論文

2010年3月

成人看護学実習における学生の看護技術経験の実態

目白大学健康科学研究
  • 石光 芙美子
  • ,
  • 古谷 剛
  • ,
  • 口元 志帆子
  • ,
  • 林 美奈子
  • ,
  • 竹内 久美子
  • ,
  • 伊藤 ももこ
  • ,
  • 新井 清美

3
開始ページ
75,np1
終了ページ
79,np1
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
目白大学

近年の医療の高度化に伴い、質の高い看護が求められる現状において、看護基礎教育では看護学生が一定の能力を習得するための「看護師教育の技術項目と卒業時の到達度(案)」(厚生労働省)が示された。本研究ではこの「看護師教育の技術項目と卒業時の到達度(案)」に基づき、看護学部3年生85名を対象に、成人看護学実習(3科目、計8週間)で学生の経験した看護技術内容と経験レベルを調査した。その結果、学生の50%以上が「単独あるいは指導のもと実施」した項目は、111項目中18項目であり予想以上に少ない結果であった。また13の大カテゴリーを構成する項目数の中で、学生の25%以上が「単独あるいは指導のもと実施」した項目数の割合を見た結果、新卒看護師に期待される生活援助に関する技術項目<食事の援助技術>と<排泄の援助技術>のカテゴリーの経験率が低かった。今後は臨地実習で必要とされる技術項目を精選し、これらの項目を強化するための教育方法が必要であることが示唆された。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 1882-7047
  • 医中誌Web ID : 2011229130

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