共同研究・競争的資金等の研究課題

2006年 - 2007年

コンクリートの長期耐久性評価と暴露環境モニタリングシステムの構築

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(A)  基盤研究(A)

課題番号
18206047
体系的課題番号
JP18206047
配分額
(総額)
34,970,000円
(直接経費)
26,900,000円
(間接経費)
8,070,000円

本研究課題では,コンクリート構造物の長期的な耐久性評価をなし得る暴露環境モニタリングシステムの構築を目指し,コンクリート構造物の近傍で気象情報観測が可能な装置により,コンクリートの耐久性に密接に関連する気象情報を取得して,各地域間で相互比較が可能なデータを整備することを第1の目的とした.
なお,使用材料,配合,形状等を全て統一した共通コンクリート試験体による暴露実験は,2003年度より実施を開始しているので,気象情報とコンクリートの物性値との関係から,コンクリート構造物の長期耐久性評価を行うことを第2の目的とした.
また,データとりまとめにあたっては,最終的には装置の構築は行わず,AMeDASによる気温・湿度情報に基づき,コンクリート供試体の暴露箇所における気象外力作用を評価することとした.
本研究課題を通じて得られた主な成果は以下の通りである.
1)日本各地の気温・湿度条件を整理した結果,コンクリートの長期耐久性に影響を及ぼし得る気象条件としては,平均気温・湿度のほか,年間を通じて生じる変動の幅や積算温度,積算降雨量などが考えられることが明らかとなった.
2)5年間にわたる気象作用の影響を受けたコンクリート供試体の基礎物性を整理した結果,圧縮強度よりも中性化深さなどの耐久性指標の方が,気象作用の影響を受けやすいことが明らかとなった.

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18206047
ID情報
  • 課題番号 : 18206047
  • 体系的課題番号 : JP18206047