MISC

2009年12月

新生児内分泌 SGA児のメタボリック・シンドロームのリスクについての検討 SGA児の高血圧は幼児期から始まる?

日本周産期・新生児医学会雑誌
  • 河井 昌彦
  • ,
  • 磯目 賢一
  • ,
  • 三宅 史子
  • ,
  • 岩永 甲午郎
  • ,
  • 松倉 崇
  • ,
  • 柴田 実
  • ,
  • 丹羽 房子
  • ,
  • 中畑 龍俊

45
4
開始ページ
1274
終了ページ
1275
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本周産期・新生児医学会

Small for gestational age(SGA)児とAppropriate for gestational age(AGA)児のメタボリックシンドローム(MS)のリスクの差を検討するため、低出生体重で出生し、5年以上経過観察している各33児の発育・血圧等の相違を検討した。その結果、1)在胎週数は両群間に差はなかったが、出生体重はSGA群が有意に少なかった。2)SGA児は4歳頃まで発育遅延が持続し、BMIはAGA群より低値であったが、5歳でほぼ同等となり、6歳以後に逆転する傾向が認められた。3)平均収縮期血圧は4、5歳になるとSGA児の方がAGA児より有意に高かった。4)低出生体重児のMSリスクはSGA児とAGA児で異なっており、SGAの高血圧傾向は幼児期に既に顕在化している可能性が示された。5)SGA児には4歳で既に収縮期血圧が130mmHgを超える高血圧症例が2例に存在していた。両症例は乳幼児期には痩せ型で推移しており、単に過栄養を防ぐだけではMSのリスクをも軽減できない可能性が示唆された。

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/10029091108
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11920006
URL
http://search.jamas.or.jp/link/ui/2010152898
ID情報
  • ISSN : 1348-964X
  • 医中誌Web ID : 2010152898
  • CiNii Articles ID : 10029091108
  • CiNii Books ID : AA11920006

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