基本情報

所属
東北大学 東北アジア研究センター  教授
学位
博士(社会人類学)(1999年2月 東京都立大学)
修士(社会人類学)(1994年3月 東京都立大学)
学士(史学)(1992年3月 上智大学)

ORCID ID
 https://orcid.org/0000-0002-1470-6173
J-GLOBAL ID
201501018786770477
researchmap会員ID
7000010841

外部リンク

Hiroki Takakura is a Professor of Social Anthropology, Tohoku University, Japan. He affiliates to both the Center for Northeast Asian Studies and the Graduate School of Environmental Studies. His main concern is human ecological adaptation and the indigenous knowledge in the Arctic, in particular, in Siberia. After the Great East Japan Earthquake, he started the disaster research and visual anthropology. He is the author of Arctic Pastoralist Sakha: Ethnography of Evolution and Microadaptation in Siberia (Melbourne: Trans Pacific Press, 2015), the coedited the book Global Warming and Human-Nature Dimension in Northern Eurasia (Springer, 2018); and the co-atuhored the book World Anthropologies in Practice (Bloomsbury, 2016), Crisis and Disaster in Japan and New Zealand (Palgrave Macmillan, 2019).


学歴

  2

委員歴

  46

論文

  112

MISC

  62

書籍等出版物

  37

講演・口頭発表等

  81

共同研究・競争的資金等の研究課題

  40

社会貢献活動

  29

メディア報道

  20

その他

  52
  • 2023年8月
    https://drive.google.com/file/d/1u2J6rj_eqGaOvUyGg2juHWT1vMR1kDi8/viewtary
  • 2012年4月 - 2012年4月
    本企画では,「アフリカ」「中東」などの地域名を掲げた地域民族誌研究を事例としてふりかえつつ,人文学・社会科学における民族誌的知見の位置づけを解明するとともに,人類学の可能性を探求しようとするものである。様々な地域でのフィールドの現場における民族誌的事実を理解するために必要な空間的構想力のあり方を支える方法論や視座がどのようなものかを言語化する。具体的には,各地域に特徴的な議論,研究の手法を紹介しながら地域民族誌の研究史をたどり,当該地域をどのように概念化してきたのか,そこで内包されていた前提や視座を明示する。その上で地域民族誌と地域研究における方法論の共通性と相違に着目したうえで,日本の人類学における地域民族誌の特徴を解明する。
  • 2012年4月 - 2012年4月
    平成23年度および24年度に実施される東日本大震災により被災した民俗文化財調査事業の成果について、調査員相互の共有を図るとともに、その成果を整理し、一般社会に向けて還元するために、公開シンポジウム事業を実施する。
  • 2011年11月 - 2011年11月
    宮城県内の津波被災地における約20地区を対象に、無形の民俗文化財の被災と復興過程に関する社会・民俗調査
  • 2011年10月 - 2011年10月
    東日本大震災における地震・津波は、祭礼行事や民俗芸能、食料確保に係わる伝統的な生業や工芸などの様々な在来知や技術といった民俗文化を保持してきた地域社会に多大な影響を与えた。とりわけ沿岸部の集落そのものが失われた場合もある。 震災からの復興過程にあっては、仮設住宅への移動など、部分的・全面的な集団移転が実施されている。その結果、震災前の地域毎のコミュニティを前提として民俗文化の継承・発展が行われる条件とは異なる事態が生成している。地域経済の変化や支援行政も、当然ながら地域社会に大きな影響を与えている。 こうした状況に対して、地方行政とりわけ民俗文化の保護に係わる文化行政からはさまざまな施策が行われている。本企画は、主として宮城県が実施する地域文化復興支援政策の現状とその方向性を把握し、評価・分析することで、民俗学・文化人類学や関連する分野(以下、「民俗学などの分野」)が可能な支援のあり方を方法論的・理論的に探求するものである。 すでに民俗学・文化人類学分野も含めてさまざまな形で民俗文化の復興支援は実施されている。それらは緊急的に実施されたものが多い。本企画では、実際に支援に関わった研究者や地方文化行政の実務家にも参加してもらい、それらの支援のあり方が、民俗学などの分野においていかに位置づけられるのか、その問題点と可能性をふくめて検討を行う。また今回のような災害に直面した民俗文化財などの復興支援行政に対して、中長期的展望な立場から民俗学などの分野で可能な支援の方法と組織化について検討する。
  • 2010年8月 - 2010年8月
    本研究は、北方人類学分野において、展示実践を用いた研究成果の社会還元が、異文化理解の実践的文脈においていかなる社会的意味をもつのか、また人類学の方法論においていかなる効果をもつのか、探求しようとするものである。民族誌資料の社会的有用性を検討する公共人類学の問題意識を共有しつつ、実際に何らかの形ですでに展示実践を行ってきた研究者・そしてその実践に関わる職業専門家をメンバーとし、(1)映像資料・民俗資料という媒体が喚起する異文化理解の性質について検討するとともに、(2)それらがいかなる社会の単位においてどのような公共的意義をもつのかについて解明を試み、また(3)展示実践をすることによって見えてくる人類学の現地調査の倫理と方法論への貢献を目指す。
  • 2010年4月 - 2010年4月
    レナ川中流域における雪解け洪水とその土地利用に関する地域環境の復元と「災害]発生の条件を、フィールドワークおよび衛星データを用いて明らかにする。
  • 2010年4月 - 2010年4月
    本研究の目的は、シベリアと北米の極北圏において共通して発生する春の氷融洪水に地域社会がいかなる対応をしているか、人類学・土木工学・リモートセンシングの手法を用いて明らかにすることを通して、極北圏の巨大河川の存在を前提にした人間社会の特徴を示すことにあります。 シベリアの生態系というと、ツンドラ、タイガを思い浮かべることが多いかもしれませんが、北極海にそそぐ巨大な河川とこれに関わる無数の支流が形成されていることも大きな特徴のひとつです。そして、極北圏の人間社会の特徴には、この大小様々な河川の動態を調整することで成り立っているという側面があります。特に重要なのは川幅数キロに渡るような大河川が冬期に凍結し、春には解凍するが、上流が南、下流が北という特質故に、氷融そして雪解けを原因とした洪水(氾濫)が春期に恒常的に発生していることです。そして、シベリアの都市・農村いずれの場合であっても、そうした河川の生態系を前提として形成されているのです。 本研究では、この氷融洪水への社会的対応を、ローカル社会の在来的知識や民俗伝承という観点、さらに道路や水道などの近代的社会インフラ技術という観点から接近することで明らかにしていきます。さらに、リモートセンシングの手法を用いることでその洪水の空間的理解を深めることが可能になります。 そして、このことを通して、氷融洪水を前提としたシベリア地域社会にみられる生態的特質と社会技術との関係を明らかにします。さらに、シベリア地域社会の理解を深めるために、本研究では類似した生態条件にある北米極北圏も比較の対象にいれています。そのことで国家体制や民族集団といった相違を踏まえ、極北圏の巨大河川という生態系のなかで形成された人類社会の特徴の解明が可能になると考えています。