講演・口頭発表等

パルス中性子を用いた複雑液体金属の時空相関関数

日本物理学会2018年秋季大会(物性)
  • 川北 至信
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  • 菊地 龍弥*
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  • 稲村 泰弘
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  • 田原 周太*
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  • 丸山 健二*
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  • 花島 隆泰*
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  • 中村 充孝
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  • 鬼柳 亮嗣
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  • 山内 康弘*
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  • 千葉 薫*
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  • 河村 聖子
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  • 坂口 佳史*
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  • 島倉 宏典*
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  • 高橋 竜太*
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  • 有馬 寛*
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  • 中島 健次

開催年月日
2018年9月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
京田辺
国・地域
日本

単純な粒子のランダム充填では表せない複雑な構造を持つ単原子多価液体金属がある。こうした物質では、金属的な結合と共有的な結合が混ざった構造という説や、短時間だけ共有結合が生成されるというダイナミックなモデル、固体で見られるようなパイエルス歪が液体にもあるとする擬結晶モデルなど諸説が、液体構造や理論計算から提案されてきた。こうした液体の複雑性に対する明確な描像を実験的に得るために、動的構造を十分な精度で解析することが不可欠である。我々は、J-PARC物質・生命科学実験施設のBL14アマテラス分光器を用いて、液体ビスマスのコヒーレント中性子準弾性散乱実験を行い、時空相関関数を導出した。二重層状構造の特徴的な距離での緩和時間の違いから、パイエルス歪構造が液体中に残存している証拠を得た。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5063458