吉川 孝

研究テーマ

1. 現象学

　フッサールを中心とする現象学的哲学の文献研究をしています。とりわけ、フッサールが生き方やものの見方を問う倫理学を確立したことを明らかにしながら、現象学派の道徳哲学の意義を探究しています。

2. 現代倫理学

　生き方という観点からの現代倫理学の研究をしています。現象学派の倫理学、道徳的完成主義、認識の倫理学の接点に光を当てて、芸術作品を手掛かりにして、人の生き方や経験に目を向ける倫理学の手法を考察しています。

3. 応用哲学・応用倫理学

　生き方の倫理学の観点から、応用的問題にアプローチしています。とりわけ、水俣や高知における環境と企業をめぐる問題、ポルノ映画をめぐる問題へ取り組みながら、哲学という学問の方法の可能性と限界を検討しています。