MISC

2021年8月

小型NRTAシステムのための中性子シンチレーション検出器の開発

KURNS Progress Report 2020
  • 伊藤 史哲*
  • ,
  • Lee J.
  • ,
  • 弘中 浩太
  • ,
  • 高橋 時音
  • ,
  • 鈴木 敏*
  • ,
  • 堀 順一*
  • ,
  • 寺田 和司*
  • ,
  • 小泉 光生

開始ページ
終了ページ
98
記述言語
英語
掲載種別

文部科学省補助金事業「核セキュリティ強化等推進事業費補助金」の下、核不拡散技術開発の一環として、レーザー駆動中性子源(LDNS)を用いたコンパクトな核共鳴透過分析(NRTA)システムの技術開発を行っている。NRTAにおいては、パルス中性子源から放出される中性子エネルギーが、飛行時間(TOF)法を用いて測定される。LDNSは、短い飛行距離でも高精度なTOF測定を行うために必要となる、短いパルス幅を持つという特性等から注目されている。短距離TOF測定では、減速材中の水素への中性子捕獲による2.2MeVガンマ線の飛来タイミングと、共鳴エネルギー付近の中性子の飛来タイミングが重なり、大きなガンマ線背景事象が存在することとなる。また、LDNSは発展途上であるため、中性子フラックスが十分ではなく、検出効率の高い検出器を用いることが望ましい。このため、我々は、高エネルギーガンマ線に対する検出効率が低く、かつ高い中性子感度を持つ検出器(多層型中性子検出器)を開発してきた。令和3年度の実験結果の一つとして、多層型中性子検出器が、高エネルギーガンマ線に対して低感度であることが確かめられた。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5071388
ID情報
  • ISSN : 2434-947X

エクスポート
BibTeX RIS