士課程 哲学・倫理学専攻
 
2000年4月
 - 
2004年3月
慶應義塾大学 文学部 人文社会学科哲学専攻