2014年4月
DPCデータを用いた決定木分析によるがん疾患の要因抽出―肺がん要因の検討―
バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌
- 巻
- 16
- 号
- 1
- 開始ページ
- 1
- 終了ページ
- 6
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.24466/jbfsa.16.1_1
- 出版者・発行元
- バイオメディカル・ファジィ・システム学会
急性期入院医療の定額報酬算定制度(DPC/PDPS:DPC)のデータに対し,決定木分析を用いて,肺がんに関係する要因抽出を試みた.2010年から2年間に収集された14,383件(うち肺がん疾患363件)のDPCデータを対象に,独立変数(要因候補)を,喫煙指数((Brinkman指数 B.I.),性別,年齢および件数の多い併存症(高血圧と2型糖尿病)とした.その結果,最も関係のある要因としてB.I.が抽出された.肺がん患者の割合は,B.I.440以下のグループで1.5%,B.I.441以上855以下のグループで5.2%,B.I.856以上のグループで8.2%となり,最大で5倍以上の開きがあった.その他の要因として年齢,高血圧が抽出された.これらの要因は,従来報告と一致しており,DPCデータを使った決定木分析による肺がんに関連する要因抽出の可能性が示唆された.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.24466/jbfsa.16.1_1
- ISSN : 1345-1537
- CiNii Articles ID : 110009818155
- CiNii Books ID : AA1145146X