論文

査読有り
2019年5月

新生児の経皮的動脈血酸素飽和度の基準に関する検討

日本周産期・新生児医学会雑誌
  • 竹下 覚
  • ,
  • 市村 信太郎
  • ,
  • 上田 博子
  • ,
  • 垣田 博樹
  • ,
  • 山田 恭聖

55
1
開始ページ
52
終了ページ
55
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本周産期・新生児医学会

当院で出生しNICUに入院せず、早期新生児期を問題なく経過した正常な新生児の経皮的動脈血酸素飽和(SpO2)を評価し、正常範囲を規定することを目的とした。対象は2017年5〜11月に当院産科で出生した新生児281例とした。対象の新生児は生後2〜120時間のいずれの時間帯でもSpO2の10% tileが95〜97%、90% tileが100%であり、100例のうち最も低い中央値をもった症例でも96%であった。また、SpO2の最頻値は100%であり、SpO2 95%以上であった累計時間は生後時間のいずれの区分でも9割以上を占めていた。これらの結果より新生児のSpO2の正常値は95〜100%と考え、出生時の処置を終えた新生児では高い酸素飽和度を維持していたことが判明した。生後2〜24時間で特にSpO2が高いが、少なくとも観察期間中には酸素投与や人工換気は行っていない。これは、出生早期はパルスオキシメータを右上肢に装着していることが多いことや、スタッフによる注意が集中し気道確保や体位変換などSpO2低下に対する介入を積極的に行っていることが影響していると考えられた。また、出生後の時間が経過するにつれて、哺乳や啼泣、体動によってSpO2の数値が変動しやすいことも考えられた。

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