基本情報

学位
博士(理学)

J-GLOBAL ID
200901065459395892
researchmap会員ID
6000014036

これまで行った研究:

日本列島の始新世〜漸新世の貝形虫の変遷
始新世〜漸新世は南極氷床が拡大し世界的に気候寒冷化が進行した時期である.この気候変動と同時に生物相が変化し,特に遠洋のプランクトン群集の著しい変化が起きた.このように班世界的に気候が変化し食物連鎖低い段階の生物群が変化したことが明らかになっているが,より高次の生物群の変化はあまり明らかにされていなかった.日本列島を含む北西太平洋では,当時の貝類化石,底生有孔虫以外の生物群の変化は議論されていなかった.
日本列島の始新世〜漸新世の堆積物から貝形虫化石を検討し,始新世〜漸新世の群集の変化を明らかにし,その変化の一要因となる班世界的な気候変動との関係を議論した.次の成果が得られた.
①日本列島の始新世〜漸新世の貝形虫化石を初めて明らかにした.60種程度を報告し21新種を提唱した.
②貝形虫化石群集の種構成は漸新世前期に著しく変化し,温暖種が消失した.
③この漸新世前期の群集変化は汎世界的な気候変動や遠洋のプランクトン群集の変化の後に起きた.この群集の変化の遅延は貝類化石にも認められているが,北西太平洋で起きた地域的な要因か,高等生物に見られる生理的生態的な要因かは更なる検討が必要である.

研究キーワード

  4

受賞

  1

論文

  40

MISC

  11

講演・口頭発表等

  62

共同研究・競争的資金等の研究課題

  5