論文

2011年3月

看護学教育カリキュラムにおける基礎教育科目の検討 看護系大学のシラバス調査からのカリキュラムの考察

目白大学健康科学研究
  • 佐藤 亜月子
  • ,
  • 神原 裕子
  • ,
  • 石光 芙美子
  • ,
  • 上田 昇
  • ,
  • マービン・スミス
  • ,
  • 堤 千鶴子
  • ,
  • 関根 龍子

4
開始ページ
53
終了ページ
59
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
目白大学

基礎看護教育は、人間性を豊かにし幅広い知識や総括的に考えられる教育を求めていることはいうまでもない。本研究は、基礎教育科目カリキュラム検討資料を得る目的で、シラバスから看護系大学の基礎教育科目の現状を明らかにしたものである。調査は、2009年の時点で開学後4年以上経過している大学125校中から、乱数表を用いて設置主体別に選出した看護系大学合計60校に調査依頼し、シラバスの郵送があった44校を対象に行った。その結果、設置主体別で比較すると、国立で全開講科目数、基礎教育科目(単位)が多かった。私立大学では、全開講科目数、基礎教育科目(単位)が少なく、基礎教育科目の選択要件は高い傾向にある。このことから国立大学では幅広い分野から学習でき、豊かな人間性を養える教育環境であることが推測された。基礎教育科目を比較した結果、開講科目は人文社会系の科目が多くを占めた。本学は、基礎教育科目の選択科目が多く、多くの科目から選択することが可能であるが、基礎教育科目選択要件が低い傾向にある。幅広い知識をもち広い視野から物事を考える上で、基礎教育科目が重要であることを学生が理解できるようなカリキュラムの工夫が必要である。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 1882-7047
  • 医中誌Web ID : 2011229142

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