2017年
関節運動の変化が関節軟骨・半月板に及ぼす影響:―運動学的異常は関節軟骨・半月板変性の独立した危険因子であるのか―
理学療法 - 臨床・研究・教育
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- 巻
- 24
- 号
- 1
- 開始ページ
- 77
- 終了ページ
- 83
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11350/ptcse.24.77
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 埼玉県理学療法士会
【目的】関節軟骨の変性は,生物的ストレスとメカニカルストレスが関連しているが,各ストレスが独立したリスク因子であるか明確でない。我々は,運動学的異常に着目し,新たなモデルを用いて,メカニカルストレスが軟骨および半月板に及ぼす影響を実験的に検証した。【方法】外科的に前十字靭帯(Anterior cruciate ligament: ACL)を切断し,関節内の炎症に伴う生物的ストレスと関節不安定性に伴うメカニカルストレスが惹起されたACL-Transection(ACLT)群,異常関節運動を制動することでメカニカルストレスを軽減したControlled Abnormal Joint Movement(CAJM)群に分類した。術後12週で組織学的解析を実施した。【結果】軟骨変性ならびに半月板は, ACLT群とCAJM群の両群で進行したが,ACLT群の変性が重度であった。【結論】異常関節運動を軽減させることで軟骨変性や半月板変性の進行が抑制でき,本結果は関節運動の変化が膝関節内組織に対して異なる物理的刺激となり得ることを組織学的に示した。<br>
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11350/ptcse.24.77
- ISSN : 1880-893X
- eISSN : 1880-8948
- J-Global ID : 201702236469688549
- CiNii Articles ID : 130005628622
- CiNii Research ID : 1390282680251011712