MISC

2020年12月

対麻痺患者に対するリバース型人工肩関節全置換術の経験

日本人工関節学会誌
  • 茂山 幸雄
  • ,
  • 濱田 全紀
  • ,
  • 町田 芙美
  • ,
  • 大森 敏規
  • ,
  • 遠藤 裕介
  • ,
  • 橋詰 謙三
  • ,
  • 徳弘 昭博

50
開始ページ
623
終了ページ
624
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本人工関節学会

79歳女性。1993年に広範囲脊柱管狭窄症による両下肢不全麻痺のため車いす使用を開始した。2007年に右肩腱板断裂に対する鏡視下腱板修復術を受けたが、術後5年より再び右肩痛が出現した。術後10年で右肩痛が著明に増強し、右肩挙上が困難となり、MRIにて肩腱板再断裂を認めたため、リバース型人工肩関節全置換術を施行した。その結果、術後3ヵ月より車いす移動訓練を開始し、更に術後6ヵ月間の日常生活動作訓練を含めた入院リハビリ治療後、自宅退院となった。術後1年11ヵ月現在、右肩痛はほぼ消失し、良好な肩関節機能回復がみられ、車いすでの自立生活が可能である。

ID情報
  • ISSN : 1345-7608
  • 医中誌Web ID : 2021171118

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